2013年 5月 の投稿一覧

マーケッターが知っておくべき8つの最新トレンド

マーケッターが知っておくべき8つの最新トレンド本日も米国Content Marketing Instituteから、コンテンツマーケティングを行うものが知っておくべき最新のトレンドについてまとめられた記事がありましたので紹介致します。「これは知ってる」というものから「え、そうなんですか!」というものまでありましたので、皆様にも参考になるかと思います。参考にした元の記事はこちら

モバイルインターネットはデスクトップよりも利用されています。今後はウェアラブルコンピューティングへと変化していくでしょう。基本的なビジネスプロセス、物流、生産、交通などが大きく変化しています。それにも関わらず、マーケッターはてきせつではなくなったばしょにお金をかけているのが現状です。

この時代の流れに取り残されないように、マーケッターとして知っておくべきトレンドを8個紹介します。

1.アメリカはインターネットの中心ではない

2012年末には24億人のインターネットユーザーがいましたが、一番インターネットユーザーが増加した国はどこでしょうか。イランです。世界の利用者数ランキングでは中国が5億6400万人で1位であり、アメリカは2億4400万人で10位です。日本は更に少ないということは明らかですね。

2.広告費が適切な場所に使われていない

人々がモバイルデバイスを使っている時間と、モバイルデバイスに投下されている広告費には大きなギャップがあります。私たちは12%の時間をモバイルデバイスに使っていますが、広告費となるとモバイルデバイスに使わているのはたったの3%です。印刷物の場合には6%の時間しか使っていないにも関わらず予算の23%が消費されています。

3.コンテンツは増加し続けている

世界中で作られたコンテンツの量は過去5年間で9倍になりました。更に2015年には現在の4倍になると言われています。

4.時間限定コンテンツがアツい

Snapchat(10秒などの指定時間のみ画像が閲覧できるメッセージサービス)がものすごく成長しており、4月には1日1億5000万個ものメッセージが投稿されています。これは2ヶ月前の2倍の数字です。

5.Google+は思っているよりも良い

今やFacebook、YouTube、Twitterに続く第4のソーシャルメディアとなっており、Twitterに迫っています。

6.モバイルは成長し続けている

モバイルのトラフィックは2009年には全トラフィックの1%に過ぎなかったのですが、今や15%を占めるようになっています。1年後には25%になると予測されています。中国ではモバイルのトラフィックがPCのトラフィックを上回っています。

7.ウェブは更に巨大なものになる

コンピュータの世代が変わるごとに(メインフレーム、ミニコンピュータ、PC、デスクトップインターネット、モバイルインターネット)、ユーザー数は増加してきました。ウェアラブルコンピューティングの時代にもこの傾向は続き、さらに多くの人々がWEBの世界に参加してくるでしょう。今はgoogle glassも使いものにならないと笑っている人たちがいますが、昔はPC、やモバイルインターネットも現実的ではなく笑われたものです。

8.技術者の量は十分ではない

米国の5つの企業(IBM、Intel、Microsoft、Oracle、Qualcomm)だけで10000もの求人が出ています。コンピュータの学士を求めている求人数122,300に対して、コンピュータ学士の卒業者数は51,474しかいません。これはアメリカの傾向であり、文系からプログラマーを育てられる日本とは違う面もありますが技術者不足という点は変わりありません。

まとめ

自分たちが生きている世界が今後どう変わっているかは常に知っておく必要があるでしょう。私達コンテンツマーケッターはこのWEBという領域の今後を見据えておくことはとても重要です。私自身もGoogle+が意外にも伸びていたとは知らず、この記事を読んで重要性を再確認しました。今何が起きていて、今後どうなるのか。というところは常に最新の情報を知っておきたいですね。このブログでも最新情報を紹介していきますので参考にしてください。

オンライン広告が終焉する時代のコンテンツ戦略

今回も米国Content Marketing Instituteからの記事の紹介です。最初にタイトルを読んだ時には衝撃を受けました。原題は「Next-Wave Content Creation Strategies for the End of the Online Ad Era」というものですが、オンライン広告が終焉する時代と書かれていたからです。

それでは早速内容を見ていきましょう。

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Symbiotic Content Strategy

広告はいつ終わるのか

広告はいつ終わるのかを考えてみましょう。昔よりも広告を見る機会が少なくなったと思いませんか?海外ではポップアップウインドウによる広告が一昔前には流行っていましたが気づくとなくなっています。

Adblock Plus、Google’s Pop-up blocker等の広告非表示プラグインを使用している人も非常に多いでしょう。そのような方には広告は一切表示されていません。オンライン広告を非表示にする流れはもう止めることはできません。

これからはスポンサー記事の時代になります。スポンサー記事はタイアップ記事などとも呼ばれますが、広告主からの依頼を受けて執筆される記事です。最近日本ではLIG社のブログ等が有名でしょうか。

LIG社のPR記事

この記事内では人材紹介会社をPRしてます。

http://liginc.co.jp/omoshiro/sutema/29412

ちなみに、インターネットではないドラマなどの分野でもドラマ中にスポンサーのクルマや携帯電話を何度も登場させるという方法が使われるようになっています。

インターネットマーケティング先進企業では、自社の製品、サービスにフォーカスしても結局なにも起こらないということに気づいています。これからのコンテンツは自社を紹介するものではなく、顧客の求めるものを作っていくというものにシフトしていきます。

すべてのブランドがコンテンツマーケティングを受け入れるのはいつになるのか

もう既にその時期は到来しています。そうなると、今までとても効果があった方法も今後は変えて行かなければならないことがわかっています。

例えば、米国のある家庭用プール会社ではグラスファイバー製のプールを販売していますが、コンクリート製など他のプールについてもメリット、デメリットを全て紹介することで消費者のニーズに答えて、結果販売が大きく伸びました。しかし、これは他のプール会社が同じ事をしていなかったからこそであり、同じようなウェブサイトが増えていくと効果はなくなってしまいます。

これからは競合とは違いうストーリーを見つけて行かなければなりません。差別化のポイントを考え抜き、それをもとにしたコンテンツを作っていくことでコモディティを避ける事ができるのです。

みんながコンテンツを作った後はどうすればいいのか

コンテンツマーケティングについては長年議論されていますが、まだ革命は始まったばかりです。皆が試行錯誤を行なっている中で考えたいポイントは以下の4点です。

戦略

コンテンツの戦略をしっかりと持っている会社は10%にも満たないのが現状です。もしあなたの会社に確固たる戦略がなければこの機会に作り、差別化を図りましょう。まずはあなたの顧客像に対してどのような価値を提供できるかを決めるところから始めましょう。なぜあなたの顧客はあなたのコンテンツを見るのか、どんな価値を提供できるのか。この問いに明確に答えられないのならばコンテンツを作るのは一旦止めたほうが良いでしょう。

視点

競合と同じ情報を提供していませんか?業界紙と同じ情報を提供していませんか?もし「Yes」であれば、あなたしか提供できない価値を考えてみましょう。あなたの製品にはあなたの製品ならではの良さがあるのと同じように、あなたのブランドにはあなたのブランドならではのストーリーがあります。

役立つか楽しいか

あなたのコンテンツは役立ちますか?楽しいですか?もし「No」であればコンテンツを見直しましょう。本当に価値があり信頼に足りる情報を提供するにはどうすればいいか。どうしたら楽しく読んでもらえるか。忘れてはいけないのは、あなたの顧客が購買決定をする際に利用できる情報は膨大にあり、あなたのコンテンツはその中の1つにすぎないという事実です。

顧客開発

「正しい顧客に良質のコンテンツを伝える」これがコンテンツマーケティングの基本です。自社の見込み客となり得る層に対してきちんとリーチできているのか、コミュニケーションができているのか、といった部分がとても重要になってきます。

まとめ

コンテンツマーケティングをしよう、という動きになってから数年がたち、どこも同じく横並びになってしまう時代が近く来るのだと実感しました。ただコンテンツマーケティングをするのではなく、今やっているコンテンツマーケティングは差別化ができているかということを考えて行かなければなりませんね。

コンテンツマーケティングの13の落とし穴

本日も、米国のコンテンツマーケティングインスティテュートのブログに興味深い記事があったのでご紹介いたします。原題は「あなたのコンテンツマーケティング施策が失敗するかもしれない13の理由」というものです。

コンテンツマーケティングが失敗する理由はもちろんたくさんあります。ここでは多くの人が陥りやすい13の失敗例をご紹介します。さっそく、項目を見て行きましょう。

コンテンツマーケティングの13の落とし穴

1.あなたのことしか書かれていない

顧客はあなたの興味が有るわけではありません。顧客の関心事は何か、という問いを考えるようにしましょう。

2.失敗を過度に恐れる

保守的になりすぎずに新しい話題に挑戦して顧客の反応を見るようにしましょう。

3.目標が低すぎる

業界内で最高のコンテンツマーケティングをして、メディアにも負けない情報を提供するようにしましょう。そうでなければ一番の信頼を勝ちとることはできません。

4.外部調達をしない

マーケティングプロセスの外部委託はやりすぎてはいけません。あなた達の商品を誰よりも知っているあなた達自身による発信を忘れないようにしましょう。

5.縦割りのマーケティング

ソーシャルメディア、プレスリリース、広報担当は連携がとれていますか?一つのブランドをつくり上げるためにはストーリーの共有が書かせません。

6.悪い意味で慣れてしまう

人間は不快なことも時間が経てば慣れてしまうものです。あなたにとっては当たり前になっている文章やマーケティング方法も顧客からはわかりにくいと思われているかもしれません。

7.アクションを引き起こしていない

あなたがコンテンツを作っている理由はなんですか?最終的な目標であるアクションにつなげるようにしましょう。

8.特定チャネルへの固執

いつもFacebookばかり考えていませんか?あなたの顧客にコンテンツを届けるために最良の手法がそれなので今一度考えてみましょう。

9.あなたのプランになっていない

マーケティングを主導するのはあなたです。誰かに任せっきりではうまくいきません。

10.Cレベルがコミットしていない

Cレベル(CEOやCOOなど最高責任者をCレベルと呼びます)がマーケティングに参加していない場合は失敗確率は3倍になると言われています。

11.十分にニッチではない

あなたはその分野でエキスパートになれていますか?もしそうでなければさらなるニッチを探すべきです。

12.遅い

スピードは命です。考えるよりも行動し、素早く修正して行きましょう。

13.継続していない

新聞を考えてみましょう。もし朝に来なかったら一気に信頼をなくしますよね?コンテンツマーケティングも同じです。継続が重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。言われてみれば当たり前・・・と思うことばかりですが、振り返ってできているか考えると意外とできていないものです。この13のポイントを今一度確認してみてはいかがでしょうか。

過去15年を振り返って考える、コンテンツマーケティングの10の重要点

米国のコンテンツマーケティングインスティテュートのブログに興味深い記事があったのでご紹介いたします。過去15年の経験、データを元にしたコンテンツマーケティングの戦略は、時代が変わっても変わることなく重要なものです。10のポイントを簡潔にご紹介します。

1.銀の弾丸はない

何事にも言えることなのですが、コンテンツマーケティングに銀の弾丸(どんなものも一発で倒せるもののたとえ)はありません。完璧なマーケティング計画を探してもはじめからなく、状況によって最適なものを開発しなければなりません。

2.攻撃でも防御でも良い

コンテンツマーケティングではあなたの意思を強く打ち出すこともできます。それとは別に、他の大きな波に乗って成長したり、相手の出方を伺ってそれに対応していくこともできます。コンテンツマーケティングを始めるのに遅すぎることはありません。

3.フェアである

大きな予算を持つものがいつも勝つわけではなく、小さなプレイヤーがトップとなることも少なくない。俊敏に状況に対応することが重要だからである。小さな組織のほうが早く動けることは明確であり、WEBでは独占することも少なく立ち上がったばかりの会社でもフェアに戦えるのである。

4.すべてのプラットフォームを持つ必要はない

マルチプラットフォームの重要性は色々なとことで言われていますが、すべてのプラットフォームに手を出す必要はありません。極論を言ってしまうと、一つのプラットフォームを独占する戦略もありです。もちろん多くのプラットフォームを使用したほうがいいですが、選択と集中も時には重要です。

5.購読者が重要

購読者と非購読者の行動は全く違っており、購読しているもののほうが収益につながりやすいのです。購読者をいかに増やすかを考えることはとても重要です。

6.ターゲットを絞る必要がある

特定のターゲットに向けて特定の話題を書くことが最も効率的です。ターゲットをより特定することが出来れば更に効果的になります。あなたが専門家になれるのは?と考えてみてはどうでしょうか?競合が5つ以上見つかるのであれば、更に絞り込んだほうが良いでしょう。

7.スピーチの重要性

コンテンツマーケティングでは、ネットではないリアルのイベントでのスピーチなどが見過ごされている場合が多い。しかし、これを聞いたものがスピーチで聞いた物語をシェアすることで、たくさんの優良コンテンツが生まれるのであり、多くの場所であなたの会社についてシェアしてくれるのである。

8.明確な戦略を持つこと

コンテンツマーケティングの明確な戦略を持っている人は意外と少ないのです。しっかりとした戦略を立てて、明文化することが重要です。何をしているのかを正確に知らないままでマーケティングを行なっているのは、ターゲットがあまり見えていない中で銃を打っているようなものです。

9.調整が重要である

マーケティングチームの中で誰がどのような施策を行なっているかを調整することが重要です。例えば、メールマーケティング担当者とソーシャル・マーケティング担当者がお互いの活動を全く知らなかったらどうでしょうか。各マーケティング施策から効果的に結果につなげるためにも協力と調整は欠かせません。

10.コンテンツマーケティングは他の活動と組み合わせるものである

コンテンツマーケティングはマーケティングの活動の一つであり、他の手法と連携することが不可欠である。有料のプロモーションによりコンテンツのリーチを拡大するなど、各マーケティング手法との連携を考えなければならない。

まとめ

いかがでしたでしょうか?コンテンツマーケティングというとテクニックばかりが語られている気がなりません。もしくは、コンテンツマーケティングこそ全てだという意見もたまに目にしますが、冒頭の「銀の弾丸はない」という言葉が表しているように、コンテンツマーケティングは数あるマーケティング手法の1つです。マーケティングの基本に立ち返ってコンテンツマーケティングを進めるようにすると良いでしょう。