2013年 8月 の投稿一覧

Googleの検索結果のハイライト表示について(In-depth articlesとは)

Internetと検索した結果

今回はCopybloggerから「How to Write the In-Depth Articles that Google Loves」という記事を紹介します。  Googleは深く綿密に描かれた記事を評価するようになってきています。あのパンタアップデートでは、さらに良質なコンテンツを検索結果に表示するようになりました。そしてついに、良質なコンテンツをハイライト表示するようになったのです。日本語のgoogleではこの機能は確認できておりませんが、それも時間の問題です。”In-Depth Articles”と言われる検索結果のハイライト表示についてご紹介します。

Googleの”In-Depth Articles”の裏側

最近、Googleの検索結果に”In-Depth Articles”という、Googleが判断した優良コンテンツ3件が検索結果の中でハイライト表示される機能がでてきました。(日本語版にはまだこのアップデートは来ていないようです)

Internetと検索した結果

Internetと検索した結果、In-depth articlesが3件表示されています。

ハイライトにはサムネイル、タイトル、簡単な説明、ロゴが表示されています。このハイライトされた記事は検索キーワードとの関連が強い良質なコンテンツということです。 政治、文化、ビジネス、等の分野で試してみましたが、この機能では検索キーワードに強く関連したものが表示されました、しかし、「コンテンツマーケティング」のようなキーワードでは、”In-Depth Articles”は存在しませんでした。一番良いと判断された記事が表示されるというわけではなさそうです。 2000~5000単語、且つ、ビッグブランドにより書かれた記事がハイライトを占めてます。Googleがよく言っている、「知られていないメディアの良質なコンテンツを発見できる」というものを考えると少々違和感があります。

ここで生まれる疑問は

  • なぜこの3つの記事なのか?
  • セマンティック検索は動いているのか?
  • 大きな概念の単語でもユーザの興味がわかるのか?

というものです。 この機能はまだまだ発展途上であり、Googleはユーザーの意図を把握してロングテールのキーワードであっても良質な記事を判断するようにシステムを調整していくでしょう。そうなると、今後良質なコンテンツを増やしていかなければならないのは明白です。毎回の記事を完璧にしなくてはいけないわけではなく、1ヶ月に1回でも十分です。しかし、”In-Depth Search”に最適化することは心がけなければなりません。

最適なマークアップをしよう

マークアップと言っても技術的な話をするわけではありません。

  • 見出し
  • タイトルタグ
  • 画像
  • 説明文(METAタグのDiscription)
  • 投稿日
  • 本文

このようなところからGoogleは判断していくのです。現時点での最良の方法はSchema.orgのArticleを参照することです。が、非常に項目が多いため難しいかもしれません。WordPressのGenesisフレームワークのような物を使うことで適切なマークアップをすることができます。 今後も各ブログツールなどが対応を進めていくと思われますので、最新の情報はチェックしておきましょう。

著者情報を追加しよう

記事に著者情報を追加することで、あなたが書いたオンライン上の記事を全てあなたのプロフィールに紐付けることができます。しかも、検索結果に著者情報が表示されるようになるため、クリック率が上がるという事も言われています。 本ブログにも著者情報を追加する方法についての記事がありますので、ぜひこの機会に設定してみましょう。

長いコンテンツにはページ分割をしてカノニカルの設定をしよう

長い記事はページ分割をしたほうがユーザエクスペリエンスの観点からも良いと言われています。ただ、普通に分割しただけでは記事の深さ、内容の深さが失われてしまいます。 それを回避するために、rel=next、rel=prevというページネーションをGoogleに伝えられるようなマークアップをしましょう。このことで、全てが一連の記事として扱われるため、深い記事であるということが検索エンジンに伝わります。 さらに重要なのは、Canonicalの設定を行うことです。rel=canonicalというマークアップを用いて、2ページ以降を1ページ目に統一したり、もしくは全てのページをまとめて見れるページを用意して、そこに統一する設定をして重複コンテンツを回避しましょう。

ロゴの最適化をしよう

“In-Depth Articles”のハイライトではロゴの表示も行われます。 ロゴの設定は以下の3ステップで行います。

  1. Google+のプロフィールと紐付ける(先述した著者情報の追加です)
  2. ロゴを選ぶ
  3. Organizational Markupを行う

ロゴは正しく表示されない場合もありますが、正しく表示されるのを待ちましょう。

First Click Freeを活用しよう

あなたのコンテンツが有料購読者のみが閲覧できるコンテンツなどの制限コンテンツの場合はFirst Click Freeを使うのが良いでしょう。First Click Freeは1クリック無料という意味で、本来はアクセスできなコンテンツにGoogle検索結果から飛んできた場合のみ、1ページに限って閲覧を許可させる方法です。これを行うことで、制限コンテンツもGoogleにクロールされてインデックスされる他、検索結果から飛んできたユーザに内容を見せることができます。そして、次のページを閲覧しようとした場合は制限され、ユーザ登録の画面となるのです。この機能についてはgoogleウェブマスターツールヘルプを参照してください。

最後に:コンテンツを作り続けよう

あなたがユーザにとって有益な良質なコンテンツを量産しているのであれば、ハイライト表示される確率は高くなるはずです。今回紹介した手法を実践して、さらに書き進めましょう。もちろん、良質なコンテンツを作成するのは大前提です。

まとめ

Googleは良質なコンテンツを検索結果で上位表示するだけでなく、良質なコンテンツをハイライト表示させようとしており、このコンテンツ重視の傾向はどんどん強まっていくことが予想されます。新しい検索結果表示が日本語版に適用される前にしっかりとコンテンツを作りこんでいき、ハイライト表示された時にもクリックを逃さず獲得できるように今のうちから準備しておきましょう。

コンテンツマーケティングと広告を混同していませんか?

コンテンツマーケティングと広告

今回も米国CMIのブログより、気になった記事をピックアップしてお届けします。今回の記事は「Is it Content Marketing or Clever Advertising?」です。

本ブログもコンテンツマーケティングブログというタイトルで運営しておりますが、そもそもコンテンツマーケティングとは何なのかをしっかりと把握することが重要です。

以前、コンテンツマーケティングの概念を説明した記事でも解説しておりますが、今回はコンテンツマーケティングとそれ以外の広告手法の違いについてお話したいと思います。

 

本当のコンテンツマーケティングとはなにか

本当のコンテンツマーケティングには以下の3つの条件が必要です。

  1. 特定の顧客、または潜在顧客を集客し、維持するものである
  2. シェアしたくなるような魅力的なコンテンツ、有用なコンテンツ、楽しめるコンテンツである
  3. 継続的に提供されている

これらの3つの要素がコンテンツマーケティングをコンテンツマーケティング足らしめており、一つでも欠けているとそれは違うものなのです。

 

1.顧客を集客し、維持するためのポイント

どうすれば顧客を集客し、維持できるのでしょうか。以下のポイントを覚えておきましょう。

  • メール、ソーシャルメディアや紙媒体など顧客との対話を行うことのできるコンテンツである
  • コンテンツマーケッターにとって重要なのは「購読者」
  • 沢山のペルソナの中からターゲティングした1つの特定のペルソナにフォーカスする
  • 購買プロセスを進めるか、顧客ロイヤリティー向上に繋がるように繰り返す

2.魅力的で有用なコンテンツを作るためのポイント

優良なコンテンツとは何か、以下のポイントを覚えておきましょう。

  • 製品やサービスについてのものではなく、顧客が求めている情報である
  • 可能な限り、面白いと思えるようなコンテンツにする
  • 顧客のミッションを助けるようなコンテンツである

3.コンテンツを継続的に届けるためのポイント

顧客にはどのように情報を届ければよいのでしょうか。以下のポイントを覚えておきましょう。

  • コンテンツは一度限りのキャンペーンではない。「コンテンツマーケティングキャンペーン」という言葉は存在し得ない。
  • 適切な期間をおいて継続的に同じチャネルにおいて繰り返して発信される。効果を増やすために他メディアを使用する場合もある。

 

このビデオはコンテンツマーケティング?

1000万以上のビューを誇るこのビデオ(英語)はコンテンツマーケティングでしょうか、広告でしょうか?

答えは、広告です。なぜなら、

  • 購読するようなコンテンツではない
  • 自分のブランドのコンセプトに強くフォーカスしている
  • 1度限りのキャンペーンである

という点が、コンテンツマーケティングとしての条件を満たしていないからです。

 

このサイトはコンテンツマーケティング?

それでは、こちらのウェブサイトはいかがでしょうか?

 

The New Open Forum

当ブログのファンのかたであれば答えを知っているかもしれません。実はシドニーのカンファレンスの際に事例として取り上げました。ということで、こちらはコンテンツマーケティングです。なぜなら、

  • ほとんどのコンテンツがAMEXについてのものではない
  • 2008年依頼、毎日情報が更新・提供されている
  • そのことにより読者は継続して購読している。

 

まとめ

コンテンツマーケティングは適切にやってこそ効果の出る手法です。

先に挙げた

  1. 顧客を集客し、維持するためのポイント
  2. 魅力的で有用なコンテンツを作るためのポイント
  3. コンテンツを継続的に届けるためのポイント

この3点を、あなたは実践できているでしょうか?上記が抜けていると、有効なコンテンツマーケティングとはなっておらず、ただの広告となっているかもしれません。

一瞬の効果を狙う時は広告でも効果を上げることができるでしょう。ただ、長期的な関係を顧客と気づきたいのであればコンテンツマーケティングが重要になってきます。

適切な方法で、効果の出る施策を行いたいものですね。