ライティング研修5選!今こそ求められる「書く力」を鍛える新社会人・若手向け講座〈ロジカルライティング・ビジネス文書・メール作成〉
( 最終更新日:2024年12月19日)
ビジネスの現場でにわかに注目を集めているのが「書く力」です。
リクルートワークス研究所が発行している機関誌『Works』、この2020年12月発行の163号で特集されていたのが「書く力」でした。この中の「はじめに」において「書く力」を特集した意義が述べられています。
(前略)思えば、日常のチーム内のコミュニケーションや取引先への提案などはもちろん、ミスをしたときの謝罪も今やメールだ。黒のスーツを着て謝りに行こうにも、感染リスクを考慮すればそれは相手にとって迷惑だ。そんななかにあって、いかに相手に謝罪の意を伝えるかは、文章力にかかっている。
ところが、多くのビジネスパーソンは、国語の授業は受けてきたが、「学校教育で言語能力、特に書く力を鍛えられた」という実感がない。そして、一部の企業を除けば、オーラルのコミュニケーション力の高低は問われても、書く力の高低が課題視されることはあまりない。書くということがコミュニケーションツールとしての重みを増している今、この状態を放置していいのか、という思いが、本特集制作のスタート地点にあった。
『Works163号 特集 書く力』はじめに より(強調は阿部)
コロナ禍が注目されがちですが、それ以前から私達のコミュニケーションは文字に置き換えられてきました。メールやチャットでばかり同僚とやり取りをしているという人は決して少なくないはずです。社内だけでなく、社外の人とやり取りする際も文字でのやり取りがほとんど。連絡の度に電話やビデオ通話をするというのは非効率的ですし、生産性を下げると敬遠されるきらいがあります。
既に義務教育に組み込まれているプログラミング以上に普段から使う能力でありながら、しっかり学ぶ機会がほとんどなかった「書く力」。それでもある程度書ける人はいる一方、他人のメールやチャット、報告書などを読んで「こんな文章を書くのか」「このチャットじゃわけがわからん」と苦々しい経験をしてきた方もいるのではないでしょうか。案外、「書く力」は当たり前ではないのです。
そこでここでは、書く力を伸ばせる社会人向けのライティング研修を5つピックアップしました。「書く力」を身に付けておくことはコミュニケーション能力を確保する、ひいては仕事の生産性を上げることでもあります。是非、研修に組み込むことを検討してみてください。
※以下の情報は2023年8月15日時点のものです。最新の情報は各運営者にお問い合わせください。
目次
ライティング研修の一覧表
研修名 | 運営 | 開催 場所 | 講義 回数 | 期間 | 添削回数 | 料金 (税込) |
---|---|---|---|---|---|---|
ビジネスメール・チャット添削研修 | 株式会社YOSCA | オンライン(Zoom) または対面講義 |
1 | 1日間(3時間) | 1 | オンライン:¥16,500/名 対面:¥22,500/名 |
Web担当者・広報PRのための編集ライティング研修 | 株式会社YOSCA | オンライン(Zoom) | 8 | 最短2日間 | 5 | 人数に応じた料金設計 |
ロジカルライティング研修(1日間) | 株式会社インソース | 研修先の企業(講師派遣プログラム) | 1 | 1日間 | なし | お見積もり |
ビジネス文書作成 | 相手に伝わるビジネス文書作成研修 | 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ | 研修先の企業(講師派遣プログラム)または公開コース | 1 | 1日間 | なし | お見積もり |
【新入社員向け】ビジネス・ライティング<ビジネス文書のマナー編> | 株式会社ラーニングエージェンシー | オフライン (東京での集合研修) | 1 | 1日間 | ? | ¥20,000 |
各講座の詳細
ビジネスメール・チャット添削研修(3時間)
いきなりで恐縮ですが、弊社YOSCAの研修サービスを紹介させてください。
YOSCAでは、ライティングに関するさまざまな事業を通じて得られたノウハウをもとに「ビジネスメール・チャット添削研修」を開発しました。「ワーク中心の実践型学習」と「プロによる添削」で、理想的なメール・チャットの書き方を集中的に学ぶことができます。
この研修では、ビジネスシーンにおけるテキストコミュニケーションを改善し、効率的でわかりやすい文章の作成スキルを磨きます。Zoomを利用したオンライン講義や、講師派遣による対面講義のいずれかを選べるため、全国どこからでも受講が可能です。
おすすめポイント
- 文章の専門企業が独自に開発したカリキュラム
- 要約力を重視した効率的な学習
- ワーク中心の実践型講義で理解を深める
- プロによる個別添削で弱点を克服
研修詳細
- 運営:株式会社YOSCA
- 開催形式:オンライン講義(Zoom)または講師派遣による対面講義
- 研修期間:3時間(1Day)
- 料金(税込):オンライン 16,500円/名、対面 22,500円/名
- URL:https://yosca.jp/training/mail_chat/
Web担当者・広報PRのための編集ライティング研修(全8回)
こちらも弊社YOSCAの研修です。こちらはあくまでWeb担当者・広報PR向けに特化したライティング研修となっています。
「ライティング能力を伸ばすには、表面的な文章力でなく考え方の基礎から学ぶ必要がある」――そのような理念をもとに、土台となる思考力から学べるのがWeb担当者・広報PRのための編集ライティング研修です。記事作成代行の専門企業として12年超となる弊社が2年以上の歳月をかけて開発した、これまで培ってきたライティングノウハウを全て詰め込んだライティング講座となっています。
2020年の7月から開講した本講座は、もともと個人向けにライターを養成するための講座でした。しかしサービスを開始してみると、思った以上に法人からのお問い合わせやお申込みをいただきました。
「ライティング研修」といってもライターやメディア運営担当者を養成する目的での受講が多く、これまで
- 大手IT企業(ライター・メディア運営担当者)
- 人材関連企業(ライター・メディア運営担当者)
- キャラクタービジネス企業(広報)
- エンタメ関連企業(ライター)
といった企業からお申し込みをいただいております。我々の理念に共鳴していただき、本講座をお申し込みいただけたのはありがたい限りですし、これまで受講いただいた皆様には大変ご満足いただけております。
講義はZoomを通して行われるオンライン型。そのため地域を問わず受講ができて、時間も講師と調整して夜間でも受けることができます。講義内容は書く上での考え方がメインで、よく聞くMECEやロジックツリーはもちろん、伝える順番、文章の型、読者の感情、読み手の反応、問いの投げかけ方を学びます。
そして、当講座の大きな特長が添削への情熱。1回あたり1,000〜2,000文字程度の執筆が全5回ありますが、受けた方からは
- 想像以上に丁寧で驚いた
- 「こんなところまで!?」ってくらいに細かく指摘してくれた
- 自分の癖を把握できた
- もっとアピールして良いと思う
など大変好評をいただいています。
全8回、1回あたり約90分間とボリュームたっぷりです。付け焼き刃ではない、一生役立つ文章力をお約束します。
- 運営:株式会社YOSCA
- 開催場所:オンライン(Zoom)
- 講義回数: 8回
- 期間:2ヶ月(目安)
- 添削回数:5回
- 料金:人数に応じた料金設計
- URL:https://yosca.jp/school/corporate/
※一名で受けたい方はこちら
ロジカルライティング研修(1日間)
企業向け研修の草分け、株式会社インソースのライティング研修です。
株式会社インソースは、民間3万社以上・行政機関6,000組織以上とのお取引、研修内容に対する受講者評価95.9%という実績を誇ります(数字で見るインソースより)。そんなインソースが、ライティング研修の中でも特に需要の高いロジカルライティングに特化した1日完結の講座を提供しています。
内容としては、
- 主張と論拠を整理する
- 論理的に文章を組み立てる
- ビジネス文書作成時のポイント
の3つを講義形式で学んだ後、報告書や議事録の作成をワーク・演習を交えながら学習していきます。1日完結ながら、論理的思考から実践的な内容まで幅広く学べる内容となっています。
ちなみにこのロジカルライティング研修、講師が企業に赴いて研修を行う「講師派遣プログラム」となっており、公開講座の実施はないようです。しかし、インソースではこのロジカルライティング研修に限らずビジネス文書に関する研修や動画教材などが50以上あるので、公開講座を探している方はこちらから探すと良いでしょう。
- 運営:株式会社インソース
- 開催場所:研修先の企業(講師派遣プログラム)
- 講義回数:1回
- 期間:1日間
- 添削回数:なし
- 料金:お見積もり
- URL:https://www.insource.co.jp/bunsho/bu_logicalwriting.html
ビジネス文書作成 | 相手に伝わるビジネス文書作成研修
株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供する「ビジネス文書作成 | 相手に伝わるビジネス文書作成研修」は、読み手に負担をかけない、理論的でわかりやすいビジネス文書作成のポイントを1日で学ぶ研修です。
- 情報整理術「アウトライン化」
- 文章作成のルール
の2つを軸として学習します。ビジネス文書の基本を学ぶための新入社員向け「基礎編」から、中堅社員をはじめすべてのビジネスパーソン向けの「応用編」まで、対象・ニーズに合わせた研修設計が可能です。
- 運営:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
- 開催場所:研修先の企業(講師派遣プログラム)または公開コース
- 講義回数:1回
- 期間:1日間
- 添削回数:なし(個人添削は別途料金)
- 料金(税込):お問い合わせください
- URL:https://www.recruit-ms.co.jp/service/service_detail/org_key/T079/?theme=skill
【新入社員向け】ビジネス・ライティング<ビジネス文書のマナー編>
株式会社ラーニングエージェンシーの運営するこの研修は、ビジネス文書の勉強をしたことがない新入社員に、作成にあたっての基本マナーを教えてくれる研修です。講義内容は、
- ビジネス文書の概要の理解
- 紙文書の基本形の理解
- ビジネスメールの基本形の理解
の3つ。ビジネス文書についてこれから学ぶ新入社員を対象としているので、ワークショップを行いながらレベルアップできる研修はありがたいです。初歩の初歩から勉強させたい、そんな人事担当者におすすめです。
ちなみに、この講座の発展として同社の運営する「【特訓】ビジネス・ライティング」があります。メールを作成しては参加者同士で添削をし合うという実践型の研修で、他者に見てもらうことで自分では分かりにくい論理のゆがみを指摘してもらえます。よりスキルアップをさせたい人事担当者におすすめです。
- 運営:株式会社ラーニングエージェンシー
- 開催場所:オフライン(東京での集合研修)
- 講義回数:1回
- 期間:1日間(2時間)
- 添削回数:不明(添削のワークショップあり)
- 料金(税込):20,000円(税込みかは不明)
- URL:https://www.learningagency.co.jp/seminar/lineup/communication_017.html
まとめ
以上、ビジネスパーソン向けのライティング研修や講座を4つご紹介しました。
何より重要なのは、学んで終わりではなく、実践を通して繰り返しアウトプットすること。冒頭でも述べたように、『書く』という行為は、日々の仕事に欠かせないコミュニケーション手段です。弊社の講座を受講した方からも、「ライティング講座を学んで、日々のメールやチャットはもちろん、営業活動にも活かせた」という声を多く聞きます。
ライティング研修を通して貴社の生産性向上が図られることを願っています。
おまけ)個人向けのライター講座を比較したい方はこちら
編集協力:蓮池一範
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