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【例文あり】ビジネスメール書き出し完全ガイド|よく使う挨拶まとめ

最終更新日:2026年2月3日)

「メールの書き出し、いつも同じでいいのだろうか?」
「初めて送る相手に『お世話になっております』はおかしい?」

日々の業務で、このような迷いを感じて手が止まってしまうことはありませんか?
日本ビジネスメール協会の「ビジネスメール実態調査2024」によると、ビジネスパーソンは1通のメール作成に平均5分48秒を費やしています。1日平均15通送信すると仮定すれば、毎日約1時間半もの時間をメール作成に使っている計算になります。

書き出しのフレーズに悩む時間は、積み重なると大きな損失です。
本記事では、社内外、シーン別、相手との距離感に応じた「ビジネスメールの書き出し」を網羅的に解説します。辞書代わりにブックマークして活用し、悩む時間をゼロにしましょう。

◉本記事の著者
伊藤謙三

1989年、神奈川県生まれ。青山学院大学経済学部経済学科卒業。 大学卒業後に株式会社YOSCAに入社し、編集者としてメディアの編集ディレクション・ライターの育成に携わる。現在は文章にまつわる講座や研修の開発を担当。2020年に「あなたのライターキャリア講座」、2024年に「ビジネスメール・チャット添削研修」を立ち上げる。著書に『部下のメール・チャットが読みづらい!と感じたときに読む本』がある。

書き出しが持つ3つの重要な役割

ビジネスメールにおける「書き出し(挨拶)」は、単なる形式的なマナーではありません。以下の3つの機能を持つ重要なパーツです。

  • 相手の警戒心を解く(クッション機能)
    いきなり用件に入ると攻撃的な印象を与えます。ワンクッション置くことで、心理的な安全性を確保します。
  • 相手との関係性を定義する(チューニング機能)
    「お世話になっております」なのか「ご無沙汰しております」なのかによって、過去の文脈を呼び起こさせます。
  • 本題への導入をスムーズにする(ガイド機能)
    書き出しの流れで、「何についての連絡か」を予感させ、読む準備を整えさせます。

書き出しをパターン化(テンプレート化)しておくことは、あなたの思考のリソースを節約し、本来注力すべき「本題の内容」に集中するための近道なのです。

【保存版】シチュエーション別・書き出し文例集

ここからは、具体的なシチュエーションごとの書き出し文例を紹介します。そのままコピー&ペーストして使えるよう整理しました。

基本・日常(社外・社内)

最も使用頻度が高い、基本の挨拶です。

対象 フレーズ 解説・注意点
社外 いつもお世話になっております。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
基本は「いつもお世話になっております」でOK。さらに丁寧にする場合は「平素は~」を使用します(儀礼的な挨拶状や、役員クラスへのメールなど)。
社内 お疲れ様です。
おはようございます。
社内メールで「お世話になっております」は他人行儀なのでNG。「お疲れ様です」が基本です。朝一番なら「おはようございます」も自然です。

NG例:ご苦労様です

一般論として「ご苦労様」は目上が目下にかける言葉とされています。上司や先輩に対して使うと失礼に感じられてしまう可能性があるので、「お疲れ様です」を使うのが無難です。

初めての相手・面識がない場合

初めてメールを送る相手には、「誰なのか」「なぜメールをしたのか」が瞬時に伝わる書き出しが必要です。

シーン フレーズ
一般的 初めてご連絡いたします。株式会社YOSCAの伊藤と申します。
突然のご連絡失礼いたします。
紹介を受けた場合 〇〇様よりご紹介いただきました、株式会社YOSCAの伊藤です。
〇〇様のご紹介でご連絡いたしました。
Web等を見て連絡 貴社のWebサイトを拝見し、ご連絡いたしました。
〇〇の記事を拝読し、お問い合わせいたしました。

「突然のご連絡失礼いたします」は丁寧ですが、最近は「お世話になります」から入るケースも増えています。ただし、「お世話になっております(現在進行系)」は面識がない相手には違和感を与えるため避けましょう。「お世話になります(未来形)」が無難です。

返信・2通目以降

何度もやり取りが続く場合、毎回「お世話になっております」と書くのはくどくなります。

  • 早速のご返信ありがとうございます。
    (相手の反応が早かった場合)
  • ご連絡ありがとうございます。
    (基本の返信)
  • ご多忙の折、ご回答いただき感謝申し上げます。
    (相手が忙しい中対応してくれた場合)
  • たびたびのご連絡となり恐縮です。
    (短期間に何度も送る場合)

チャットのようなテンポでやり取りする場合、2通目以降は挨拶を省略し、「〇〇の件ですが、~」と本題から入ることも、関係性によっては許容されます。

久しぶり・ご無沙汰している場合

3ヶ月以上連絡が空いた場合は、「ご無沙汰」の挨拶を入れるとスマートです。

丁寧さ フレーズ
標準 ご無沙汰しております。
大変ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
エピソードを添える 昨年の〇〇プロジェクトでは大変お世話になりました。
先日は〇〇の交流会でお名刺交換をさせていただきました。

単に「ご無沙汰しております」だけでなく、「最後に関わった時のエピソード」を一言添えると、相手もあなたのことを思い出しやすくなり、返信率が高まります。

お詫び・謝罪

謝罪メールでは、時候の挨拶や「お世話になっております」は不要です。冒頭から謝罪の言葉を述べます。

  • この度は、〇〇の件で多大なるご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。
  • 私の不手際により〇〇の不備が発生いたしましたこと、誠に申し訳ございません。
  • 返信が遅くなり大変申し訳ございません。
    (返信遅れの場合)

ポイント:件名でも謝罪する

本文の書き出しだけでなく、件名も「【お詫び】〇〇の納期遅延について」とし、開封前から謝罪の意思があることを示しましょう。

お礼・感謝

具体的な感謝の対象を明示することで、定型文ではない気持ちが伝わります。

  • 先日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
  • 昨晩は素敵な会食にお招きいただき、心より感謝申し上げます。
  • 〇〇の資料をお送りいただき、ありがとうございます。拝受いたしました。

季節・天候(気遣いの一言)

書き出しの挨拶に季節感や相手への気遣いをプラスすると、無機質なメールに温かみが生まれます。相手の住む地域の天候(台風や大雪など)には特に注意を払いましょう。

【季節を問わず使える気遣い】

  • お足元の悪い中、ご来社いただきありがとうございました。
  • 季節の変わり目ですが、体調など崩されておりませんでしょうか。
  • お忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。

【月別の書き出し(時候の挨拶)】

書き出し例
1月 新春の候、貴社におかれましては~ / 寒さ厳しき折、
2月 立春とは名ばかりの寒さが続きますが、 / 梅のつぼみもほころび始め、
3月 早春の候、 / 日差しも春めいてまいりましたが、
4月 桜の季節も過ぎ、葉桜の緑があざやかな季節となりました。
5月 新緑の候、 / 風薫るさわやかな季節となりました。
6月 入梅の候、 / 雨の続く毎日ですが、
7月 盛夏の候、 / 暑さ厳しき折、
8月 残暑の候、 / 晩夏とはいえ、まだまだ暑い日が続きますが、
9月 初秋の候、 / 朝夕はだいぶ涼しくなってまいりました。
10月 秋色の候、 / 木々の葉も色づき始め、
11月 晩秋の候、 / 暦の上では冬を迎えましたが、
12月 師走の候、 / 今年も残すところあとわずかとなりました。

書き出しに迷う時間をゼロにする「単語登録」のすすめ

ここまで紹介した書き出しを、毎回手入力していませんか?
ビジネスメールの効率化において、「単語登録(辞書登録)」は必須のテクニックです。

以下のように、短い読みで長いフレーズを登録しておきましょう。

読み(入力) 変換される言葉
いつも いつもお世話になっております。
あり ありがとうございます。
もう 申し訳ございません。
おつ お疲れ様です。
はじ 初めてご連絡いたします。

まとめ:組織全体で「メールの型」を統一しよう

ビジネスメールの書き出しには、ある程度の「型」があります。
この型を知っているかどうかで、メール作成にかかる時間は大幅に変わります。しかし、多くの企業ではメールの書き方を個人の裁量に任せており、新入社員や若手社員が画面の前でフリーズしている現状があります。

【メール作成の効率化は組織の課題】

  • 書き出しに悩む時間を減らす(コスト削減)
  • 適切な挨拶で信頼関係を築く(リスク管理)
  • 定型文登録を徹底する(業務標準化)

もし、あなたの組織で「メールの返信が遅い」「若手のメールが失礼だと言われた」といった課題があるなら、それは個人の能力不足ではなく、「正しいメールの型」を教える機会がなかっただけかもしれません。

メールやチャットの文章力は、センスではなくスキルです。適切な研修やマニュアル整備によって、誰でも短期間で劇的に向上させることができます。

組織のメール・チャットスキルを高めたい方へ

現在、私の著書『部下のメール・チャットが「読みづらい!」と感じたときに読む本』(定価1,210円)を無料プレゼント中です。「教え方」を変えるだけで、部下は自ら考え、動くようになります。そのための具体的な手法を凝縮した一冊です。以下のバナーからお申し込みいただき、毎日の指導にお役立ていただければ幸いです。

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伊藤謙三
1989年、神奈川県生まれ。青山学院大学経済学部経済学科卒業。 大学卒業後に株式会社YOSCAに入社し、編集者としてメディアの編集ディレクション・ライターの育成に携わる。現在は文章にまつわる講座や研修の開発を担当。2020年に「あなたのライターキャリア講座」、2024年に「ビジネスメール・チャット添削研修」を立ち上げる。 著書に『部下のメール・チャットが読みづらい!と感じたときに読む本』がある。
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