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プロの編集者がまとめた 文章添削のポイント13選

プロの編集者がまとめた文章添削のポイント13選~ワンランク上の記事を目指して~


世の中に発信される記事のほとんどは、ライターが執筆した初稿を編集者やメディア担当者が編集して完成に至っています。このとき行われる重要な工程が「添削」。

添削というと赤ペン先生のように「先生が赤入れをして生徒に指導する」というイメージが強いかもしれません。しかし「添削」という字を見てみると、「添」が付け加える、「削」が削る。つまり原稿に言葉を付け足したり削り取ったりしてより完成された文章にするのが添削というわけです。

今回は添削のコツ、より洗練された文章表現にするためのポイントを、編集者目線で13個に絞ってお伝えします。
もちろんライターの方にとっても、自分で文章を最大限磨き上げるためには欠かせないポイントばかりです。かゆいところまで手が届くようなワンランク上の文章を納品できれば、編集者やクライアントから「文章の基礎がわかっている」「このライターは頭一つ抜けている」と評価が高まることでしょう。

一方、せっかくライターの方から上がってきた原稿を添削して返しても、修正をライターに快く受け入れてもらえない、気分を害するといったことはしばしば起こります。
本記事では最後に「添削時の心構え」についても触れていますので、併せてチェックしてみてください。

わかりやすく美しい文章にするための添削チェックポイント13

1.文章の基本は一文一義

「一文一義」とは、一つの文章で一つの事柄を伝えるという意味です。文章を書いているとついいろいろなことを言いたくなってしまいがち。しかし一文の中に情報を詰め込みすぎると、意味を取りづらくなってしまいます。

例文

本記事では文章添削のコツについてお伝えしますが、そもそも添削というのは一度作成された文章を加筆・修正してより洗練させるという行為のことを指していて、文章の表現をより適切なものに変更したりするもので、私は長年Webコンテンツの制作・編集業務に携わっていますから、添削によって文章が見違えるほど良いものに変わること、そしてその重要性について承知している者として、皆さんにもそのノウハウをお伝えしようと考えています。

これで一文!200文字を超えています。

一見関連した内容を述べているのですが、一文に入れようとしている情報量が多いためにわかりづらくなってしまいました。(修正例は後述します)

2.一文の長さは40~70文字程度に抑える

ポイント1と併せて考えたいのが、一文の長さです。先程の例文も200文字を超えていましたが、長過ぎる文章は一文一義が守れず、よくわからない文章になりがちです。「しかし」「また」「そして」「さらに」などと接続詞が次々に並ぶと、余計に論理がごちゃついてしまうでしょう。

ではポイント1の例文を、適切な長さで一文一義を守った文章に直してみます。

改善文

本記事では、文章添削のコツについてお伝えします。そもそも添削というのは、一度作成された文章を加筆・修正してより洗練させる行為を指し、文章表現をより適切なものに変更することもあります。私は長年Webコンテンツの制作・編集業務に携わっています。添削によって文章が見違えるほど良いものに変わることを承知しているので、皆さんにもそのノウハウをお伝えしましょう。

一文の長さの目安は40~70文字程度。長すぎるのはもちろん、短すぎても文章のリズムが悪くなり、読みづらくなります。
短文が絶対NGというわけではありません。実際、上の例文でも40文字以下の文章は2つありますが、あまり短文が続かないようにしましょう。

3.読点の位置と数に気を使う

読点(、)をどの位置にどれだけ入れるべきかについて明確な決まりはありませんが、だいたい一文に0~3個が目安です。多すぎるとぶつ切れになりますし、少なくても息が詰まるような読みにくい文章になってしまいます。ちなみに0個、つまり読点がないという文もあります。

例文

本記事では、文章添削の、コツについて、お伝えします。そもそも、添削というのは、一度作成された文章を、加筆・修正して、洗練させる行為を指し、文章表現を、より適切なものに、変更することもあります。

改善文

本記事では、文章添削のコツについてお伝えします。そもそも添削というのは、一度作成された文章を加筆・修正して洗練させる行為を指し、文章表現をより適切なものに変更することもあります。

読点は音読したときに息継ぎする場所、また読点を入れないと誤読が発生してしまうような場所にも入れます。

読点の打ち方については以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてください。

4.同じような表現、単語を連続させすぎない

文頭で同じ主語が連続して続いたり、文末が「~です。」「~です。」と同じ表現になったりすると、文章が稚拙に見えてしまいます。
ほかにも「しかし」「さらに」といった接続詞や、「など」「こと」といった表現、「○○され、○○された」など受け身表現なども、意識しないとうっかり連続して使ってしまいがちです。

例文

Web記事などは読みやすさに配慮することが鉄則です。なぜなら、Web記事などは検索で訪れる人が大半で、Web記事が読まれにくいことですぐに離脱されてしまうことがあるからです。

改善文

Web記事は読みやすさに配慮するのが鉄則です。検索で訪れる人が大半で、読みにくいとすぐに離脱してしまうからです。

文章を書き慣れていない方は文末表現が単調になりがち、「こと」を使いすぎてしまいがちと感じます。

編集スタッフの中には、まず「こと」で原稿に検索をかけ、どれくらい「こと」が使われているかで原稿のおおよそのレベルを測っていると冗談交じりに言う者もいるくらいです。まずは「こと」を省くだけでもスッキリしますよ。

5.主語と述語は明確にする

主語は「何が」「誰が」を示す文節で、述語は主語を受けて「どうする」「どんなだ」を示す文節を指します。述語に対して主語が明確になっていない、前後の文脈からも主語が何か読み取れない状態だと、情報が正確に伝わりません。

主語が無い例

ライターが文章を書いたら、慎重に見直さなければいけない。

改善文

ライターが文章を書いたら、編集者は慎重に見直さなければいけない。

改善前の文章では、主語を省略したためにライターが文章を見直さなければいけないと読めてしまいます。
ご存知の通り日本語はよく主語が省略されます。省略されることは問題ないのですが、主語がなくても意味がわかるかは注意したいポイントです。

6.主語と述語のねじれを避ける

意味が通じない文章にありがちなのが、主語と述語がねじれているパターンです。この場合は修飾語をどれだけ改善しても伝わる文章にはなりません。

例文

添削で大事なポイントは、書いたら一晩置いて見直します。

改善文

添削で大事なポイントは、書いたら一晩置いて見直すことです。

改善前の主語は「ポイントは」、述語は「見直します」ですが、この2つの文節だけを切り出すと、「ポイントは見直します」となり意味が通じません。
「主語と述語が明確になっていればOK」ではなく、主語と述語だけを残してシンプルな文章にしてもきちんと意味が通るかをチェックすれば、ねじれを防げるでしょう。

7.主語と述語、修飾語と被修飾語はできるだけ近くに配置する

日本語は倒置法を使わない限り、「犬が(主語)+歩いた(述語)」といった順序の文章になります。このとき「犬が(主語)+のんびりと(修飾語)+歩いた(述語)」と修飾語を付けていくと、主語と述語が離れていきます。

例文

私は2019年からnoteに美容に関するエッセイを投稿していたことを見てくれたWebメディアの編集者からの依頼で有名メディアに連載記事を書いている。

私は」が主語、「書いている」が述語ですが、主語と述語がかなり離れており、わかりづらい文章になっています。

改善文

私は2019年から有名メディアで連載記事を書いている。きっかけはnoteに投稿していた美容に関するエッセイだ。記事を見てくれたWebメディアの編集者に依頼されたのだ。

このように区切ればわかりやすい文章になります。ポイント1に挙げた一文一義、ポイント2に挙げた文章の適切な長さを守る大切さはここにも表れていますね。

また、実は改善前の例文では修飾語と被修飾語に関しても問題が起きています。もう一度例文を見てみましょう。

例文

私は2019年からnoteに美容に関するエッセイを投稿していたことを見てくれたWebメディアの編集者からの依頼で有名メディアに連載記事を書いている。

この文章では「2019年から連載記事を書いている」という意味を伝えたかったのですが、修飾語の「2019年から」と被修飾語の「書いている」が離れているために、「2019年からエッセイを投稿していた」と読めてしまいます。修飾語も、被修飾語の近くに配置しましょう。

8.修飾語を多くしすぎない

もうひとつ修飾語で注意すべきなのが、そもそも修飾語を多くしすぎないようにするということです。特に主語に修飾語を付けすぎると文章が頭でっかちになり、それだけで悪文の原因になります。

例文

毎日美容に関するエッセイをnoteに投稿しており、100記事を達成するまでには絶対に優れたライターになりたいと思っていた私は、現在有名メディアで連載記事を書いている。

上記の文章は、前半の文章全てが主語「」にかかっています(厳密にはそれよりも細かい修飾語と被修飾語の関係があるのですが、ここでは簡単に全て「私は」を説明する言葉として考えています)。

これがなぜ悪文なのかといえば、文章の中盤まで主語がわからず、何に関する情報を伝えようとしているのかわかりづらいからです。
修飾語が多くなってしまう場合は説明を減らすか、文章を分けましょう

改善文

私は毎日美容に関するエッセイをnoteに投稿しており、いつか優れたライターになりたいと思っていた。そんな私は、現在は有名メディアで連載記事を書いている。

9.5W1Hを過不足なく記載する

主語も述語も問題ないのに、なぜか言いたいことが伝わらない……。そんなときは、5W1Hのどれかが欠けている可能性があります。
5W1Hは中学校の英語で勉強しましたよね。When(いつ)Where(どこで)Who(誰が)What(何を)Why(なぜ)How(どのように)を意味します。特に新聞記事のように「誰にでも正確にわかりやすく」伝える文章で重視されます。

例文

編集者が添削をするときには赤ペンが一般的でした。

一見過不足ないようですが、「でした」と言っているので「それっていつのこと?(When)」「赤ペンをどう使うの?(How)」といった疑問が生まれます。

改善文

デジタルツールが普及する以前、編集者が添削をするときは赤ペンで紙に書き込むのが一般的でした。

このように修正するとより正確に情報を伝えられます。書いている側は頭の中で言いたいことをイメージしているだけに、5W1Hがつい抜け落ちてしまうことがあります。
自分がライターとして書く場合は、執筆してから一晩置いて見直すと、客観的に読む手助けになります。一晩置く余裕がなければコーヒーでも飲んで一休みしましょう。家族がいる場合は読んでもらって疑問点が浮かばないか聞くというのも良いでしょう。

10.回りくどい言い方はしない

表現はストレートかつシンプルが基本です。「~という」「~ことができる」などの表現は、回りくどい悪い言い回しになってしまいます。断定できる内容であれば、「~と言われる」や「~かもしれない」といった表現も避けたほうが歯切れが良くなります。

例文

編集という仕事にとって、ライターの文章をしっかり添削することができるということは、必須とも言えるような能力と捉えられるかもしれません。

改善文

編集者にとって、ライターの文章をしっかり添削する能力は必須です。

知り合いのライターが近いことをつぶやいていたので共有しましょう。

中にはどうしても断定的に書けない内容が出てくるかもしれません。そのときはそもそも情報収集が不足しており、根拠が薄い・自信が持てない可能性があります。一般的に正しいとされる事柄か、客観的事実やデータ、体験などの一次情報に基づいているかどうかも吟味しましょう。

11.曖昧な言い方はできるだけ避ける

物事を説明するときに「いろいろ」「さまざま」といった言葉は便利です。しかし、これらは抽象度が高い言葉なので、多用すると中身の薄い文章に見えてしまいます。

例文

私はこれまで編集者としてさまざまなライターとお仕事をしてきました。いろいろな経験を通して、あらゆる編集ノウハウを蓄積しています。

改善文

私はこれまで編集者として、グルメ、金融、医療、ビジネスなど多様な分野のライターとお仕事をしてきました。さらにWebメディアや地域の情報紙、社内報制作の経験を通して、「伝わる記事」を生み出すための編集ノウハウを蓄積しています。

わかりやすく伝わる文章にするには、具体的なファクト(客観的事実)を盛り込むのが鉄則です。数字を入れると説得力が増すというのも、いわば曖昧さを回避するためのひとつの方法といえます。

12.小難しい言い回しはしない

広く読まれる文章を執筆するときは、わかりやすい言葉選びが必要です。ライティング業界では、よく「小学生が読んでもわかるように書け」と言われます。しかし、ライターで「かっこいい文章」を目指す人の中には、学術論文のような難しい言葉を使ったり、小説のような凝った表現をしたりしがちです。

例文

現在ライターに肝要とされる文章技術――すなわちライティング能力は、時代と共に変容している。これは、社会のデジタル化によって「即物的」な情報消費の蔓延が招いた産物と考察できる。

改善文

ライターに必要なライティング能力は、時代とともに変わってきている。これは、インターネットが普及したことで、誰でも簡単に情報にアクセスできるようになったからだろう。

もちろんメディアターゲットによってある程度難しい、あるいは硬めの言い回しが好まれることもあります。しかし同じ内容を簡単な言葉で言い換えできるのなら、そのほうが望ましいでしょう。

13.専門用語を多用しない

こちらもターゲットに応じてレベル感は変わりますが、一般向けに執筆する記事であれば、特定分野の専門用語は多用しないほうが無難です。説明のためにどうしても専門用語を含めざるを得ないときは、注釈補足を加えるといった対応をしましょう。

意外と抜けがち?添削時の心構え

添削されるのはライターにとって実はストレス

最後にご紹介したいのが、編集者が原稿を添削するときの心構えについてです。

ライターは必死の思いで記事を書いています。「完璧だ!」と思って提出した原稿が、添削の赤字だらけで返ってきたら誰だって嬉しくはありません。適切なフィードバックが自分の成長につながることはわかっていても、人によっては極端に落ち込んでしまったり、ときには編集者に対して反発心を抱いてしまったりすることもあります。

私も仕事柄、ライターと編集者との望まない対立を幾度となく見てきました。添削は人と人とのコミュニケーション。修正を受け入れてもらうためのちょっとした工夫で行き違いは防げると考えます。

覚えておきたい3つの心構え

1.相手の考えを尊重する姿勢を見せる

文章表現や内容を大きく変更したい、意見したいといった場合は、「AよりBはどうだろうか?」と提案する気持ちで添削内容を伝えましょう。相手の考えを否定しているわけではない、と伝えることが大事です。

2.優しく丁寧な言葉遣いを意識する

直してほしい文章があったとき、「ここが全く意味不明です!主述関係明確に!」といった強い口調ではなく、「少しわかりづらいので、主述関係を明確にお願いします」と言い方を変えるだけで、印象が全く変わります。特に感情的な物言いはNGです。

編集者は忙しいものなので、急いでいるときはつい気遣いがおろそかになってしまいがちです。しかし無駄な対立を発生させてしまっては、かえってコミュニケーションの手間が増える可能性もあります。柔らかな物言いは人間関係の潤滑油。添削は基本的にテキストのみのやり取りだからこそ、「もしも自分が言われたら……」と考えて、素直に受け取ってもらえるような配慮を忘れないようにしましょう

相手との関係性による部分もありますが、時々顔文字を使ってみるのも効果がありますよ(*^^*) 私は「にこにこ」と打って変換することで顔文字を出現させています。

3.良かった部分、共感した部分があれば褒めてみる

これは添削のプラスアルファで意識したい部分です。

原稿を読んでいるとついダメなところにばかり目が行きがちですが、しっかり書けている、努力して書いたことが垣間見える部分もあるはず。そういう点を指摘するのもまた編集者の役割です。

褒められて嬉しくない人はいませんから、良かった部分は積極的に褒めてみましょう。「ちゃんと評価してくれているんだ」と思ってもらえれば、指摘された内容も素直に受け止めてもらいやすくなります

まとめ

今回ご紹介したポイントはどれも文章作成の基本的な内容ですが、基本に忠実にするだけで文章はぐっと洗練されるはずです。記事をチェックする、添削してライターに返す際の参考にしてみてください。

ただ、この記事では「どんな内容を」「どんな順番で伝えるのか」という文章全体の構成までは触れられていません。読みやすい記事を作成するノウハウについては以下の記事で紹介しています。

また、弊社YOSCAでは「あなたのライターキャリア講座」というライティング講座を運営していますが、そこで高い評価をいただいているのが課題への添削です。我々の添削に対する姿勢や、そもそも文章力の向上にはなぜ添削が不可欠なのかについてまとめましたのでご覧ください。

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阿部道浩

2011年に慶應義塾大学文学部を卒業後、大学時代からインターンとして参画していたモバイルサイト運営会社に就職。Webコンテンツの制作・編集業務に携わった後、2012年にWebコンテンツ作成を専門とする株式会社YOSCAを代表と二人で立ち上げる。編集業務のほか、営業、マーケティング、編集スタッフのマネジメントを経て、現在はライティング講座の開発・運営を主に行っている。

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