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取材/インタビューのコツ

インタビュー成功のコツは?15のテクニックとトレーニング法

「インタビューで相手の話を引き出す。」

インタビューでは、よくこうした言葉が使われますよね。この「引き出す」という言葉、少し上から目線な言葉に聞こえませんか?

インタビューは、取材相手(インタビュイー)に貴重な時間をいただくもの。取材相手への敬意を払って、相手の話を「おすそ分けしてもらう」という気持ちでインタビューに臨むことが大切です。

当記事では、こうしたインタビューを成功するために覚えておきたいコツを「事前準備」「心構え」「質問」「聞く」「インタビュー終了後」に分けて紹介するとともに、インタビュー力を鍛えるためのトレーニング方法についても説明してまいります。

(参考)インタビューの準備から、本番での段取り・流れ、インタビュー記事の書き方については別記事にまとめていますのでご参照ください。
インタビュー記事の書き方マニュアル〜取材の事前準備から原稿の執筆方法まで〜

目次

事前準備編

テクニック1:取材相手(インタビュイー)について徹底的に調べる。

インタビューは取材相手に敬意を払うものです。では、その敬意を具体的に表すにはどうしたら良いでしょうか?

それは、相手のことを徹底的に調べることです。インタビューを良いものにするために、誠心誠意調べることで、取材相手もその気持ちの応えてくれます。

情報収集には、以下の方法があります。

  1. インターネット(検索やSNS)
  2. マスメディア(新聞、雑誌、テレビ、ラジオ)
  3. 書籍
  4. 新聞
  5. 人づて
  6. 体験

これらの手段を駆使して、取材相手自身の情報や、物事に対する価値観が受け取れる発言内容など、客観的な情報として確認できるものを中心に調べていきます。

情報収集は、時間が許す限り調べ尽くすことをおすすめします。情報収集にはきりがないので、時間を決めて効率的にやることも一つの方法ではあります。しかし、効率的になりすぎると、情報をただ集めただけで、取材相手への興味関心が薄れてしまう可能性があります。取材相手のことを好きになれば、自然と調べてしまいますよね?

相手のファンになって、情報収集にはできるだけ時間を割いてください。

テクニック2:質問はできるだけ多く準備する。

取材相手のことを情報収集したら、その次はインタビュー時に質問したい内容をまとめていきます。質問内容の質によりインタビューの成否は決まります。

それでは、どれくらいの質問を用意したらよいのでしょうか。その答えは「できるだけ多く」です。

インタビュー当日は、予期しない事態が起こるものです。そうした際に、たくさんの質問項目を用意しておくと、臨機応変に対応できるようになります。

質問項目の作り方は、以下のポイントを参考にしてください。

  1. インタビューの目的を達成するための質問を考える。
  2. 絶対に聞いておきたいことと、時間があれば聞いておくことに分けて整理する。
  3. 情報収集の過程で自然と湧いてくる興味や関心事項があればメモしておく。
  4. 相手のメリットを意識し、相手の喜ぶ顔を思い浮かべて質問項目をつくる。
  5. 過去・現在・未来の切り口で考える。(取材相手の過去の事実や、そこから今にいきていること、日々の活動における大事な考え方、これからどうしていきたいと考えているか。
  6. かつて話したことのある題材について改めて質問する場合や、調べればわかるようなことを伺う場合、「直接ご本人の言葉で改めて伺いたい」などの言葉を入れておく。

また、作成した質問項目は、事前に取材相手に共有しましょう。事前に回答を考えておいてもらうと、インタビューが円滑に進み、現場で時間をコントロールしやすいです。

インタビュー中 心構え編

テクニック3:話を「引き出す」じゃなくて「おすそ分けしてもらう」

インタビューは取材相手から貴重な時間をいただいて行います。その感謝と相手への敬意を払ってインタビューに臨みましょう。

そうした敬意を日頃から意識するために、インタビューはただの情報収集で、相手から話を引き出すという姿勢にならないよう、 相手から話をおすそわけしてもらうという言葉をつかいましょう。

テクニック4:インタビューは会話であることを意識する。

インタビューをしていると、用意した質問項目に沿った一問一答、または尋問みたいになってしまうこともあります。

その原因は、「インタビューを成功させないと」「しっかりと情報を引き出さないと」という意識が強くなっているからです。

たくさん質問項目を用意したからといって、すべてを聞かなければならないわけではありません。準備は必要ですが、取材本番では用意した質問を一旦忘れるくらいの心構えでいましょう。

インタビューは会話です。取材相手に楽しんでもらう、仲良くなるという感覚を持って臨んでみてください。

テクニック5:インタビューの冒頭では相手の不安を解消することや緊張をほぐすことに注力する。

多くのインタビューでは、取材に慣れていない方にインタビューすることになります。取材慣れしていない方は、何を話せばいいのかわからず、不安や緊張を感じています。

まずは明るくハキハキとご挨拶をし、企画の趣旨とこれからのインタビューの内容について改めて説明します。

そして、取材相手が不安に思うようなことを冒頭でつぶしておきます。
例えば、
「話したことがすべて記事の載るわけではありません」
「掲載前に記事の内容はご確認いただけますのでご安心ください」
「面白いことを話さないといけないと思わず、思ったことをそのままお答えください」
といったことを伝え、不安を解消していきます。

テクニック6:記事の目的を念頭においてインタビューする。

インタビューは目的があって行うものです。その目的を念頭においておけば、現場でいろいろな話を聞く中で、記事に採用する情報と採用しない情報が見えてきます。

記事に採用しなそうな話題でインタビューを長引かせてしまっては、貴重な時間がどんどん減ってしまいます。

「話は変わるのですが……」
「話は少し戻るのですが、先ほどおっしゃっていた〇〇について……」
「どうしてもこれだけは伺いたいのですが」
といった言葉でインタビューの舵を取りましょう。

また、インタビュー全体を通して得られる情報があまりなかった場合でも、目的を達成する原稿を執筆できるよう、最低限の着地点を設定しておくと良いでしょう。

インタビュー中 質問テクニック編

テクニック7:相手が話しやすい話し方を意識する。

インタビューの会話量は、取材相手に8割話してもらうことを意識しましょう。そのためには、相手が話しやすい話し方をする必要があります。

具体的には話し方(発生方法など)、声の高さ、話すスピードを意識すると良いです。

■話し方(発声法など)
・ハキハキと滑舌良く話す。
・語尾が聞き取りにくくならないよう意識する。

■声の高さ
・基本は明るめの元気な声で。
・相手の声の高さに合わせる。

■話すスピード
・基本は相手の話すスピードに合わせる。
・相手が早すぎると感じた場合は、相手に合わせずが、相手より少し遅めで話す。
・重要なことを質問する場合には、少し遅くして重要度を印象づける。

テクニック8:冒頭は答えやすい質問をする。

インタビューの冒頭は、たとえインタビューに慣れている方が相手でも、多少の緊張感がお互いにあります。

緊張感をほぐすために、インタビュー開始時は相手が回答しやすい質問をすると良いでしょう。具体的には、「はい」か「いいえ」で答えられるような質問をします。これはクローズド・クエスチョンと呼ばれます。

例えば、「インタビューはこれまで受けたことがありますか?」「入社して5年目ですよね?」など相手の回答が明確なものです。

クローズド・クエスチョンは連発すると尋問のようになってしまい、また、話が広がりにくいため淡白なインタビューになってしまいます。多用するのは、あくまでもインタビュー序盤に、相手が話しやすくなることが目的です。

テクニック9:5W1Hを意識して、相手の話を深堀りする。

5W1Hは、Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)ですね。

インタビューの最中、取材相手から曖昧な回答や、浅い回答、情報が多すぎてまとまっていない回答が得られる場合があります。

こうした際には、5W1Hを意識して、相手の話を具体化するなど、重要な情報が得られるよう掘り下げましょう。

具体的には、
「その考えに至ったのはいつのことでしょうか?」(When)
「例えば、もしそれが〜だったらどうでしょうか?」(What)
「具体的に、それはいくらくらいの金額でしょうか?」(How much)
「一言でいうとどうなるのでしょうか?」(What)
「すみません。私の理解が追いつかないので、一度、整理させて下さい。なぜ、そのように考えたのでしょうか?」(Why)

みたいな切り返しで、話を深堀りしてみましょう。

テクニック10:典型的な質問の仕方はしない。

「あなたにとって、この会社はどういう存在ですか?」
「簡単にこれまでのキャリアを教えてください。」
「あなたの人生を3つで例えると?」
「最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。」

こんな質問を耳にすることありませんか?
ありきたりな質問と言えるでしょう。もちろん、この質問がインタビューに重要なものであるなら良いですが、なんとなくインタビューはこういうことを聞くものと思って聞いているのであればやめましょう。

こうした典型的な質問は、取材相手も典型的な答えや、優等生的な回答が返ってきてしまい、インタビューの時間に無駄になってしまうことが多いです。

ただし、上級テクニックとして、深く聞きたい内容があり、どういう質問をするか考える時間を確保するために、こうした典型的な質問を使うことができます。

インタビュアー「あなたにとって、この会社はどういう存在ですか?」
取材相手「……ですね。」
インタビュアー「ありがとうございます。そして、すみません。一つ前の内容でお聞きしたことがあるのですが、……」
といった具合ですね。

インタビュー中 聞くテクニック編

テクニック11:共感を身体全体で表現する。

インタビューで話を聞くというのは、ただ相手の話す内容を理解すれば良いわければありません。 相手の話す声の大きさや高さ、スピード、また、話す姿勢や表情などの非言語情報からどんな感情を表現しているのか察知し、身体全体を使って共感することが「聞く」ということです。

具体的には、「相づち」「うなずき」「表情」「視線」「姿勢(ジェスチャー)」といったものです。これらを駆使して、「私はあなたの話を深く理解しています」ということを表現するのです。

特にインタビューでは、相槌とうなずきが重要です。
インタビュアーがうなずきながら話に耳を傾けることで、話者は自分に共感してくれていると感じます。

  1. 短い相槌
    1. ええ
    2. はい
    3. うん(う〜ん)
    4. なるほど
    5. そうですね
    6. わかります
  2. 長い相槌
    1. (話の内容に合わせて)〇〇ですね、と少し長い言葉で感想を伝える。
      1. 例)「だから、今の成功があるんですね」
    1. 同じことを言い直す(オウム返し)
      1. ※言われた言葉通りにただ返すのではなく、確認するニュアンスで。

短い相槌に関しては、なんでも「うんうん」していいればいいわけではありません。それでは本当に共感しているのか伝わらず逆効果となってしまいます。

また、取材相手が医師など専門家の場合で、インタビュアーにもプロとして同じ立場で話せる人を求めていた場合には、「なるほど」とインタビュアーが何も知らないような形で相槌を返すと嫌がられる場合もあるので注意が必要です。

テクニック12:沈黙を大切にする。

インタビュー中の沈黙が苦手な方は少なくありません。沈黙が起こると、むりやり自分から相手の回答を決めて促してしまったりします。しかし、沈黙の間に、相手が回答を考えている場合もあるわけです。

インタビューは会話です。 結論を急がず間を取り、相手の沈黙を楽しむ心の余裕を持ちましょう。

30秒くらいは沈黙が続いても構いません。相手が沈黙に耐えきれずに、会話を切り出してくることもあり、そこに相手が本心で思っているけど言いづらかったことが出てくる場合もあります。

沈黙を大切にインタビューに臨んでください。

テクニック13:一人で勝手に取材を終わらせない。

インタビューでは、ライターや編集者など複数人が同席している場合も多くあります。

インタビューはライターだけの時間ではありません。関係者が同行していたら「私の方では質問は以上となりますが、他に質問しておきたいことはありますか?」と聞いてあげましょう。

また、取材相手にもその配慮は忘れないようにしましょう。
「私の方では質問は以上となります。伝え漏れていたこと、話しそびてれいたことはございませんか?」と確認しましょう。

インタビュー終了後編

テクニック14:インタビューが終わっても、ICレコーダーは止めない。

インタビューが終わって、インタビュアーも取材相手も少し安心して気が抜けた時は、インタビューの絶好のチャンスです。

雑談の延長で質問すると、本音が出たり、今まで緊張していたのが饒舌になって話たりしてくれることがあります。

こうしたチャンスを逃さないよう、 レコーダーは取材相手がいなくなるまで切らないようにしておきましょう。

また、良い話が聞けた場合は、「この部分も記事に記載して良いですか?」という確認はあらかじめ取っておくとスムーズです。

テクニック15:インタビュー終わりの一言を忘れない。

「また機会があったら、ぜひお話お聞かせください」とインタビューが楽しかったことを表現したり、

「今日は本当に勉強になりました」「元気をいただきました」といったインタビュー内容に合わせてポジティブな感情をフィードバックします。

こうした一言を伝えることで、取材相手の方への感謝と、取材相手の方にもポジティブな印象が残り、「インタビューが楽しかった」と思っていただければ、次のインタビュー機会にも恵まれ、原稿を確認いただく際にも戻しなくご満足いただける確率が高くなります。

インタビューのテクニックは以上となります。

インタビューのトレーニング方法

インタビュースキルを身につけるために最も重要なこと、それは何だと思いますか?

それは場数を踏むことです。インタビューはやればやるほどうまくなっていきます。経験や慣れが非常に大事です。自身がインタビューする経験はもちろん、誰かのインタビューに同席する経験もまたインタビュースキルの向上につながります。

そして、インタビューの基本を理解したら(上述の15のテクニックを使いこなせるようになったら)、自分なりの工夫を重ねていくことです。インタビューに正解はありません。インタビューの数をこなしていく中で、自分なりの型を見つけていくことが望ましいです。

しかし、インタビュー経験がない、少ない方には、場数を踏む機会も得難いです。そこで、インタビューのトレーニング方法について、いくつかご紹介します。

家族、友人に取材相手になってもらう。

場数を踏むには、まず身近なところからいきましょう。家族や友人を取材相手として、インタビューの練習をします。

気恥ずかしい部分もあるかもしれませんが、その場でフィードバックがもらえるので、とても学びになります。

実践的な学習機会とするために、事前の質問項目を用意、共有し、インタビューの練習に付き合っていただきましょう。

インタビュー記事を丸写しする。

他の人のインタビュー記事を丸写しすると、インタビューのトレーニングになります。具体的には、質問の仕方、相手の回答への切り返し方などを学ぶことができます。

丸写しは、パソコンでタイピングするでも、ノートなどに手書きするでも構いません。

記事を選ぶ際には、自身が憧れているライターなどがいれば、その方の記事を選ぶようにしましょう。その著者の表現力を学ぶことにもつながるのでおすすめです。

インタビューに同席させてもらう。

インタビュー経験の豊富な方の現場に同席させてもらうことは、とても勉強になります。無関係者が現場に同席することはハードルが高いですが、もし頼める方が周りにいるのであれば、アシスタントという立場で同席させてもらうえないか相談してみましょう。

同席させてもらえた場合、自分だったらどのように相手に話しかけるかだったり、自分は深堀りせずスルーしていたところはどこだったかなど、比較しながら聞くと良いでしょう。

同席が叶わなかった場合でも、インタビューの音源を聞かせてもらえる環境にあるのであれば、その音源を聞いて、自分と比較してみてください。

(インタビュー音源は基本的に秘密保持の観点で気軽に共有はできません。無理なお願いは控えましょう。また、音源を共有してもらう場合でも、秘密保持契約を結んでおいたほうがお互いに安心できるでしょう。)

インタビューをオンライン上でトレーニングする。

VRで学ぶインタビュートレーニング講座


最後にインタビュートレーニング講座を紹介します。インタビュー講座はいくつかありますが、ほとんどは座学形式で、インタビューの実践トレーニングをできるものは多くありません。今回は、数少ない実戦形式のトレーニング講座の中で、新しく生まれたVRでインタビュートレーニングする講座を紹介します。

講座内容は、2D動画によるインタビューの基礎知識の学習と、VR動画による実践トレーニングの構成となっていて、1000社以上のインタビュー実績をもつPRライターの大島悠さんが監修したコンテンツとなっています。

最大の特徴であるVR学習は、通常の学習形式よりも習熟度が上がるとされていて、インタビューのような体験を伴う学習には最適と言われています。VR動画は専用のヘッドセットを持っていなくても、スマートフォンと2,000円ほどのVRゴーグルを用意すれば、リアルなインタビュー空間を体感することが可能です。インタビューによく起こる6つのシチュエーションでVR講義が用意されているので、本番で似たようなシチュエーションがあっても、落ち着いて対応できるようになります。インタビュー経験が少ない方は、ぜひ見てみてください。

参考サービス:VRで学ぶインタビュートレーニング講座

インタビュー成功のコツ まとめ

インタビューを成功させるには、取材相手への敬意を払って、相手の話を「おすそ分けしてもらう」という気持ちを持つことが何よりも重要です。

インタビューの場数を踏み、慣れてきたときほど、インタビューは失敗しやすいです。こなれてきた方よりも、未経験の方のほうが一生懸命に情報収集するので、たどたどしくても良いインタビューになることは往々にしてあります。

初心を忘れず、紹介したテクニックを使いこなし、読者の感情を揺さぶるインタビュー記事を世の中にどんどん生み出していってください。

(参考)インタビューの準備から、本番での段取り・流れ、インタビュー記事の書き方については別記事にまとめていますのでご参照ください。
インタビュー記事の書き方マニュアル〜取材の事前準備から原稿の執筆方法まで〜

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宮嵜 幸志

編集者 / YOSCA代表 ライタープロデューサーとして試行錯誤中です。 Udemy講師として『1秒1文字!悩まず書ける ノンストップライティング 』、『現役プロライター・編集者に学ぶ 取材・インタビューの実践テクニック100分速習コース』を提供。

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