SEO検定とは?合格率・難易度や出題範囲、役に立つ業種を解説SEO検定とは?合格率・難易度や出題範囲、役に立つ業種を解説
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SEO検定とは?合格率・難易度や出題範囲、役に立つ業種を解説

SEO検定とは?合格率・難易度や出題範囲、役に立つ業種を解説

最終更新日:2024年6月4日)

全日本SEO協会が主催するSEO検定は、ウェブサイト運営やコンテンツ製作のスキルを測る資格です。SEOの初心者であっても、4級から段階的にグレードを上げていくことで、ウェブサイトの内部対策や外部対策を幅広く学べます。

受験者も年々増えていますが、SEO検定はどのような業種に役立つのでしょうか。本記事では難易度や出題範囲とあわせて、SEO検定の概要をお伝えします。

◉本記事の著者
片山雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。

SEO検定とは?

SEO検定は、SEOの基礎知識や技術を測る民間資格です。一般社団法人全日本SEO協会が主催しており、毎月1回の頻度で検定試験が行われています。

主催元の全日本SEO協会は、2002年から日本全国で最新のSEOセミナーを開催している社団法人です。論文をだしている専門家が多数在籍しており、SEO検定については東京理科大学の教授がカリキュラムなどを監修しています。

参考:最新のSEOセミナーの案内。会員募集中。 – 全日本SEO協会公式サイト

SEO検定には「4級・3級・2級・1級」のグレードがあり、いずれの級にも受験資格はありません。また、公式テキストが用意されているため、段階的にSEOの知識・技術を学べる仕組みになっています。

役に立つ職種と業務範囲

SEO検定は、主にウェブ担当者や責任者が受験することを想定した資格です。ただし、グレードによって求められる知識・スキルに差があるため、職種や業務内容に応じた級を選ぶ必要があります。

<SEO検定で求められる知識・スキル>
4級:SEO(検索エンジン最適化)の全体像を把握すること
3級:内部対策を最適化するための知識や技術
2級:Googleからの評価を上げる方法、ウェブサイトの集客方法
1級:ページ評価に関わるモバイル対策やSNSの活用

上記の内容を踏まえると、SEO検定は次のような職種に役立つと考えられます。

  • オウンドメディアを運営する企業の担当者
  • ウェブサイトのSEO分析をする企業や広告代理店
  • ウェブ関係のコンサルタント
  • SEO対策にも対応しているコンテンツ製作会社

SEO検定が役立つ業務としては、ウェブサイトの競合分析やキーワード抽出、内部対策、モバイルフレンドリー施策などが挙げられます。1級や2級については、マーケティングやSNS施策、被リンク施策などの外部対策にも役立つかもしれません。

コンテンツ製作者(ライターや編集者)には必要?

メディアの運営者・担当者と、実際のコンテンツ製作者に求められるスキルは異なります。そのため、一般的なライターや編集者にとって、SEO検定の価値はそれほど高くないかもしれません。

<メディアの運営者・担当者に求められるスキル>

  • SEOに関するデータを取得・分析するスキル
  • 分析したデータから、コンテンツの方針を決めるスキル
  • 製作したコンテンツを活用するスキル など

<ライターや編集者に求められるスキル>

  • クライアント(メディア運営者)の意向を汲みとるスキル
  • ニーズに沿った構成を作成するスキル
  • 読みやすい文章や、訴求力のある言い回しを考えるスキル など

ただし、受注する案件の特性によっては、ウェブ運営の知識やスキルを活かせる可能性があります。当社のクライアント様についても、SEO対策までご依頼いただけるケースは少なくありません。

ウェブコンテンツを制作するライターや編集者にとって、SEOの知識は少なからず必要です。ご自身のキャリアを広げる手段として、SEO検定の受験はひとつの選択肢になるでしょう。

EO検定の合格率や難易度

2023年度のデータを参考にすると、SEO検定の合格率は約7割です。各年度の合格率については、全日本SEO協会のウェブサイトで公表されています。

年度1級2級3級4級全級平均
2023年64%69%70%69%68%
2022年65%68%71%72%69%
2021年70%63%68%81%70%
2020年77%87%77%89%81%
2019年81%84%78%86%82%
2018年89%84%73%79%79%
2017年87%86%91%89%89%
各級平均76.1%77.2%75.4%80.7%76.8%
(参考:全日本SEO協会「過去の合格率|SEO検定」)

受験者が増えている影響で、近年では合格率が下がってきています。検定試験が難化している可能性もあるので、受験をする場合は相応の準備が必要になるでしょう。

実際に3級や4級の出題範囲を見ると、少なくとも検索エンジンの仕組みやSEOツールの特性、代表的な内部対策または外部対策などに関する知識は必要になると考えられます。

SEO検定の出題範囲

ここからは各グレードのカリキュラムを参考に、SEO検定の出題範囲をまとめました。基本的には1級に近づくほど専門性が増し、高度な知識・スキルが求められる仕組みになっています。

4級のカリキュラム

SEO検定の4級は、SEOの基礎を体系的に学べるカリキュラムです。全6章から構成されており、検定試験では検索エンジンやGoogleの仕組み、SEO対策の目的、SEOの構成要素といった知識が求められると予想されます。

<SEO検定4級のカリキュラム>
1章:Webと検索エンジンの仕組み
2章:Googleの特徴
3章:SEOの意義と情報源
4章:企画・人気要素
5章:内部要素
6章:外部要素
参考:全日本SEO協会「SEO検定4級|SEOの全体像を把握してスタート地点に立つ|Webの資格

4級に合格すると、実践的なテクニックを学ぶための土台を築けます。企業によっては、マーケティング部門などの新人教育にも活用できる可能性があるでしょう。

3級のカリキュラム

SEO検定の3級は、検索キーワードの抽出や選定、上位表示されるウェブサイトの特徴などを学べるカリキュラムです。また、構造化データの内容が含まれるため、検索エンジンに対するアプローチも出題範囲に含まれると思われます。

<SEO検定3級のカリキュラム>
1章:検索キーワードの需要調査
2章:検索キーワードのパターンと目標設定
3章:上位表示するページ構造
4章:上位表示するサイト内リンク構造
5章:上位表示するサイト内リンク構造
6章:構造化データ
参考:全日本SEO協会「SEO検定3級|調査力とデータに基づいたサイト内部最適化スキルを身に付ける!|Webの資格

4級と異なるポイントは、実践的なテクニックが含まれる点です。内部対策・外部対策の両面が含まれるため、3級では包括的なSEO対策の知識・スキルを学べます。

2級のカリキュラム

2級のカリキュラムでは、より実践的なSEO技術を学べます。例としては、競合調査やアクセス解析の方法、ソーシャルメディアの活用方法などがあります。

<SEO検定2級のカリキュラム>
1章:コンテンツ資産の構築
2章:外部リンク対策
3章:トラフィック要因の重要性
4章:ソーシャルメディア対策
5章:アクセス解析と競合調査
参考:全日本SEO協会「SEO検定2級|調査力とデータに基づいたサイト内部最適化スキルを身に付ける!|Webの資格

検定試験の難易度は、現場のSEO担当者・責任者に求められるレベルと考えられます。ウェブ運用で課題が見つかったときの対策なども含まれるため、2級からが応用レベルになるでしょう。

1級のカリキュラム

1級のカリキュラムには、最新動向を含めたSEOの知識や技術が含まれます。検定試験では検索順位が下がったときの復旧方法など、トラブルへの対処法も問われると予想されます。

<SEO検定1級のカリキュラム>
1章:モバイルSEO
2章:ASOとアプリマーケティング
3章:ローカルSEO
4章:Googleアップデート
5章:検索順位の復旧方法
6章:SEOの未来
参考:全日本SEO協会「SEO検定1級|調査力とデータに基づいたサイト内部最適化スキルを身に付ける!|Webの資格

いずれの章も応用知識にあたるため、1級の合格者は部門やチームを引っ張る人材になれる可能性があります。

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SEO検定を受ける流れ

SEO検定を受ける場合、通常はどのように準備をすればよいでしょうか。料金支払いなどの手続きや勉強方法も含めて、SEO検定を受けるまでの流れを紹介します。

1.試験日程・会場を確認する

まずは学習のスケジュールを立てるために、試験日程・会場を確認しましょう。基本的に試験は毎月1回行われていますが、時期によって会場が異なります。

参考:全日本SEO協会「試験日程|SEO検定4級試験の各地開催日|Webの資格

基本的には1級~4級まで同時開催されており、いずれのグレードも試験は1時間です。学習面を踏まえて、都合がつく試験日程・会場を選びましょう。

2.公式テキストで学習する

SEO検定の学習方法は、以下の2つに分けられます。

  • 公式テキストを購入する
  • ダウンロード学習コースに申し込む

公式テキストについては、全日本SEO協会から1,980~3,320円(税抜)で販売されています。電子書籍も用意されているため、通退勤時や外出先でも学習を進められます。

また、ダウンロード学習コースには公式テキストのほか、問題集や過去問集、講座ビデオが含まれています。料金は12,000~20,000円(税抜)ですが、受験料金や認定料金もセットになっています。

参考:全日本SEO協会「ダウンロード学習コース|SEO検定4級合格トータルセット|Webの資格

なお、公式テキストやダウンロード学習コースは、グレードによって内容や料金が異なります。受験を予定しているグレードに合わせて、ご自身で情報収集をしてみてください。

3.検定試験に申し込む

検定試験への申し込みは、全日本SEO協会の公式サイトから行います。受験料金の支払いもあわせて行う必要があるので、手元にクレジットカードなどを用意しておきましょう。

参考:全日本SEO協会「お申し込み専用ページ|SEO検定 一般社団法人全日本SEO協会|Webの資格

各グレードの受験料金は以下の通りです。

4級:5,000円(税込5,500円)
3級:5,000円(税込5,500円)
2級:6,000円(税込6,600円)
1級:8,000円(税込8,800円)
(※合否通知書や認定証の送付料金を含む)

なお、ダウンロード学習コースを利用する場合は、検定試験に別途申し込む必要はありません。

4.検定試験を受ける

申し込みが完了したら、指定された日時に会場で検定試験を受けます。検定試験に合格すると、合否通知書や認定証が自宅などに送付されます。

SEO検定は合格して終わりではなく、知識や技術は日々アップデートすることが重要です。また、複数のグレードや上位資格も用意されているため、目的に合わせて次の受験も検討してみましょう。

SEO検定には上位資格がある

全日本SEO協会は、SEO検定の次のステップとして2つの上位資格を用意しています。上位資格ではどのような知識・技術を証明できるのか、取得までの流れとあわせて紹介します。

認定SEOスペシャリスト

認定SEOスペシャリストは、2ヵ月(全2回)の講座で高度なSEO技術を学べる認定資格です。カリキュラムの内容には、検索エンジンの最新アルゴリズムやモバイルフレンドリーへの対策、検索意図に即したコンテンツ製作のポイントなどが含まれます。

<認定までの流れ>
1.第1回講座の受講
2.第2回講座の受講
3.SEO検定の4級から1級までを取得
4.卒業課題の提出
5.認定審査
(※SEO検定に合格している場合は、講座と卒業課題のみ)

認定SEOコンサルタントとの違いは、業界別SEOについて学べる点です。また、講座内容にはデータに基づいたSEO対策も含まれるため、より実践的なテクニックを習得できる可能性があります。

通学コースは東京校のみですが、オンラインで受講できる「ダウンロード学習コース」も用意されています。

<認定SEOコンサルタントの概要>
受験資格:特になし
料金:税抜75,000円~
講座会場:東京(オンライン学習あり)
研修内容:データに基づいた最新のSEO対策
役に立つ職種:企業のマーケティング部、SEO会社のスタッフなど

参考:全日本SEO協会「認定SEOスペシャリスト養成スクール【ダウンロード学習コース】 | 鈴木将司のSEO対策セミナー

認定SEOコンサルタント

認定SEOコンサルタントは、3ヵ月(全3回)の講座でSEOのコンサルティング技術を学べる認定資格です。SEO検定の合格後に認定審査が行われるため、カリキュラムを通して1級~4級の全グレードを取得できます。

<認定までの流れ>
1.第1回講座の受講
2.第2回講座の受講
3.第3回講座の受講
4.SEO検定の4級から1級までを取得
5.卒業課題の提出
6.認定審査
(※SEO検定に合格している場合は、講座と卒業課題のみ)

講座内容にはクライアントを意識したコンサルティング技術のほか、書籍出版のためのノウハウなどが含まれます。集客方法も学べるため、SEO会社の責任者やチームリーダー、独立・起業を目指している方などに向いているでしょう。

講座会場は東京・大阪・名古屋の3箇所のみですが、オンラインで学べる「ダウンロード学習コース」も用意されています。

<認定SEOコンサルタントの概要>
受験資格:特になし
料金:税抜15万円~
講座会場:東京・大阪・名古屋(オンライン学習あり)
研修内容:SEOコンサルティングの知識やスキル
役に立つ職種:SEO会社の責任者やリーダー、経営者(起業)など

参考:全日本SEO協会「認定SEOコンサルタント養成スクール 【ダウンロード学習コース】 | 鈴木将司のSEO対策セミナー

SEO検定以外の資格3選

コンテンツ製作やSEO分析に役立つ資格は、前述のSEO検定だけではありません。求められる知識や技術によっては、ほかの資格が向いている場合もあるでしょう。

ここからは、SEO検定以外の資格を紹介します。

1.SEOマーケティングアドバイザー

SEOマーケティングアドバイザーは、一般社団法人日本技能開発協会が主催する民間資格です。在宅で試験を受ける形式であり、択一式または記述式の問題が30問出題されます。

出題内容はSEOの基礎知識にあたるため、これからSEOについて学びたい場合や、SEO検定の合格が難しい場合などに向いています。専用テキストや添削課題、問題集なども用意されているので、学習プランの組み方がわからない人でも挑戦できるでしょう。

<SEOマーケティングアドバイザーの概要>
受験資格:特になし
料金(試験のみ):税込11,000円/料金(テキスト込):税込49,500円
試験会場:自宅など
出題範囲:SEOの基礎知識
役に立つ職種:企業のマーケティング部、SEO会社のスタッフなど
参考:日本技能開発協会「SEOマーケティングアドバイザー

2.ウェブ解析士

ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が認定している民間資格です。公式テキストが用意されており、学習期間の目安はウェブ業界経験者で1ヵ月~1ヵ月半、未経験者で2ヵ月~4ヵ月になります。

ここまでの資格とは違い、ウェブ解析士はSEOに特化した資格ではありません。インプレッションやオウンドメディアの解析など、デジタルマーケティングに必要な知識・技術の習得を目指すものになります。

<ウェブ解析士の概要>
受験資格:特になし
料金(認定講座なし):税込22,000円/料金(認定講座あり):税込33,000円
試験会場:自宅など
出題範囲:デジタルマーケティングの解析方法など
役に立つ職種:ECサイトの責任者、オウンドメディアの責任者など
参考:ウェブ解析士協会「ウェブ解析士とは

3.Webライティング能力検定

Webライティング能力検定は、コンテンツ製作やリライトなどのライティング能力を測る民間資格です。一般社団法人日本WEBライティング協会が主催しており、毎年3回の頻度で検定試験が行われています。

1級~3級のグレードがあり、いずれの級でも公式テキストやビデオ講座などの学習用資料が用意されています。正しい日本語やメールの作成方法についても学べるため、社内教育にも活用できるでしょう。

<Webライティング能力検定の概要>
受験資格:特になし
料金(ビデオ講座なし):税込17,600円/料金(ビデオ講座あり):税込25,300円
試験会場:全国18箇所
出題範囲:国語、ウェブライティングの基礎、SEOなど
役に立つ職種:ライティング会社のスタッフ、事務職など
参考:日本WEBライティング協会「Webライティング能力検定

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片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。