今回も米国CMIのブログより、気になった記事をピックアップしてお届けします。今回の記事は「Is it Content Marketing or Clever Advertising?」です。
本ブログもコンテンツマーケティングブログというタイトルで運営しておりますが、そもそもコンテンツマーケティングとは何なのかをしっかりと把握することが重要です。
以前、コンテンツマーケティングの概念を説明した記事でも解説しておりますが、今回はコンテンツマーケティングとそれ以外の広告手法の違いについてお話したいと思います。
本当のコンテンツマーケティングとはなにか
本当のコンテンツマーケティングには以下の3つの条件が必要です。
- 特定の顧客、または潜在顧客を集客し、維持するものである
- シェアしたくなるような魅力的なコンテンツ、有用なコンテンツ、楽しめるコンテンツである
- 継続的に提供されている
これらの3つの要素がコンテンツマーケティングをコンテンツマーケティング足らしめており、一つでも欠けているとそれは違うものなのです。
1.顧客を集客し、維持するためのポイント
どうすれば顧客を集客し、維持できるのでしょうか。以下のポイントを覚えておきましょう。
- メール、ソーシャルメディアや紙媒体など顧客との対話を行うことのできるコンテンツである
- コンテンツマーケッターにとって重要なのは「購読者」
- 沢山のペルソナの中からターゲティングした1つの特定のペルソナにフォーカスする
- 購買プロセスを進めるか、顧客ロイヤリティー向上に繋がるように繰り返す
2.魅力的で有用なコンテンツを作るためのポイント
優良なコンテンツとは何か、以下のポイントを覚えておきましょう。
- 製品やサービスについてのものではなく、顧客が求めている情報である
- 可能な限り、面白いと思えるようなコンテンツにする
- 顧客のミッションを助けるようなコンテンツである
3.コンテンツを継続的に届けるためのポイント
顧客にはどのように情報を届ければよいのでしょうか。以下のポイントを覚えておきましょう。
- コンテンツは一度限りのキャンペーンではない。「コンテンツマーケティングキャンペーン」という言葉は存在し得ない。
- 適切な期間をおいて継続的に同じチャネルにおいて繰り返して発信される。効果を増やすために他メディアを使用する場合もある。
このビデオはコンテンツマーケティング?
1000万以上のビューを誇るこのビデオ(英語)はコンテンツマーケティングでしょうか、広告でしょうか?
答えは、広告です。なぜなら、
- 購読するようなコンテンツではない
- 自分のブランドのコンセプトに強くフォーカスしている
- 1度限りのキャンペーンである
という点が、コンテンツマーケティングとしての条件を満たしていないからです。
このサイトはコンテンツマーケティング?
それでは、こちらのウェブサイトはいかがでしょうか?
当ブログのファンのかたであれば答えを知っているかもしれません。実はシドニーのカンファレンスの際に事例として取り上げました。ということで、こちらはコンテンツマーケティングです。なぜなら、
- ほとんどのコンテンツがAMEXについてのものではない
- 2008年依頼、毎日情報が更新・提供されている
- そのことにより読者は継続して購読している。
まとめ
コンテンツマーケティングは適切にやってこそ効果の出る手法です。
先に挙げた
- 顧客を集客し、維持するためのポイント
- 魅力的で有用なコンテンツを作るためのポイント
- コンテンツを継続的に届けるためのポイント
この3点を、あなたは実践できているでしょうか?上記が抜けていると、有効なコンテンツマーケティングとはなっておらず、ただの広告となっているかもしれません。
一瞬の効果を狙う時は広告でも効果を上げることができるでしょう。ただ、長期的な関係を顧客と気づきたいのであればコンテンツマーケティングが重要になってきます。
適切な方法で、効果の出る施策を行いたいものですね。