コンテンツマーケティングとSEOは対立しない

コンテンツマーケティングとSEOは対立しない

コンテンツマーケティングを語る文脈で、「コンテンツマーケティングはSEOを殺した」とか「コンテンツマーケティングはSEOに取って代わるものだ」という論調を見ることがあります。コンテンツマーケティングとSEOは対立している概念なのでしょうか。本日はこの問いについて書いていきます。

コンテンツマーケティングとSEOは対立しない

コンテンツマーケティングはSEOとは競合しない

最初から結論を書いてしまいましたが、コンテンツマーケティングはSEOと競合するものではありません。

あなたが予算をコンテンツマーケティングに使うのか、SEOに使うのかと考えると対立構造になりますが、それは本質ではありません。今までSEOに使っていた費用をそのままコンテンツマーケティングに回せと言っているのではないのです。

そもそもコンテンツマーケティングとSEOの関係性は対立関係ではなく、SEOはコンテンツマーケティングの一部として考える必要があります。

そして、SEOに従事しているマーケターは、googleの仕様が刻々と変わっている今、コンテンツの重要性を認識していると思います。コンテンツマーケティングの視点でSEOを考える必要があります。長期的に考えると、「SEOの知識しかない」では生きていけなくなります。

また、従来のSEOを語る文脈では外部対策に偏重のマーケターが一部おり、いわゆるブラックハットSEOという概念があります。つまり、googleが禁止するペイドリンクを是とするSEOです。しかし、皆さんもご存知のように、googleのアルゴリズムの変更、特にパンダ・アップデートによる低品質のコンテンツの削除や、ペイドリンク業者、さらにリンク購入者への厳格なペナルティの危険があります。

上記のリスクがあるからと言ってSEO業者が淘汰される訳ではなく、リンクを購入する、自作自演のリンク群を作成することの効果は未だに認められていますが、今までサテライトサイトを作成するために費やしていた費用や、外部リンクを購入していた予算同様に、コンテンツの強化にも割いていくことは急務であると考えられます。

SEOとコンテンツマーケティングの融合

私たちがコンテンツを作る目的はなんでしょうか。それは、マーケティング活動を通じて顧客の購買活動に繋げ、利益を生み出すためです。そして、コンテンツの役割は、顧客を集めること、そして集めた顧客に購買を促すことの2点です。

コンテンツを作るというと、いわゆるコンテンツSEOと呼ばれるテールキーワードからの検索流入の増加を図る施策を中心に考える方をよく見かけますが、お客様を集めることがマーケティングの目的ではありません。

集めたお客様を購買に繋げる為に、興味を引きつけ説得、共感させるコンテンツ、さらにコンテンツの先にある商品の質、企業の対応。これら全てが顧客をエンゲージメントするコンテンツ構成要素であることを忘れてはいけません。

SEOとコンテンツマーケティングは別物ではなく、SEOにより検索から顧客を呼び込み、コンテンツによって顧客のエンゲージメントを高める。更にエンゲージメントが高まったことにより自然被リンクやサイト流入が増え、検索順の上昇やリピート顧客を生み出していく。これら全てがコンテンツマーケティングなのです。

 

まとめ

SEOは検索エンジンを中心としたマーケティングで、コンテンツマーケティングと言うとソーシャルメディア対策が中心と考えている方は多く見受けられます。コンテンツマーケティングという概念は、インバウンドマーケティング同様、まだまだ発展途上の分野である一方、SEOは広く根付いているために誤解されがちな部分があるようです。

重要なことは、検索エンジンからの流入を増やすことが目的ではなく、顧客満足を満たすサービスを提供し固定客へ導き利益を生み出していくことからぶれてはいけないということです。

顧客が求めている情報やサービスを適切に分析・提供し、分かりやすく的確に説明するコンテンツの作成と、最適な発信のチャネルを持ち、みなさんのサービスを世界中の顧客に教えてあげましょう。

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