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Webライターに資格は必要?資格取得のメリットやおすすめの資格・検定を紹介

最終更新日:2023年4月20日)

Webライターを始めたばかりの頃は、「実績が少ない」「なかなか案件が獲得できない」「単価が上がらない」といった悩みは付きものです。このような悩みを解決しようと、資格や検定を取得しようと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、Webライターが資格を取得するメリットや資格・検定選びのポイント、Webライターにおすすめの資格・検定を紹介します。記事の内容を踏まえて「自分にとって資格は必要か?」「取るとしたらどのような資格が良いのか?」などを考えてみてください。

Webライターに資格は必要?

そもそもWebライターとして働く上で、資格は必要なのでしょうか。

結論から言うと、Webライターに資格や検定は必須ではありません。資格を持っているからといって、記事の質が低ければ意味がありません。大切なのは肩書きよりもライティングの実力です。

ただし、資格や検定を持っていることによって、案件が獲得しやすくなるなどのメリットがあります。特にまだ実績が少ない駆け出しのライターにとっては、資格が知識やスキルをアピールする材料になります。

つまり、資格はWebライターに「絶対に必要なもの」ではありませんが、キャリアアップの手段の一つとしては有効だといえます。

Webライターが資格を取るメリット

Webライターが資格・検定を取得して得られるメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  1. 案件獲得・単価向上につながる
  2. 専門資格で差別化を図れる
  3. スキルアップして自信が持てる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

案件獲得・単価向上につながる

案件に応募する際には、過去に執筆した記事など実績の提示を求められるケースがあります。経験が浅く実績となる記事が少ないうちは、新たな案件の獲得に苦労するかもしれません。

資格・検定は、実績の代わりに知識やスキルの裏付けとなります。クライアントへのアピールに有効に活用すれば、実績が少ない初心者ライターでも案件獲得や単価向上のチャンスが広がるでしょう。

専門資格で差別化を図れる

金融や医療、ヘルスケア、IT分野など、記事の正確性や専門性が重視される分野において、資格の所持は大きな強みです。専門資格によって周囲との差別化を図り、好条件の案件獲得につなげられます。

特定の専門分野に強みを持ついわゆる「特化型ライター」は、継続的に案件を獲得しやすく、単価も高い傾向があります。専門資格の取得は、特化型ライターを目指す上で有効なステップとなるでしょう。

スキルアップして自信が持てる

資格を取る過程で自分自身がスキルアップできる点も大きなメリットです。資格や検定のための勉強を通して、Webライティングに欠かせないSEOや著作権、文章作成などの知識やスキルを身に付けられます。

また、資格や検定は、自分のライティングスキルを図る明確な指標になります。Webライターには絶対的な評価基準がなく、自分の能力を確かめる機会はあまりありません。自分の実力を客観的に把握することで、自信やモチベーションにもつながります。

参考記事

Webライターの資格選びのポイント

資格を選ぶ際に重視するべきポイントは、以下の3点です。

  1. 目的を明確にする
  2. 自分の得意分野や強みを活かす
  3. 難易度や費用を踏まえて検討する

それぞれのポイントを詳しく紹介します。

目的を明確にする

資格を取得する目的は、一人ひとりの状況や悩みによって異なるはずです。目的を明確にしておけば、自分に必要な資格や検定を選びやすくなります。

  • 実績としてアピールしたい
  • 基礎知識を身に付けたい
  • 専門分野に強みを持ちたい

など、資格取得を通して求めるメリットや解決したい課題を洗い出したうえで、本当に取得する必要があるか検討しましょう。

自分の得意分野や強みを活かす

どの資格が良いのか迷ったら、まずは自分の得意分野から探してみるのがよいでしょう。「得意」の裏付けとなる資格を持つことで、それを「強み」として有効にアピールできるようになります。

例えば、前職で培ったスキルや学生時代の専攻など、すでにある程度の知識が身についている分野を選べば、ゼロから勉強を始めるよりも効率よく資格が取得できます。得意分野がある方は、積極的に活かして強みを伸ばしましょう。

難易度や費用を踏まえて検討する

受ける資格や検定によって、難易度や費用はさまざまです。手軽に無料で受けられる検定もあれば、勉強に数か月を要し、受講代やテキスト代で数万円かかる試験もあります。

資格はあくまで案件獲得や執筆に役立てるためのもの。資格のために時間やお金を費やしすぎて仕事に支障が出てしまっては本末転倒です。かかるコストと資格で得られるメリットとのバランスをよく考えましょう。

Webライターの基礎学習におすすめの資格・検定

※以下の情報は2023年4月1日時点のものです。最新の情報は各運営者にお問い合わせください。

Webライターとして活動するには、必要な基礎知識やスキルがあります。それらを学習しながら、ついでに資格や検定を取得してしまおうという方におすすめの資格・検定が以下の7つです。

  1. Webライティング技能検定
  2. Webライティング能力検定
  3. SEO検定
  4. ビジネス著作権検定
  5. Webリテラシー試験
  6. 日本語検定
  7. 文章読解・作成能力検定

それぞれの目的や特徴を解説していきましょう。

1.WEBライティング技能検定

WEBライティング技能検定は、一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会による資格です。クラウドソーシングの基礎知識やビジネスマナー、ライティングスキルが身に付きます。合格すると「WEBライティング実務士」に認定され、一部のクラウドソーシングサイトで報酬アップなどの特典があります。

試験は月に1回オンラインで実施されており、費用は講座の受講代と検定代、登録代を合わせて計4万円ほどです。

URL:https://crowd-kentei.or.jp/about_test/about_web_writing_proficiency_exam/ 

2.Webライティング能力検定

Webライティング能力検定は、一般社団法人日本WEBライティング協会による検定試験です。Webライティング、SEO、倫理・法律など、Webライターの活動に必要となる幅広い科目を網羅しています。得点に応じて1級~3級に認定される仕組みです。

受検料は税込み1万3,500円(学生は50%割引)。有効期限は2年間で、継続には1万2,000円の更新費用がかかります。

URL:https://日本webライティング協会.com/contents/kentei/#shousai 

3.SEO検定

SEO検定は、Webライターに欠かせないスキルの一つであるSEOに特化した検定です。一般社団法人全日本SEO協会が主催しています。基本的な検索エンジンの仕組みやSEOを意識したキーワードの選び方、集客につなげるノウハウなど、SEO対策の知識と技術を体系的に学べる内容です。

レベルに応じて1級~4級が設定されており、実力や目的に合わせて選べます。受検料は税込み5,500円~8,800円です。

URL:https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/ 

4.ビジネス著作権検定

ビジネス著作権検定は、著作権に特化した資格検定試験です。株式会社サーティファイが2004年から実施しています。Webライティングをする上で知っておくべき著作権の基礎知識や、ビジネスで活用するための応用力が問われます。

個人で受検できるのは初級と上級の2種類です。試験はリモートで行なわれ、受検料は初級が税込み5,100円、上級が税込み8,000円です。

URL:https://www.sikaku.gr.jp/bc/ 

5.Webリテラシー試験

Webリテラシー試験は、Webに関わる適切な業務のためのリテラシーを身に付けているかを測る試験です。株式会社ボーンデジタルが運営しており、試験に合格すると「Webアソシエイト」の資格を取得できます。ここでのWebリテラシーとは、Webに関わるデザイナー・ディレクター・プロデューサーの3職種に必要な知識を理解し、運用する能力のことです。

インターネットビジネスやWebデザイン、マーケティングなどについて出題されます。受検料は税込み1万1,000円です。

URL:https://webken.jp/literacy/ 

6.日本語検定

日本語検定は、日本語を正しく使う総合的な能力を測る検定試験です。特定非営利活動法人日本語検定委員会が主催しています。Webライティングにおいて、正しい日本語の知識は必須といえるでしょう。漢字や敬語、語彙、文法などの6分野と総合問題から出題され、各分野でバランスよく得点する必要があります。

1級~7級と幅広く設けられており、一般的な平均レベルは3級です。受検料は税込み2,200円~6,800円です。

URL:https://www.nihongokentei.jp/ 

7.文章読解・作成能力検定

文章読解・作成能力検定は、文章力の向上に特化した検定試験です。漢字検定を運営する公益財団法人日本漢字能力検定協会が主催しています。論理的な思考で分かりやすい文章を書く力が身に付きます。語句や慣用表現の理解、文章の読解力、総合的な文章作成能力などが試験のポイントです。

2級~4級に分かれていて、受検料は税込み2,000円~4,000円です。

URL:https://www.kanken.or.jp/bunshouken/ 

【専門分野別】Webライターにおすすめの資格・検定

Webライティングの仕事には、さまざまな専門分野があります。なかでも、「YMYL(Your Money or  Your Life)」と呼ばれるお金や健康に関わる分野は、専門的かつ正確な知識が求められ、専門資格の所持が大きな強みになります。

今回はYMYLジャンルを含めた案件獲得につながりやすい以下の5つのジャンルを取り上げ、各分野ごとにおすすめの資格・検定を紹介します。

  1. 金融
  2. 不動産
  3. IT
  4. 医療・ヘルスケア
  5. 美容

金融分野でおすすめの資格・検定

ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)

FP技能検定は、資産に関してアドバイスを行なうFP(ファイナンシャルプランナー)としての技能を測る国家検定です。1級、2級、3級の等級に分かれ、税金や投資、保険、相続、不動産など、お金にまつわる幅広い知識が身に付きます。金融分野だけでなく、不動産分野でも活かせる資格です。

(参考)

FP3級の合格率(2022年度):学科試験 87.0%、実技試験 90.7%
FP2級の合格率(2022年度):学科試験 41.5%、実技試験 56.3%
FP1級の合格率(2021年度):実技試験 93.7%
FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ | 日本FP協会 より

URL:https://www.jafp.or.jp/exam/about/ 

証券アナリスト

CMA(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)資格は、金融・投資の専門家である証券アナリストの資格です。経済や金融商品、ファイナンス理論の専門知識と分析技術を幅広く学べます。資格取得にはCMA講座の受講と1次、2次の2つの試験に合格後、3年以上の実務経験が必要です。ライターと並行して実務経験を積むことは困難なため、2次試験合格後、日本証券アナリスト協会検定会員補に登録することもできます。

(参考)

1次試験の合格率(2021年度):53.8%
2次試験の合格率(2021年度):52.1%
試験結果 | 一般社団法人 金融財政事情研究会より

URL:https://www.saa.or.jp/cma_program/index.html 

不動産分野でおすすめの資格・検定

宅地建物取引士(宅建)

宅地建物取引士(宅建)とは、不動産取引に関する国家資格です。不動産の売買や賃貸物件の仲介に関する実用的な知識が身に付きます。土地や建物に関する法令や、賃貸物件の探し方、住宅ローン、税金や相続など、不動産に関する幅広い記事の執筆に役立つでしょう。

(参考)

合格率(2021年度):17.9%
(令和3年度 受験者数:209,749人/合格者数:37,579人)

URL:https://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html 

賃貸不動産経営管理士

賃貸不動産経営管理士は、賃貸管理に関する国家資格です。賃貸に関する契約や業務、金銭の管理、法律などの実用的な知識が問われます。

URL:https://www.chintaikanrishi.jp/ 

IT分野でおすすめの資格・検定

ITパスポート

ITパスポート試験は、ITに関する基本的な知識を測る国家試験です。AIやIoTなどの新しい技術や手法、情報セキュリティに関する総合的な知識が身に付きます。合格率は50%前後で、IT分野の入門資格といえるでしょう。

URL:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html 

G検定(ジェネラリスト検定)

G検定は、AI(人工知能)やディープラーニング(深層学習)の活用リテラシーを習得するための検定試験です。AIをめぐる動向や問題点、ディープラーニングの手法、運用方法などを体系的に理解できます。

URL:https://www.jdla.org/certificate/general/

医療・ヘルスケア分野でおすすめの資格・検定

薬機法管理者資格

薬機法管理者資格は、薬機法の専門知識を測る資格です。医薬品や健康食品などは広告表示のルールが定められており、この分野の執筆では避けて通れない必須の知識になります。薬機法を遵守して記事を執筆できるライターは、クライアントからの信頼も得られるでしょう。また、合格率は公開されていません。

URL:https://www.yakujihou.org/ 

ヘルスケアプランナー検定

ヘルスケアプランナー検定は、健康管理に関する幅広い知識を学ぶ検定です。ホームヘルスケアプランナーとヘルスケアプランナーの2つの段階があり、基本的な健康管理の知識、病気や薬への理解など、幅広く役立つ知識が身に付きます。

(参考)

合格率(2017年度):75%前後
ヘルスケアプランナー オンライン受験(e-検定) より

URL:https://www.healthcareplanner.or.jp/ 

美容分野でおすすめの資格・検定

日本化粧品検定

日本化粧品検定は、化粧品や美容に関する知識が網羅された検定です。基本的なスキンケアやメイクアップの方法、化粧品の成分や関連する法律への理解などが問われます。1級~3級があり、3級はWebで簡単に受けられて受検料もかかりません。

(参考)

2級合格率:72.0%
1級合格率:67.7%
合格率はどのくらいですか? | 日本化粧品検定 より

URL:https://cosme-ken.org/ 

コスメライター

コスメライター資格は、美容ライターとして必要な美容の知識とライティング技術を証明する資格です。コスメや薬機法の適切な知識と併せて、SEOライティングの技術も習得できます。

(参考)

合格率(2022年度 第8回):53%
コスメライター | 日本化粧品検定 より

URL:https://cosme-ken.org/cosmewriter/ 

まとめ

Webライターにとって資格は必須ではありませんが、案件獲得や単価アップ、周囲との差別化などのメリットが期待できます。資格を選ぶ際は、目的や自分の得意分野、コストとメリットのバランスを踏まえて検討しましょう。

ただ、あくまでWebライターとして評価されるのは資格の有無ではなく、記事の品質であることを忘れないでくださいね。肩書ではなく、実力を身に付けるための努力が大切です。

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