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冗長表現

【8パターン】冗長表現とは?という・ことを省いて読みやすさを追求しよう

最終更新日:2023年8月25日)

読みやすい記事を書くためには、無駄を「削る」ことが大切です。

いくら内容が良くても「長くてわかりにくい」「結局何が言いたいの?」と思われるような文章では、情報を100%伝え切れないでしょう。できるだけ無駄を削ぎ落して「必要な部分だけ」残すと、読みやすい文章になります。また無駄がなくなると、注目すべき部分が顕著になるため、理解しやすい文章になるのもメリットです。

そのためには文章の無駄である「冗長表現」を削りましょう。代表的な冗長表現である「という」「こと」の見直し方をはじめ、冗長表現の改善方法を解説します。

冗長表現とは?読みやすい文章のための整理法

冗長表現とは、文章が読みづらくなる原因である内容と関係ない単語や不要な言い回し表現のこと。冗長表現が含まれていると、文章が無駄に長くなり、また、要点がわかりにくくなるため、意図が伝わりにくい文章になってしまいます。特に話し言葉をそのまま書くと冗長になりやすく、会話の際にはクッションになる言葉も文章になると邪魔になりやすいため要注意です。

例えば「〜のですが」「という」「ということ」などは、話し言葉だと語気を和らげてくれますが、書き言葉ではくどくなります。

  • NG:私は漫画が好きなのですが、特にワンピースという漫画が好きです。
  • OK:私は漫画が好きで、特にワンピースのファンです。

上記のように「〜のですが」「という」は、削除しても内容に影響がありません。読者にスラスラ読んでもらい内容を理解してもらうためには、冗長表現を削ることが大切です。

参考動画

冗長表現8パターンと改善方法

冗長表現があると「読みにくい」「理解しにくい」文章となるため、できるだけ無駄を省いてスリムな文章に仕上げましょう。よくある冗長表現8パターンとその改善方法を紹介するので、つい使ってしまっていないかチェックしてみてください。

〈冗長表現1〉前置きや無駄な文章

本題までの前置きや無駄な文章が長いと、肝心な部分に辿り着く前に離脱されやすいため、結論から伝えましょう。WEB記事は読み飛ばしが前提なので、なくても伝わる文章は極力省いて、意味のある部分だけで構成することが大切です。

例えば

  • 冗長表現という言葉をご存知でしょうか
  • 理解しやすい文章を書きたいと思われる方が多いでしょう

など、読み手の情報にならない文章は必要ありません。

また文章が長過ぎると読みにくいのはもちろん、読む気が失せてしまうので、短くまとめるのも大切です。一文に一つの事柄を書く「一文一義」を意識して、一文に収める内容を減らすと読みやすい文章になります。

「本題がよくわからない」「話のオチが見えない」と思われないように、結論から伝えて無駄を省きましょう。

〈冗長表現2〉意味のない語句

意味のない語句が多いと読みにくいため、必要のない語句を削ってわかりやすくしましょう。

例えば「嬉しいということを伝えたい」も「嬉しいと伝えたい」も意味は同じなので、無駄な部分は削った方が読みやすくなります。

基本的に」や「ある意味」のような、なくても伝わる単語も省くとスリムな文章に仕上がります。

削っても文章の意味に影響を及ぼさない語句は、積極的に削りましょう。また余分な接続詞・副詞も削ると、無駄の解消や文章のリズム調整につながります。

参考動画

〈冗長表現3〉文末表現が長い

文末表現が長くなっているのも読みにくいので、削ってスリムな文章に仕上げるのが大切です。読み手が内容を理解できるよう、以下のような簡潔な言葉遣いを心がけましょう。

  • することができます。→〜できます。
  • ということです→〜です。
  • するようにしましょう。→〜しましょう

冗長な文末表現が何度も連続すると読みにくいため、文章の意味が変わらないのであれば、極力シンプルな表現を用いましょう。記事を見直すときは、もっとシンプルな文章にできないか注意してみてください。

〈冗長表現4〉同義語・同意語の重複

同義語・同意語の重複は、どちらかを省いてスマートな文章に仕上げましょう。

同じ意味の言葉を繰り返す必要ないので、下記のような場合どちらかを削るべきです。

  • 頭痛が痛い→頭が痛い・頭痛がする
  • 違和感を感じる→違和感がある
  • 100人ほど→約100人・100人ほど
  • 後で後悔する→後悔する
  • まずはじめに→まず・はじめに
  • 一番最初→一番・最初

気付かずに重複している場合もあるので、各単語の意味を考えながら、重複しないように記事を書くのが大切です。漢字が被っていると意味が重複している可能性があるため、漢字に注目して同じような意味の単語ではないか確認してみてください。

ちなみに、以下は当社社員の伊藤が重言をラップにしたものです。

〈冗長表現5〉二重敬語

二重敬語は必要以上にへりくだった文章になるため、注意すべき表現です。

敬語は一度で十分なので、二重敬語は過剰でくどい表現です。違和感なく使用してしまうケースもありますが、本来は誤用で冗長な文になります。

例えば、以下のような表現が二重敬語に該当します。

  • させていただきます→いたします
  • うかがわせていただきます→うかがいます
  • 拝見させていただきました→拝見しました
  • ご覧になられますか→ご覧になりますか
  • お帰りになられました→帰られました
  • おっしゃられるとおりです→おっしゃるとおりです

これはメールやチャットなどビジネスシーンでも使用しがちなので、日頃から二重敬語になっていないか注意しましょう。

参考動画

〈冗長表現6〉難解な表現・専門用語

難解な表現や専門用語などは、読む手が止まってしまうため、誰でもわかる文章を心がけましょう。読者に伝わらない単語があると、意図が伝わりにくくなります。

  • 存在する→ある
  • 多寡にかかわらず→多くても少なくても
  • アサインする→割り当てる
  • エビデンス→証拠・言質

記事は読み手が理解できることが第一。普段の会話で使わない難しい表現や、わかりにくいカタカナ語、特定の人にしか伝わらない専門用語などはなるべく避けましょう。特に専門用語は説明すると本題から脱線しやすいことから、できるだけ別の言葉に置き換えるのが無難です。ただし専門用語を使用した方が端的に表現できる場合もあるため、文章のターゲットに応じて使い分けるのが大切です。

誰でもわかる文章がベストなので、中学生が読んでもすんなり理解できる文章を目指しましょう。

〈冗長表現7〉同じ単語の繰り返し

同じ単語が連続するとくどくなるので、片方を省きましょう。一文中に同じ単語が繰り返されていると、下記のように意味は通じるもののくどい文章になります。

  • NG:私の好きな料理は、アクアパッツァという料理です。
  • OK:私の好きな料理はアクアパッツァです。

重複している「料理」という単語を省くと、スッキリした文章になりました。どちらも文章の意味は同じですが、無駄な表現が省かれたおかげで「好きな料理」という話題に注目しやすくなります。

また「の」の連続をはじめ、助詞の繰り返しにも注意が必要です。

  • 明日天気確認→明日の天気を確認
  • 流行り服→今流行している服・今流行りの服

「の」が連続すると冗長になるので、熟語に置き換えるなどして連続しないよう工夫しましょう。

〈冗長表現8〉こそあど言葉が多用されている

こそあど言葉が多用されていると何の話かわかりにくくなるため、なくても意味が伝わるよう工夫しましょう。

こそあど言葉とは、何かを指し示す表現で以下のような言葉のことです。

  • 代名詞:これ・それ・あれ・どれ
  •  形容動詞:こんな・そんな・あんな・どんな
  •  副詞:こう・そう・ああ・どう
  •  連体詞:この・その・あの・どの

このお店では」「あの有名な」「そんなときに」のように、削っても意味が通じる場合は、省いた方がスリムな文章になります。

また多用されていると、何を指しているのかわからなくなるのも難点です。

  • NG:テーブルの上にそれを置いて、その上にこれを置く
  • OK:テーブル上の箸置きに、箸を置いて

読む人に伝わるかを意識して、わかりにくい文章にならないよう注意しましょう。

使いがち!「という」「こと」を省くだけでも読みやすい文章に

冗長表現を省くとスッキリした文章になるといっても、すぐに全ての表現を見直すのは困難でしょう。

まずは使いがちな「という」「こと」を省くだけでも、以下のように読みやすい文章を書けます。

  • NG:冗長表現があると理解しにくいということがわかった
  • OK:冗長表現があると理解しにくいとわかった

という」「こと」は話し言葉ではクッションになりますが、書き言葉ではノイズになりやすい表現です。削っても文章に影響がないため、積極的に削りましょう。

具体的には、以下のような方法で改善できます。

  • 「という」:削除
  • 「こと」:削除 or 具体的な言葉に置き換え

先程の例文でも「という」は削除していますが「こと」は「と」に置き換えています。たった2~3文字の削減でも文章がスッキリするため、積もり積もって記事全体の大幅なスリム化になります。

まとめ―冗長表現を避けて読みやすさを追求しよう―

冗長表現が多いと読みにくく理解しにくい文章になってしまうので、どれだけ内容が良くてもしっかりと読まれない可能性が高くなります。

書く際に気をつけるのはもちろんですが、見直しを徹底して冗長表現がないかチェックしましょう。

  • 声に出して読む
  • 時間をおいて読む
  • 他人に読んでもらう

など、見直し方法はいくつもあります。

見直しを徹底したい方はツールの使用もおすすめです。

参考記事

また、文章の見直しポイントはこちらの記事でも紹介しています。

参考記事

句読点(、や。)の打ち方や文法から見直したいという方はこちらもどうぞ。

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Special Thanks! 当記事は以下の記事を参考にして作成しました。

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