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Webライティングにおける見出しの書き方|今日から真似できるテクニックも紹介

最終更新日:2023年4月4日)

記事において、読者がタイトルと同様に目を留めて読む部分が「見出し」です。
Web媒体の見出しは、読者が記事の中身を読んでくれるかどうか・検索結果で上位表示されるかどうかに関わり、記事作りで重要な要素です。

本記事では、見出しの役割・見出し付けのルール・魅力的な見出し作りのポイントを詳しく紹介します。ぜひ今後の記事作成に役立ててください。

Webライティングの見出しの役割とは?

しっかり練られていない見出しは読者の離脱率を上げてしまう可能性があります。見出しをなんとなくの感覚で作っている人は要注意です。まずは見出しの役割について学んでいきましょう。

記事全体の内容を把握しやすくなる

見出しがあることで、読者は記事のどこに何が書かれているのかを瞬時に把握できます。皆さんもWeb記事を読む際、気になる見出しだけ流し読みした経験があるのではないでしょうか?見出しがあることで、読者は自分の求めている情報にアクセスしやすくなります。

極端な例ですが、見出しがまったく使われていない記事を想像してみてください。文章が全て一続きになっていたら、自分が求めている情報がどこにあるのか探すのに時間がかかってしまいますよね。読者がストレスを感じて記事から離脱してしまうのも自然なことです。

一目見て内容がわかる見出しや、読者にとってメリットが感じられる魅力的な見出しは、記事を読んでもらううえで重要な要素だと認識しましょう。

SEO対策になる

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。さらに、SEO対策は特定のWebページが検索結果で上位表示されるように、記載内容や構成を工夫することを指します。

SEOで上位表示されるためには、Googleなどの検索エンジンに「この記事は検索ユーザーのニーズを満たしている」と認識してもらわなくてはなりません。

見出しを使用すると、検索エンジンが記事を評価する際に記事内容が読み取りやすくなります。見出しを整理し、読者のニーズに沿った内容を扱うことでユーザーに有益な情報があると伝えられます。

・テーマとなるキーワード:「東京 街歩き 一人」
・検索ユーザーのニーズ:一人で東京の街を歩き回るのにおすすめのスポットを知りたい。
→見出しには、検索ユーザーのニーズを満たす情報(場所とそこの情報など)を記載する。

見出し例)
・【銀座】老舗と高級店が混在する街でぶらぶらショッピング
・【巣鴨】年配の方々に愛される商店街とお寺でのんびり散歩

SEOの評価基準はもちろん見出しだけではありませんが、こうした工夫を重ねれば読者が知りたい情報を適切に提供しているページとして評価されやすくなります。

また、SEOを意識して見出しを作ることで「強調スニペット」にも表示される確率が上がります。強調スニペットとは、検索キーワードにマッチした情報(テキスト、画像、動画、表など)を検索結果の上部に強調表示する仕組みのことです。

「Webライティング 見出し」と検索した際の強調スニペット例

強調スニペットは、検索キーワードに対して適切な回答となっている見出しの段落の情報を抽出する傾向にあるため、検索されそうなテーマについては見出しの付け方を特に工夫しましょう。

ライターが執筆しやすくなる

記事内で見出しを使用するのはライターにとってもメリットがあります。

数千字の記事を一続きの文章として執筆するのは大変な作業です。記事全体のつながりや構成を意識するのも重要ですが、トピックを見出しごとに細かく分割できていれば、執筆しやすくなります。

また、トピックの順番を整理する際には、見出し単位で区切って並べ替えられるのでリライトもしやすくなります。見出しは読者だけでなく、読みやすい記事作りをするライターにも重要です。

見出しの仕組みを理解する

Webライティングでは、見出しを「階層」として捉えましょう。Web記事の見出しはhtmlタグで設定されており、h1〜h6まであります。

  • <h1>テーマやタイトルで使用
    • <h2>大見出し
      • <h3>中見出し 大見出しの詳細を解説
        • <h4>小見出し 中見出しの補足
          • <h5>さらに細分化する
            • <h6>さらに細分化する

主に使用するのはh2(大見出し)とh3(中見出し)で、h4(小見出し)も適宜使用します。

見出しの階層分けがバラバラだったり、順番がバラバラになっていたりすると非常に読みづらい記事になってしまいします。

Webライティングでの見出しの配置は以下の2点を意識するのが基本です。

  • 大きい概念から小さい概念へ
    →大見出しで章立てし、中見出し・小見出しを使ってさらに詳しく解説する。
  • 優先度の高い話題から低めの話題へ
    →Web記事を読む読者は疑問に対する答えを早く知りたいため、重要な話題から説明してから補足情報を伝える。

「文章構成の作り方」の詳細は以下の記事で紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

参考記事

絶対外せない!見出し作りの4つのルール

ここからは、見出し作りをするうえで意識したいルールを紹介します。いずれもすぐに意識できるポイントなので、ぜひ今日から実践してみてください。

【ルール1】一目で内容がわかる

見出し作りで最も重要なのが、見出しを見るだけで記事内容がわかることです。

さらに言えば、見出しがそのトピックのまとめだけでなく、読者がどんな情報・利益が得られるのかまで言及できていると理想的です。

NG例)

  • おすすめメニューその1
    →メニューとは料理の献立を紹介しているのか、単に何かの項目を指しているのかわからない。また、その記事の読者のニーズにあった言葉も入っていないため、伝わりにくい。

OK例)

  • 食事で健康痩せ!1週間分のダイエットメニュー
    →ダイエット方法が明確で実践しやすい。記事内容が食事制限したくない読者向けの場合、魅力的に映る可能性が高い。

読者は目に入った見出しを読むか読まないかを瞬時に判断しています。せっかく本文のクオリティが高くても、見出しが目に留まらなければ読んでもらえません。見出しでは、そのトピックが読者の役に立つことを明確に示しましょう。

【ルール2】必要な情報を整理する

わかりやすい見出し作りのためには、情報を整理しておきましょう。

具体的なポイントは以下の2点です。

  1. 1見出しにつき1つの情報が基本
  2. 手順や時系列順に並べ替える

まず、原則として1見出しあたり1つの情報を盛り込みましょう。複数の情報を伝えたい場合は、大見出しを作り、中見出しに情報を列挙すると整理されて見やすくなります。一つの見出しに情報を盛り込みすぎると、ライター自身も記事内容を理解しづらくなり、読者にとっても読みづらい記事になります。

また、情報に手順や時系列がある場合、その順番に並べ替えましょう。読者が記事を読む際、実際に状況をイメージしながら読み進めやすくなります。

NG例)

  • 大見出し:スムージーの危険性や、メリットデメリット、栄養素など
    →バラバラの情報が1つの見出しに盛り込まれている。また、トピックの順番や、情報が重複している点(危険性とデメリットは一つにできる)が読者にとって分かりにくい。

OK例)

  • 大見出し:スムージーに含まれている身体にいい栄養素
  • 大見出し:スムージーのメリット
  • 大見出し:スムージーのデメリット

【ルール3】20文字程度でまとめる

Webライティングの見出しは20文字程度に収めましょう。

見出しが長すぎると、読者は意味を理解するために注意して読まなければなりません。また、左右に目線を動かして読まなければならず、読者にとって読むのが面倒だと感じる一因になります。

かといって短すぎると情報を十分に伝えられず淡白すぎたり、漠然としてしまい魅力のない見出しになってしまう場合もあります。

サイトのレイアウトにもよりますが、目を動かさずに読めてわかりやすい見出しを作るには20字程度を目安に考えるとがちょうど良いでしょう。

NG例)

  • 極端な食事制限は体に危険!栄養バランスに気をつけてしっかり3食食べながらダイエットを!
    →43文字。冗長で読みづらい見出し。
  • 食事制限なしダイエット
    →11文字。検索キーワードそのままのような印象で、淡白すぎる見出し。どんな内容が書かれているのかもわかりにくい。

OK例)

  • 食事制限なし!食べて痩せる健康ダイエット
    →これでちょうど20文字。「健康的に痩せたい」というニーズを追加。

ちなみに、Yahoo!ニュースのタイトルに使われる文字数は15.5字以内(※1)。見出しを読むのにかかった時間や記事内容を正確に理解しやすい文字数など、アンケートをもとに算出されているそうです。伝えたい情報を一瞬で正確に伝えるテクニックは、見出し作りにおいても参考になります。

※1 ヤフーが「Yahoo!ニューストピックス」の見出し文字数を14.5文字から最大15.5文字に | Web担当者Forum

【ルール4】キーワードを含める

見出しにはSEO対策としてキーワードを入れましょう。ただし、あまりにもキーワードが頻出したり不自然な言葉遣いになったりすると違和感にもつながるため、あくまで必然性のある箇所にだけ使用しましょう。

NG例)

  • 大見出し:今日から使いたいWebライティングのコツ
    • 中見出し:Webライティングのコツ①1文は短くシンプルに!
    • 中見出し:Webライティングのコツ②専門用語・漢字を使いすぎない
    • 中見出し:Webライティングのコツ③文末表現を3連続させない

→「Webライティング」「コツ」が検索キーワードだが、使いすぎて中見出しの内容が見づらくなってしまっている

OK例)

  • 大見出し:今日から使いたいWebライティングのコツ
    • 中見出し:コツ①1文は短くシンプルに!
    • 中見出し:コツ②専門用語・漢字を使いすぎない
    • 中見出し:コツ③文末表現を3連続させない

→大見出しでキーワードをすでに使用しているため、中見出しの見やすさを優先。

読ませる見出しを作る5つのポイント

ここからは、見出しをさらに魅力的にするために意識したいポイントを5つ紹介します。記事タイトルや、記事内で特に読んでほしい箇所にも応用できるテクニックです。ぜひ参考にしてください。

【ポイント1】数字の情報を入れる

見出しに数字を入れることで、読者は扱う話題に対して何個の例示や解決策が提示されるのかを瞬時に把握できます。上記の見出しでも、

  • 読ませる見出しを作るポイント→何個のポイントが挙げられているのだろう?という疑問
  • 読ませる見出しを作る5つのポイント→5つポイントが挙げられているのか、と見通しが立つ

と、読者に与える印象が違うことが実感できると思います。特に見出しやタイトルでは情報を一瞬で伝えたいので、数字の情報は効果的です。

【ポイント2】読者の疑問を代弁する

読者は何らかの疑問を解消するためにWeb記事を読みに来ています。見出しで読者の疑問を示して、知りたいことがどこに書いてあるか示してあげることも有効です。

NG例)

  • コーヒーの栄養素について

OK例)

  • 体に悪いって本当?コーヒーの栄養素を解説

→コーヒーの体への効果効能を示すなら栄養素の情報は必要。しかし、読者の疑問は「コーヒーの栄養素ってなんだろう?」よりも「コーヒーは体にいいの?悪いの?」が先行する。

伝える情報がまったく同じでも、読者の疑問を把握した上で書くかどうかによって見え方に差が出ます。読者の疑問・悩み・問題をしっかりキャッチして見出し作りをすることで、より読みやすい記事になります。

【ポイント3】ネガティブワードを使う

見出しにあえてネガティブな言葉や否定的な表現を使うのも非常に効果的です。

言い換え例)

  • お得に買える人気アイテム
    →買わないと損する人気アイテム
  • 英会話を上達させる方法
    →絶対にやってはいけない英会話上達方法

「買わないと損する!」と言われれば「買わないとまずい」と感じ、「絶対にやってはいけない」と言われれば「私はやってしまっていないかな?」と内容が気になるのではないでしょうか?

このように、読者はポジティブな表現よりもネガティブな表現にドキッとしやすい性質があります。検索キーワードでも「〇〇 デメリット」「〇〇 失敗」「〇〇 後悔」など、読者の「行動して失敗したくない」という心理が表れているキーワードの検索ボリュームは多いです。

見出しで読者の感情を強く揺さぶれば、気になる!詳細を読みたい!という興味を引き出せます。ただし、記事全体がネガティブな印象にならないよう、使いすぎには注意しましょう。

【ポイント4】読者のメリットを示す

繰り返しになりますが、読者は「自分にとって必要な情報だけ」を手に入れたいと思っています。

読む価値がないと判断した見出しや記事は読んでくれません。そのため、その見出しの内容を読むと何が得られるのか?を明確にしましょう。

NG例)

  • 今すぐ実践したい!ビジネスコミュニケーション
  • 使いやすい一眼レフカメラの選び方

→漠然としていてメリットがわかりにくい。ありきたりで新鮮味がないと感じる可能性も。

OK例)

  • ビジネスの達人が教える!実践コミュニケーション術
    →「ビジネスの達人が紹介しているならこの方法は有益だろう」と感じさせられる。
  • 初心者におすすめ!コスパのいい一眼レフカメラ
    →「初心者」「コスパがいい」という要素を追加して、条件を絞り込んでいる。

OK例では情報に付加価値をつけたり、どんな読者にメリットのある情報なのかを明記したりしています。いずれにしても重要なのは「この情報は今の私に必要だ!」と感じてもらうことです

そのためにはどんな人物に向けて書かれた記事なのか?どんな疑問を解消するための記事なのか?といった、記事作りの事前準備も必要になります。

読者の想定の仕方は以下の記事も参考になります。ぜひあわせてチェックしてみてください。

参考記事

【ポイント5】意外性を入れる

意外性のある見出しも、読者の「続きが気になる!」という感情を引き出すのに効果的です。

たとえば

  • 痩せたいなら筋トレしよう!
  • 痩せたいなら筋トレするな!

と言われたらどちらに興味が湧きますか?

「痩せたいなら筋トレしよう!」には「当たり前だな」と感じ、「痩せたいなら筋トレするな!」には「どういうこと?」と違和感を覚えるのではないでしょうか。

あえて読者の常識を覆すような提案をして読者を驚かせ、自然と内容に興味を持たせています。

ただし、見出しの驚きに反して内容が薄い・結論に納得感が得られない場合、読者は「釣り記事か……」と失望を感じてしまいます。読者の目を引く効果が強いだけに、使い方には注意が必要です。

魅力的な見出しで読者に読まれる記事作りをしよう!

Webライティングにおいて、見出しは記事が読まれるかどうかを決める重要な要素です。使い方ひとつで、記事の魅力や検索順位さえ変わってしまいます。

今回お伝えしたテクニックの中でも、以下の4つは見出し作りの必須項目です。

  1. 一目で見て内容がわかる
  2. 情報の順番を整理する
  3. 20文字以内でまとめる
  4. キーワードを含める

今まで意識できていないポイントがあった人はぜひ取り入れてください。よりわかりやすく・読者に有益な記事を発信して、読まれる記事を目指しましょう!

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朝田 柊花
多摩美術大学を卒業後、IT系ベンチャーで広報・研修担当。現在はフリーランスでWebライター・編集として活動。2021年より「あなたのライターキャリア講座の講師」を務める。趣味はタロット占い・映画鑑賞・料理。