2013年 7月 の投稿一覧

顧客に新しい体験を提供する上でのコンテンツマッピングの重要性

コンテンツマップ

本日も米国CMIのブログから皆さんにコンテンツマーケティングの最新情報をお届けします。

本日ご紹介する記事はコンテンツマッピングについて。原題は「Why Your Business May Need a New Content Map to Find Success」です。

コンテンツマップとは、ウェブサイトのコンテンツ構成をわかりやすく可視化したものです。
みなさんはコンテンツマップを作成していますか?面倒だから作成していない場合や、一度作成したけれども更新していないことが多いのではないのでしょうか。今回はこのコンテンツマップの重要性についてお話します。

コンテンツマップ

 

新しい戦略のみが新しい体験を引き起こす

コンテンツマーケティングを続けていると、既に行なっている施策からなかなか抜け出せずに、更に効果のあるマーケティング施策を打ち出すことが難しくなります。

 

既に行なっている施策を中断することはなかなか難しい決断であり、新しい施策がうまくいくとも限りません。大体の場合は新しいことをやるのではなく、今の施策をどうやって向上するかというところに落ち着きます。

 

しかし、昔の戦略をそのまま使うことで素晴らしい成果が出るなんて考えるでしょうか?答えはノーですよね。新しく戦略を立て直したほうが成功につながると考える人が多いと思います。

 

例えば、ペイドサーチに購入ページへの出稿のみを行なっていた企業がありますが、この戦略はどうなのでしょうか。購入ページだけではなく、顧客エンゲージメントを高めるページにペイドサーチから誘導するマーケティング施策もあります。今の施策が全て十分に行えているとは限らないので、戦略を立て直すことが重要です。

 

コンテンツマップから始まる新しい体験、新しい戦略

「私達はどんなストーリーを伝えたいのか」という問いから始めましょう。

その問いに答えるところから始めると、

  • 自分たちと競合との違い
  • どのような顧客に対してどのような情報を伝えたいのか
  • 正しい製品の選び方

など沢山の伝えたいことが出てきます。

 

ここでは、「もっとトランザクションを!」といって購買確率の高い見込み客のみを考えるのではなく、少し興味がある人などの潜在顧客に対して情報を提供することを考えましょう。

 

ウェブサイト、ソーシャルネットワーキングサイト、モバイル、コールセンター、多言語対応などと、現代は沢山のビジネスの窓口があります。これらの窓口を通じて、営業、マーケティング担当、企画、カスタマーサポート、広告代理店などが顧客に接触します。

 

このような多種多様な顧客接触がある中で重要となることは、一貫した「ストーリー」を持っていることです。「私達はどんなストーリーを伝えたいのか」というものが共有されていれば、すべての施策は一貫して実施することができ多大な効果を上げることができるでしょう。

 

この、「私達はどんなストーリーを伝えたいのか」を整理してわかりやすくしたものがコンテンツマップです。コンテンツマップを作成し、コンテンツ作成者だけではなくチームで共有することで、自分たちのストーリーを皆で共有することに繋がります。

 

まとめ

コンテンツマップはコンテンツ作成者のために作成する事が多いと思いますが、コンテンツマップを使ってチームの皆でストーリーをより具体的に共有できるということですね。ストーリーマップを作成していない方は今すぐに作成しましょう。情報が古く、アップデートされていない場合はアップデートしましょう。共有されるストーリーが古いままでは一貫した施策ができなくなります。

コンテンツマップの作成を通じて顧客に提供したい体験の明確化とその共有を進めていきましょう。

コンテンツマーケティングのよくある5つの問題と解決策

コンテンツマーケティングのよくある5つの問題と解決策

本日も米国CMIブログからの記事を日本語にてお届け致します。今回の記事は「5 Major Content Marketing Problems (with 5 Helpful Solutions)」という記事です。

ありがちな失敗例を知っておくことは何事においても重要です。コンテンツマーケティングでよくある5つの問題とそれを回避する対応策を紹介します。

コンテンツマーケティングのよくある5つの問題と解決策

 

1.「何でも屋さん」症候群

あなたは何の専門家ですか?と問われたらなんて答えますか?どんなことでもある程度理解しているけど、専門家といえるものは何一つないのではないか。たくさんのあふれるコンテンツの中で、自分が専門性を出せるのはどの領域か、自信が持てなくなる時もありますよね。

まずはひとつ、どの領域で勝負するか決めましょう。そして、勝負するプラットフォームを決めましょう。ライバルがブログを使っていたら、podcastを使うといったようにプラットフォーム×領域でトップを目指すのです。それ以外にも事例をひたすら提供するなど競合との情報の差別化をしていけば、ある特定領域の専門家になれます。 複数チャネルを使うなと言いたいわけではありません。あなたが専門家になれる場所を確保した上でのマルチプラットフォーム戦略はとても良いことです。しかし、ニッチ領域にフォーカスすることを忘れてはいけないのです。

 

2.コンテンツから売上に繋がらない

コンテンツは作り、人は来ているものの売上につながらない・・・。そんなこともよく起こります。コンテンツが結局顧客の問題に対する答えになっていない場合が多いのです。そんな時は、顧客の欲求はなんなのか、もう一度深く考えなおしてみましょう。

ピッチ(エレベータートーク)のようにあなたの製品を端的に説明するのではなく、読み手が何を求めているか、あなたの提供するコンテンツによりどう手助けできるのかを考えるのです。

 

3.コンテンツはたくさん作ったが顧客がいない

なかなかアクセスが増えないということはよく起こります。コンテンツを作ることにフォーカスしすぎるあまり、顧客を呼び込む戦略を忘れていることがあるからです。コンテンツを企画した後は、顧客をどう呼び込むかを考えなければなりません。

もしコンテンツを作り続けていて顧客が居ないのであれば、まずコンテンツを作ることを止めましょう。オーガニック検索の対策、つまりSEOと、リスティング広告などのペイドコンテンツの併用による、潜在顧客獲得の戦略を立てましょう。

 

4.コンプライアンスの問題

組織の制約により、上長の承認や関連組織の承認がないとコンテンツを公開できないという企業も多くあります。コンテンツマーケティング戦略に当たって、スピードは重要事項です。競合よりも先に動かなければならないので、稟議書を待っている時間はありません。

そのようなことが起こらないように、法務部門と共にコンテンツマーケティングのガイドラインを作成しましょう。事前にルールを定めて、ルール内でマーケティング施策を行うことで合意を取っておくことで毎回稟議書を回す必要はなくなります。

 

5.大きな計画を立てたがリソースがない

どんな会社も決まって「計画はいいのだが、うちには実行できるリソースがない」といいます。予算が付けられないから実行できないのだ、ということもあります。だから何もできない、となってしまうと競合にたちまち追い越されてしまいます。

もし本当にリソースが確保できないのであれば、他社との協業も視野に入れてみてはどうでしょうか。ただ、コンテンツマーケティングの重要性を認識していないから予算がない、ということであれば、コンテンツマーケティングがなぜ大事なのかを再認識するところから始めましょう。

 

まとめ

上記の5つのポイント、いかがだったでしょうか。私が一番「おおっ」と思ったのは4番。かなり権限移譲が進んでいる環境にいてこのような問題から遠ざかっていたのですが、よくよく考えて見ればここで止まってしまっている企業は多いのではないかと思います。事前にルールを作って合意しておくというのは良いソリューションですね。その他にあげた問題も、コンテンツマーケティングを行う中で出会ったことがあるものばかりです。

事前に問題を想定しておき、対策を打っておきたいですね!

コンテンツマーケティングにやり過ぎはあるの!? 3つの視点。

コンテンツマーケティングにやり過ぎはあるのか

本日はCMIのブログから気になった記事をお届けします。

「あなたはコンテンツを作りすぎている!」

そんなことを言われた時に、コンテンツを作りすぎてデメリットはあるのか、少し戸惑いますよね。

アメリカの専門家達がコンテンツの過剰なばらまきに関しての持論を展開しているので3つにまとめました。

1、質を落としてはならない

量ではなく質を考えるべきであり、質も悪いコンテンツがたくさんあっても意味がありません。ビジネス目的に対して、どれだけ効果がある、意味があるコンテンツを揃えられるのかということが重要なのです。

そのコンテンツは顧客との対話を増やしているか、関係性を強化しているか、あなたの製品を売ってくれているかというところを考えてみましょう。

闇雲にコンテンツを量産してもマーケティングの目的は達成出来ません。それどころか、重要なポイントが曖昧になり、顧客の理解を妨げる結果となってしまいます。戦略的に計画し、投稿されるコンテンツのほうがブランドのメッセージを正しく伝えるには効果的なのです。

もちろん量も重要であり、多種多様なコンテンツを様々なチャネルから発信することの重要性は変わりませんが、質を落としてはいけないということです。あなたの顧客にとって、他のコンテンツよりもあなたのコンテンツが読みたい、そう思ってもらえるようなコンテンツを作ることを忘れてはいけません。

 

2、伝わりやすく

それでは、コンテンツの量や投稿頻度ではなくコンテンツの長さはどうでしょうか。

専門家の一人であるC.C.チャップマンは「ミニスカートアプローチ」というものを提唱しており、重要な部分をカバーするに十分であるが、冗長ではなく面白いコンテンツが良いと言っています。つまり、顧客の求める内容がわかりやすく伝わるコンテンツを作ることを推奨しています。

記事を読む人も忙しい場合が多く、短時間でポイントを掴みたいと考えています。例えば副見出しを使ってコンテンツをわかりやすくしたり、重要点を太字や下線などで強調したり、1つの記事で全て書くのではなく関連記事に誘導したりということもコンテンツの質を上げるためには重要です。さらに、内部リンクから別の有益な記事を発見出来ればサイト自体の信頼性も上がっていきます。

逆に量や頻度を気にするあまり、稚拙なコンテンツを提供してしまえば、他のコンテンツも同様の評価を受け逆効果となってしまうでしょう。

 

3、何が効果的か分析しよう

マーケッターの仕事はコンテンツを作ることだけではありません。コンテンツの量について分析することも重要です。

適正なコンテンツ量については顧客が決めるものであり、マーケター側で決定できるものではありません。試行錯誤を続けていく中で適正コンテンツ量がわかるものです。

例えば、コンテンツ量を20%ほど減らしたところ、KPIが上昇したという事例もあります。今のマーケティングツールを使えば、どの記事が効果的だったか、どの記事があまり効果がなかったかがわかります。効果が低いコンテンツが多い場合は、コンテンツの量を減らしてその分質をあげることを考えてみてはいかがでしょうか。

ある一定量まではコンテンツ量が重要になってくるのですが、それを超えると量を増やしても売上に結びつかなくなって来る時があります。そうなった時は量を増やし続けるのではなく、質を改善したりする方向を考えてみてはいいのではないでしょうか。

 

まとめ

コンテンツマーケティングにおいて量も重要であるが、それ以上に重要なのが質です。
闇雲にコンテンツを作り続けるよりは、少ないながら良質なコンテンツを作ったほうが効果がある事が多いようです。質と量の上手いバランスを取りながら、各種分析ツールを使ってどんどん効率化していくようにしたいですね。