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コンテンツ外注に失敗する企業は何を間違えているのか?BtoBマーケ担当者が陥りやすい3つの落とし穴

最終更新日:2026年3月24日)

「外注してコンテンツを作ったのに、結局誰も使っていない」。そんな経験はありませんか。

お金と時間をかけて依頼したのに、記事は公開されたまま放置されている。営業担当者に渡しても「使いづらい」と言われる。問い合わせも増えない。そうした状況が続くと、「やっぱり外注は難しい」「次はもっと良い会社を探さないと」という気持ちになるのは自然なことです。

しかし、多くの場合、問題は外注先の品質だけにあるわけではありません。原因は、発注する前後の「設計」にあることがほとんどです。

この記事では、BtoBマーケティング担当者がコンテンツ外注で陥りやすい3つの落とし穴を整理し、次の外注で変えるべきポイントをお伝えします。

◉本記事の著者
宮嵜幸志 
編集プロダクションYOSCA代表 兼 星天出版編集者。10年以上に渡りライティング学習について研究。自らも執筆する傍ら、60冊以上のライティング本による学習から、「ライター」「編集」と名がつくセミナーやライター講座・スクールを30以上受講し、ライティングスキルの研鑽を積む。ライティングセミナーの講師としても活動。『入門 SEOに効くWebライティング サイトの価値を高める正しいコンテンツの作り方(出版社:SBクリエイティブ)』 を上梓。 ▶X(Twitter)

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なぜ外注コンテンツは「使われないまま」終わるのか

コンテンツ外注が思うような結果につながらないとき、よくある反応は「外注先のライターの質が低かった」というものです。もちろん、品質の問題が原因になることもあります。

ただ、実際には「そこそこ読めるコンテンツが納品されたのに、社内で誰にも使われていない」というケースが非常に多いです。これは品質の問題ではなく、「誰が・いつ・どう使うか」が最初から設計されていなかったことに起因しています。

外注先はあくまでも「渡された情報をもとに書く」存在です。発注側が設計を固めていなければ、どれだけ優秀なライターでも限界があります。

BtoBコンテンツ外注の失敗には、構造的な3つの落とし穴があります。ひとつずつ見ていきましょう。

落とし穴① 「誰の課題か」が曖昧なまま発注してしまう

「マーケ担当者向け」では絞れていない

コンテンツを外注するとき、ターゲットをどのくらい具体的に定義していますか。「BtoBのマーケ担当者向け」「中小企業の経営者向け」といった設定にとどまっているケースは少なくありません。

BtoBの購買には、複数の関係者が関わります。実務を担う検討者、予算を握る決裁者、現場で使う担当者。それぞれが気にすることは違います。「誰のどのフェーズのどの課題に応えるのか」。それが定まっていないと、どの層にも刺さらないコンテンツになります。

外注先はブリーフィングシートや発注指示書の内容をもとに記事を書きます。ターゲット設定が曖昧なまま依頼すれば、アウトプットも必然的に曖昧になります。

コンテンツ外注における3つの落とし穴の図解

課題の「解像度」を上げるとコンテンツは変わる

重要なのは、見込み客の課題を細かく分解することです。

「〇〇に困っている」という粒度では、まだ粗すぎます。「〇〇という状況にある人が、〇〇という悩みを持ち、今まさに〇〇を調べている」。そのレベルまで落とし込むことで、初めて読者に届くコンテンツが生まれます。

課題の整理は発注前に社内で行うべき工程です。「それをやるのが面倒だから外注している」という声もありますが、ここだけは発注側が責任を持って取り組む必要があります。外注先と一緒に整理できる体制が作れると、さらに理想的です。

落とし穴② 「使う場面」を考えずにコンテンツを作ってしまう

マーケが作った資料を営業が使わない理由

「コンテンツを作ったのに営業が使ってくれない」という悩みはよく聞きます。その原因のひとつは、コンテンツが「使う側の視点」で設計されていないことです。

営業担当者の立場から見ると、「どの場面でこれを渡せばいいのか」がイメージできない資料は手に取りません。コンテンツが良い内容であっても、使い方が想像できなければ使われないのです。

また、Web記事・商談資料・メルマガ・SNS投稿では、それぞれ求められる形式も内容も異なります。「とりあえず記事として納品してもらった」だけでは、他の場面への展開が難しくなります。

コンテンツの活用シーン4つの例

制作前に「活用シナリオ」を設計する

コンテンツを作る前に、「誰が・どのタイミングで・どのように渡すか」を決めておくことが大切です。

たとえば、「商談後にフォローアップとして送る記事」「問い合わせ前の検討者に読んでもらうホワイトペーパー」など、使い場面を先に定義してから制作に入ると、コンテンツの内容や構成が自然に変わってきます。

さらに、作ったコンテンツが社内でも二次活用できるかどうかも意識すると、投資対効果が高まります。たとえば、ブログ記事をFAQ集に転用したり、営業トークの素材に活用したりと、使い方の幅が広がります。社内勉強会の資料に落とし込む使い方も有効です。共有方法まで含めて設計することで、コンテンツが「使われ続ける資産」になります。

落とし穴③ 「納品がゴール」になってしまっている

「公開したら終わり」が一番もったいない

コンテンツが納品・公開された時点で満足してしまい、その後の効果測定も改善も行わないケースは非常に多いです。しかし、コンテンツは公開後に育てていくものです。初回公開時が完成形ではありません。

検索順位の推移、記事の閲覧数、問い合わせへのコンバージョン率。こうした数字を継続的に見て改善しなければ、次の外注でも同じ結果になる可能性があります。「また外注したけどうまくいかなかった」というサイクルは、発注の仕方が変わらない限り繰り返されます。

改善サイクルを回すための発注設計

単発の発注で完結させようとするのではなく、「計測→改善→再発注」というサイクルで外注を活用する発想が有効です。

そのためには、外注先に改善のフィードバックを渡せるよう、発注前にKPIを定義しておくことが必要です。「何をもって成功とするか」が決まっていれば、外注先との対話も具体的になります。継続的な関係を築くことで、外注先の自社業界への理解も深まり、コンテンツの品質も上がっていきます。

まとめ

この記事でご紹介した3つの落とし穴を振り返ると、次のように整理できます。

落とし穴①は「誰の課題か」が曖昧なまま発注してしまうこと。見込み客の課題を細かく分解することが出発点になります。落とし穴②は「使う場面」を設計していないこと。社内活用も含めた活用シナリオを制作前に描くことが大切です。落とし穴③は「納品がゴール」になってしまうこと。改善サイクルを前提にした発注設計を持つことが次の一手になります。

外注そのものが悪いのではありません。設計次第で、コンテンツは機能する資産になります。次の外注を検討される際は、ぜひこの3つの視点を持ってスタートしてみてください。

株式会社YOSCAは、テキストコンテンツの作成代行を行っています。単にライティングを請け負うだけでなく、誰の課題に応えるのか・どんな場面で使うのか・どうアクションにつなげるのかを一緒に考えるところから支援しています。BtoBの専門性が高いテーマや業界知識が必要な分野でも、ヒアリングを通じて自社の強みや伝えたいことをコンテンツに落とし込むお手伝いが可能です。

「また外注して失敗するのでは」という不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。式社のお問い合わせフォームよりお待ちしています。

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宮嵜 幸志
編集者 / YOSCA代表 ライタープロデューサーとして試行錯誤中です。 Udemy講師として『1秒1文字!悩まず書ける ノンストップライティング 』、『現役プロライター・編集者に学ぶ 取材・インタビューの実践テクニック100分速習コース』を提供。
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