クラウドソーシング協会の説明会参加レポートと考察

11月 26th, 2013 | Posted by 宮嵜 幸志 in ノマドワーキングスタイル
クラウドソーシング協会

クラウドソーシング協議会のホームページ

本日11月26日に開催された「クラウドソーシング協会の説明会」に参加してきました。

このイベントは、ソーシャルからの集客しかしていなかったそうですが、結構な人数の参加者。関心の高さが伺えます。

当イベントは、

  • 吉田浩一郎氏(株式会社クラウドワークス 代表取締役社長 兼 CEO)
  • 森本宏一氏(株式会社パソナテック 代表取締役社長)
  • 城戸康行氏(株式会社ライフネス 代表取締役社長)
  • 秋好陽介氏(ランサーズ株式会社 代表取締役社長)
  • 菊池誠晃氏(株式会社リアルワールド 代表取締役)

のクラウドソーシング協会理事である5社の代表が中心となって開催されました。クラウドソーシング業界に関連がある私たちには馴染みの深い、業界を代表する企業ですね。

今回は、当イベントを通じて私が感じたことと、今後の事業における考察を書いていきます。

 

クラウドソーシング業界の現状

クラウドソーシング協議会の活動内容

クラウドソーシング市場

 

日本のクラウドソーシング市場規模は2013年246億円から、2017年には1,400億円規模になると言われ、グローバル市場では2013年3,000億円から、2015年には1兆円規模になると推定されています。

こうしたクラウドソーシング市場の拡大に伴い、市場のルール整備や情報共有、さらなる市場活性化の為の啓蒙活動や政府を巻き込んだ動きなどの必要性が増し、業界を牽引する企業間で協会を設立する流れとなったようです。

現在活動しているクラウドソーシング協議会(http://crowdsourcing.jp/)は、2014年頭に設立予定のクラウドソーシング協会設立のための準備機関として存在します。

その活動概要は主に5つ。

  1. クラウドソーシング市場活性化に向けた取り組み
  2. 業界健全化に向けた取り組み
  3. 市場調査
  4. 海外のクラウドソーシング運営企業や団体との情報交換
  5. 協会賛同企業の募集

です。

最終的に協会では、2023年に非正規雇用が1000万人を超すとされ、その5%の50万人に月収20万円の収入を稼ぐことができるような市場環境を整え、国内年間1兆円市場を目指しています。

 

国内クラウドソーシング業界の課題

国内クラウドソーシング市場環境は、海外市場と大きな差異があります。

もっとも顕著な違いは、大手企業の個人への与信の壁です。一つの事例として、海外の最大手クラウドソーシングサービスoDesk(オーデスク)が日本市場参入の懸念として大手企業の個人への業務委託のセキュリティが高く、大々的にサービスを展開しづらいと挙げているようです。

こうした懸念は、私も発注企業側、クラウドソーシング事業者側からもよく耳にします。最近は変化しつつあるようで、部署ごとにバジェットが決まっている場合などは、個人ベースでは活用が増えてきているそうです。しかし、大手企業への啓蒙が進まない限りは、市場の活性化にブレーキがかかってしまいます。

その他にもまだまだ解決する点は多く、発注側では
  • 個人のサービス品質の見える化
  • 発注側の利用リテラシーの啓蒙
  • 個人のプロジェクトマネジメントスキルの明示
  • トラブル事例の説明と理解

などなど。 受注側でも、

  • コミュニケーションスキル
  • 単価の低廉化回避、安定した収入
  • 実積の見える化
  • 業務スキルアップ

などなど。

まだ国内クラウドソーシング市場はこれから浸透していく段階で、取り組む課題は沢山ありますね。

 

自社のサービス視点におけるクラウドソーシングに関する考察

当イベントでもありましたが、クラウドソーシング市場の活性化には、個人(フリーランサー)の環境を整える必要があります。

  • 仕事:いかに発注企業へサービス利用を促進し安定した仕事量を提供できるか
  • 教育:いかに個人の納品物の品質を高くできるか
  • 保障:いかに継続的に個人が安心して業務を全うできる環境を整えるか

この3つの環境が充実することで受発注のバランスが取れるようになります。

私たちはクラウドソーシングを活用した日本語のコンテンツ作成を行っていますが、やはりパートナーであるライターさんに対して上記の3つのインフラを整える必要があります。

 

しかし、上記には懸念も多くあるかなと感じています。特に海外の高品質で低価格なクラウドソーシングサービスが日本国内で本格的に運用を開始した場合の脅威は大きいです。特にプログラミングやデザイン分野の業務は海外で依頼しても満足できる品質だと思います。こうしたリプレイスが起これば、安定した仕事量が提供できなくなり、個人の行き場は海外のサービスへ流れるか、仕事を失うかです。業務を委託する上で言語の壁はすでにありません。

こういった流れはクラウドソーシングに限ったものではないですが、やはり日本のクラウドソーシングサービスにしかできないことを模索する必要があるかなと感じています。

ただ私たちは幸運かどうか日本語のコンテンツを制作しているので、ある意味海外のクラウドソーシングサービスには参入障壁の高い分野の業務となります。いかに上記の3つ仕事、教育、保障を環境を整えつつ、+αで国内サービスの参入障壁を築き上げるか、期限は迫っていますね。

 

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株式会社YOSCAの紹介

宮嵜 幸志

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ライター紹介

宮嵜 幸志

著者プロフィール:宮嵜 幸志
株式会社YOSCA 代表取締役 http://yosca.jp/ 東京都生まれ。横浜国立大学を卒業後、株式会社NOVAに入社し大阪・奈良で勤務。翌年、会社の倒産直前に退社し、デザイン事務所にてインターン。2008年、WEBメディア事業を主とする株式会社Berryを設立。2012年、Berryの代表を退任し、新たに株式会社YOSCAを設立。趣味はバスケットボール、読書、海外旅行。

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