あなたは全て満たしていますか? 駆け出しライターのための13のチェックリスト
( 最終更新日:2022年2月4日)
「文章を書くだけなら誰にでもできるんじゃない?」と思われやすい“ライター”という職業。
しかし、当然ですが最初からお仕事をたくさんもらえるライターもいれば、なかなか稼げずにうまくいかないライターがいるのも事実。では、果たして仕事がもらえるライターともらえないライターは何が違うのでしょうか?
それは、「当たり前のことが当たり前にできているかどうか」です。
今回は、ライター未経験の初心者も多く執筆するメディア「うんちく」管理人の方にご協力いただき、「ライター(特に初心者の方)が犯しやすいミスや押さえておきたいポイント」についてチェックリスト形式でまとめてみました!
「右も左もわからない……」という初心者の方はもちろん、「頑張ってるはずなのになかなか仕事が増えない……」と伸び悩んでいる方も改めて初心に戻って確認してみてくださいね!
駆け出しライターが心得ておくべきことチェックリスト
■メール編
☑︎基本的なビジネスマナーを守れているか?
☑︎要点を簡潔に伝えられているか?
☑︎必要な情報が漏れていないか?
「読み手を意識する」という点では、メールは記事と同じものととらえましょう。仕事を相談する側からすると、文面のやりとりで不安を感じる相手には依頼するのがためらわれます。宛名を記載していなかったり、敬語が使えていなかったりなど基本的なビジネスマナーの欠如はもちろんのこと、冗長に書き連ねるのもNG。相手に無駄なストレスを与えず、仕事がしやすいライターだと思ってもらえるよう、要点を簡潔に、必要事項だけわかりやすく伝えることを意識しましょう。
■執筆ルール編
☑︎依頼主から求められていることを理解し、記事に反映できているか?
☑︎原稿依頼書がある場合、きちんと読み込んでから執筆に移れているか?
☑︎〆切に余裕をもって納品できているか?
まずはどのようなジャンルの記事においても、そのメディアにおける決まりごとをきちんと理解するように努めましょう。そのメディアのトーン(調子)やマナー(様式)、NGワード、構成、納品時のファイル形式など、細かくレギュレーション(規定)が定められている場合もあります。正直、明らかに原稿依頼書を読まずに取り組んでいる人は多々見受けられます。些細なミスだとしても、依頼者にとっては修正対応に時間が取られ、不快感や不信感につながりやすく、当然ですが依頼がストップする要因のひとつにもなりえます。まずは当たり前のことを当たり前にできるようにしましょう。
■タイトル・リード編
☑︎タイトル案はいくつも出して熟考しているか?
☑︎リード文を雑に書いていないか?
webライティングにおいて、「タイトル」が良いか悪いかで閲覧される度合いが大きく変わります。魅力的なワードを先頭にもってきたり、具体的な数値を記載したり、簡潔にまとめたり、などタイトル付けにはいくつかコツがありますが、絶対的な正解はありません。慣れないうちは、良いタイトルを付けるために、とにかくたくさん案を考える癖をつけてみましょう。
たとえば1記事あたり50個程度タイトルを書き出してみる、というのも練習になっていいですよ。日々、他のweb記事などを参考に良いタイトルを見つけたらメモしておいたり、なぜこのようなタイトルを付けたのか考えてみるのもいいでしょう。
また、次に記事の導入として重要なのが「リード文」。導入部で文章が抽象的だったり難解だったりすると、読者の読む気が削がれてしまいます。この記事には何が書いてあるのか、読者にとってどんなメリットがあるのか、という部分を明確かつ簡潔に伝えられるよう、リード文も推敲しましょう。
※文章の書き方については、役に立つ書籍もたくさん出ているのでオススメです。
「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ」
「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘」
■情報リテラシー編
☑︎参考にしているサイトや書籍は適切か?
☑︎憶測や主観で書いていないか?
☑︎ひとつの情報源だけで記事を執筆していないか?
どれだけ文章が上手でも、信ぴょう性のない情報でまとめられた記事には説得力も読み応えもありません。誰が運営しているかわからないアフィリエイトサイトやまとめ記事、個人のブログなどから参考にするなどは当然NG。まずは運営元が信頼できるメディア(公的なサイトや信頼のおける企業が運営しているものなど)を前提とし、できる限りたくさんの情報を探しましょう。
webサイトは二次情報であることが多いので、できるだけ一次情報にあたると記事の質が上がります。国立国会図書館を利用するのも良いでしょう。専門家や第一人者の方から直接話を伺ったり、足を運ぶことも重要です。
どれだけ情報を調べて詳しくなれるかは、プロライターの第一歩です。ついつい感覚で「近年では◯◯な人が増えています。」のような文章を書いてしまう人がいますが、果たしてその主張に根拠はあるでしょうか? 自身が執筆した原稿が本当に正しいか疑いながら読んでみるなど、信頼できる情報になっているか普段から考えるよう心がけましょう。
■推敲編
☑︎一度書いた記事を3回読み直したか?
☑︎記事内に誤字脱字や主述のねじれなどはないか?
時間をかけるべきは執筆より推敲、です。執筆した記事を何度か推敲したり、一晩寝かせてから読み直したりすると、書いていたときには気づかなかったミスや漏れに気づくことが多いです。書き終わった直後の原稿にミスがあるのは当然。それをいかにして取り除くかが大切です。パッと見てわかるような誤字脱字などが点在していると、書いた記事に対して責任感が欠如しているように感じられてしまいます。
参考にしてみよう! うんちくサイト内のおすすめ記事
ライターとして書いていく上で、自分に合ったジャンルやテイストの記事を知ることは、今後仕事を続けていく上での指針にもなるし大切なことでしょう。今回はうんちく管理人にタイプ別のおすすめ記事を三つ教えていただきました! おすすめポイントも合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【1】作品紹介系部門
完成度抜群の「SFモキュメンタリー」!映画『アンドロメダ…』が描く科学者のリアル
〈おすすめポイント〉
- マニアックなテーマでありつつも、誰もが理解できる内容、構図になっている
- 「ここが面白かった」的なチープな感想ではなく、考察としてまとめられている
- 要所要所で具体例を出し、論理的な解説になっている
- 着眼点をひとつに絞り、その項目を「深く狭く」で解説している
【2】How To系部門
メイク道具を駆使して撮影上手に!料理や商品の写真に使える10の裏技
- 「写真」という題材のなかで、テーマをさらに狭く絞ったうえで企画されている
- いままでにない切り口で、オリジナリティがある
- だれもが実践できそう(もしくはしたくなりそう)な内容になっている
- イラストによる丁寧な解説があり、情報の具体性を底上げしている
- ポップなイラストがあるおかげで、見た目にも美しい
- 自分の得意分野のアピールができている
【3】現地取材系部門
【青森】ねぶたよりもスゴい!?変型・巨大化する山車祭り・八戸三社大祭
〈おすすめポイント〉
- うもれがちな情報をあえてピックアップし、紹介している
- 現地取材によって、リアルで鮮度の高い情報が提供されている
- 裏側にまで潜入しているため、当テーマについて多角的に知ることができる
- 写真が豊富で記事全体が華やか、そしてどの写真もクオリティが高い
- 自分の得意分野のアピールができている
それぞれタイプ別の記事を三つ紹介しましたが、うんちく管理人曰く、上記の記事には以下の三点が共通しているとのこと。
- 記事に対するこだわりが感じられる
- 選定テーマに対する熱量が感じられる
- 読み手に対する気配りや愛情が感じられる
自分の中にあるこだわりを、読み手にどう伝えるか。熱量と気遣いのバランスをしっかりととることが良い記事が書けるきっかけになりそうです。
さらに、「ライターは書くだけの仕事ではない。リサーチや情報の整理のほうが重要。「書く」なんてのは全体の2割程度でしかない。」というお話をいただきました。
確かにその通りです。ついついライターとは「書く仕事」だと思いがちですが、結局のところは「伝える仕事」なんですよね。正しい知識や有益な情報を相手に伝えるためには、適切な情報源から取材することを心がけ、常に読者の立場に立って読みやすい文章を心がけることが必要です。
頑張っているはずなのに、なかなか依頼が継続しない……なんて方は、今一度自分の書いた記事や、執筆前の情報収集が甘くないか見直してみましょう。
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