オンライン広告が終焉する時代のコンテンツ戦略

今回も米国Content Marketing Instituteからの記事の紹介です。最初にタイトルを読んだ時には衝撃を受けました。原題は「Next-Wave Content Creation Strategies for the End of the Online Ad Era」というものですが、オンライン広告が終焉する時代と書かれていたからです。

それでは早速内容を見ていきましょう。

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Symbiotic Content Strategy

広告はいつ終わるのか

広告はいつ終わるのかを考えてみましょう。昔よりも広告を見る機会が少なくなったと思いませんか?海外ではポップアップウインドウによる広告が一昔前には流行っていましたが気づくとなくなっています。

Adblock Plus、Google’s Pop-up blocker等の広告非表示プラグインを使用している人も非常に多いでしょう。そのような方には広告は一切表示されていません。オンライン広告を非表示にする流れはもう止めることはできません。

これからはスポンサー記事の時代になります。スポンサー記事はタイアップ記事などとも呼ばれますが、広告主からの依頼を受けて執筆される記事です。最近日本ではLIG社のブログ等が有名でしょうか。

LIG社のPR記事

この記事内では人材紹介会社をPRしてます。

http://liginc.co.jp/omoshiro/sutema/29412

ちなみに、インターネットではないドラマなどの分野でもドラマ中にスポンサーのクルマや携帯電話を何度も登場させるという方法が使われるようになっています。

インターネットマーケティング先進企業では、自社の製品、サービスにフォーカスしても結局なにも起こらないということに気づいています。これからのコンテンツは自社を紹介するものではなく、顧客の求めるものを作っていくというものにシフトしていきます。

すべてのブランドがコンテンツマーケティングを受け入れるのはいつになるのか

もう既にその時期は到来しています。そうなると、今までとても効果があった方法も今後は変えて行かなければならないことがわかっています。

例えば、米国のある家庭用プール会社ではグラスファイバー製のプールを販売していますが、コンクリート製など他のプールについてもメリット、デメリットを全て紹介することで消費者のニーズに答えて、結果販売が大きく伸びました。しかし、これは他のプール会社が同じ事をしていなかったからこそであり、同じようなウェブサイトが増えていくと効果はなくなってしまいます。

これからは競合とは違いうストーリーを見つけて行かなければなりません。差別化のポイントを考え抜き、それをもとにしたコンテンツを作っていくことでコモディティを避ける事ができるのです。

みんながコンテンツを作った後はどうすればいいのか

コンテンツマーケティングについては長年議論されていますが、まだ革命は始まったばかりです。皆が試行錯誤を行なっている中で考えたいポイントは以下の4点です。

戦略

コンテンツの戦略をしっかりと持っている会社は10%にも満たないのが現状です。もしあなたの会社に確固たる戦略がなければこの機会に作り、差別化を図りましょう。まずはあなたの顧客像に対してどのような価値を提供できるかを決めるところから始めましょう。なぜあなたの顧客はあなたのコンテンツを見るのか、どんな価値を提供できるのか。この問いに明確に答えられないのならばコンテンツを作るのは一旦止めたほうが良いでしょう。

視点

競合と同じ情報を提供していませんか?業界紙と同じ情報を提供していませんか?もし「Yes」であれば、あなたしか提供できない価値を考えてみましょう。あなたの製品にはあなたの製品ならではの良さがあるのと同じように、あなたのブランドにはあなたのブランドならではのストーリーがあります。

役立つか楽しいか

あなたのコンテンツは役立ちますか?楽しいですか?もし「No」であればコンテンツを見直しましょう。本当に価値があり信頼に足りる情報を提供するにはどうすればいいか。どうしたら楽しく読んでもらえるか。忘れてはいけないのは、あなたの顧客が購買決定をする際に利用できる情報は膨大にあり、あなたのコンテンツはその中の1つにすぎないという事実です。

顧客開発

「正しい顧客に良質のコンテンツを伝える」これがコンテンツマーケティングの基本です。自社の見込み客となり得る層に対してきちんとリーチできているのか、コミュニケーションができているのか、といった部分がとても重要になってきます。

まとめ

コンテンツマーケティングをしよう、という動きになってから数年がたち、どこも同じく横並びになってしまう時代が近く来るのだと実感しました。ただコンテンツマーケティングをするのではなく、今やっているコンテンツマーケティングは差別化ができているかということを考えて行かなければなりませんね。

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