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ライターのリアル稼げない」「文章を書けない」「営業できない」実体験から得た      ライターのつらさを打開する方法

【ライターのリアル】実体験から得た、ライターのつらさを打開する方法

最終更新日:2023年3月13日)

「ライターを始めたはいいけれど、なかなかうまくいかない」

こんなお悩みを抱えていませんか?

初めまして。ライターの田村アキと申します。YOSCAの「あなたのライターキャリア講座」を2021年に受講後、フリーランスとしてデビューしました。

筆者:田村アキ
IT企業の営業からフリーランスライターにキャリアチェンジ。Webマーケティングやキャリア・転職、ファッションなど幅広いジャンルで執筆中。
ポートフォリオ
Twitter

コネも実績もない状態からフリーランスのライターとして生計を立てられるようになるまでは、決して楽な道のりではありませんでした。全く稼げなかったり、執筆作業で苦しんだりすることが多く、何度も挫折しそうになりました。ライターをはじめて10ヶ月ほどで、ようやくライターとしてやっていけそうな見通しを立てることができました。

今回は、「ライターの厳しさ・実情」をテーマに、ライターとしてやっていくためのヒントをお伝えします。

  • 思うように稼げない
  • 文章を書くのが難しい
  • どう営業すればいいのかわからない

ライターを始めた人なら誰しも、上記のような課題に直面します。

ライターにありがちな悩みに対して、私がどのようにして状況を打開し、ライターとして生計を立てられるようになったのか、実体験をお話しします。

せっかく始めたライターという仕事を、少しでも続けてほしい。

ライターという仕事に挑戦してみたい人の背中を押したい。

こんな気持ちで執筆しました。この記事が、行き詰まりを感じていてつらい気持ちを抱えているライターや、これからライターになろうとする人の参考になれば幸いです。ぜひ最後までお読みください。

ライターになってつらいと感じた3つの場面

「ライターの世界は厳しい?」

ライターを始めたばかりの人や、ライターをしてみたい人がまず思い浮かべるのがこの疑問です。

結論から言うと、ライターの世界は甘くはありません。始めることは簡単ですが、続けることは容易ではなく、思わぬつらさや厳しさに直面します。

ライターのつらさや厳しさとは、具体的にどのようなものでしょうか。まずは、「ライターがつらいと感じる瞬間」を3つピックアップしてみました。「あるある」と共感しながら読んでいただければ幸いです。

〈受注の悩み〉営業の仕方がわからない

ライターをしていてつらいと感じる瞬間1つ目が、「営業の仕方がわからない」ということです。

クラウドソーシングや求人サイトで応募してみたけれど、なかなか受注できなかったり、テストライティングに通らなかったりすることも多いです。

プラットフォームが多すぎて、どこで営業すればいいのかわからなくなることもあります。とりあえず手当たり次第に登録したはいいけれど、営業をかけすぎて疲れることも多いです。

私自身、「他のライターはプラットフォームを駆使して高単価案件を獲得しているのに、私はなかなか受注できない」「営業するのももう疲れた……」と落ち込むことが多くありました。

〈執筆の悩み〉文章を書くのが疲れる、難しい

ライターの厳しさ2つ目は、「文章を書くのが疲れる、難しい」と感じることです。

記事を書かせてもらえるようになったのはいいけれど、1記事書くのにとんでもなく疲れてしまうことってありませんか? 私がライターになりたてのころは、1記事書いたらぐったり疲れてしばらく動けなくなる、ということがしょっちゅうでした。

記事を書いていて疲れるのは、以下のような原因があります。

  • うまくリサーチできない、リサーチ内容をまとめられない
  • 文章を考えるのが純粋に疲れる
  • 難しいテーマや慣れていないテーマだと、理解するので精一杯
  • レギュレーションにうまく対応できない
  • コピペチェックに振り回される
  • 集中力が続かない

などなど、挙げていくとキリがありません。

「稼ぐためには、執筆スピードを上げてたくさん記事を書かないといけないのに……」と気持ちだけが焦って、余計に疲れてしまって悪循環になることもあります。私自身、「こんなに疲れ果てるなんて、私はライターに向いていないじゃないだろうか」とよく悩んでいました。

〈将来の悩み〉稼げる見通しが立たない

3つ目の悩みが、「稼げる見通しが立たない」ということです。

ライターで生計を立てるためには、最低でも月20万円程度稼ぐ必要があります。

案件を受注できたとしても、ライティング経験者や専門知識を持っている人でないかぎり、最初のうちは低単価の案件からスタートすることになります。

文字単価0.5円で3,000字の場合、1記事1,500円です。20万円稼ぐには、1ヶ月に140記事書かなければなりません。

しかし、最初のうちは1記事書くのに相当な時間がかかってしまいます。3,000字の記事に10時間かかってしまうことも。そうなるとどんなに頑張っても月に数万円の報酬にしかならず、20万円にはほど遠い状況です。

いったいいつになったら稼げるんだろう、全く稼げずに挫折してしまうのではないだろうかと不安になるのは、ライターなら誰でも一度は体験することです。

私も、ライターとして生計を立てられるようになるまでは、不安で仕方ない日々を送っていました。

ライターのつらさを打開する3つの方法

ライターをやっていて、つらい、厳しいと感じて落ち込むことが多いですよね。もういっそ辞めてしまおうか、と思うことも少なくありません。

ですがそのつらさや厳しさは永遠に続くものではありません。打開策は必ずあり、乗り越えればライターとして確実にステップアップできます。

自分が本当につらさを乗り越えられるのかわからず、いっそ辞めたくなってしまう人も多いと思います。けれど、せっかくライターを始めたのだから、できるだけ続けてほしいと私は思います。

なりたかったライターという仕事を続けるために、私がどのようにしてつらさや厳しさを打開してきたのか、具体的に解説します。

〈打開策1〉徐々に単価を上げていく

まずは、「低単価の案件しか受注できない」という悩みに対する打開策を、私が実践した手法も交えてご紹介します。

【単価を上げる方法1】単価の高い案件に応募する

打開策1つ目は、「単価の高い案件に応募する」という方法です。

「そんなの当然じゃないか」「そう簡単にいかない」と思うかもしれませんが、そもそも応募しなければ高単価の案件はゲットできないのです。「私のレベルでは無理だ」と思っても、とにかく応募してみましょう。

たとえば文字単価0.5円から5円にいきなり上げるのは無理だと感じるかもしれません。でも、0.5円から1円、1円から1.5円と、少しずつなら単価を上げられます。

私も、「文字単価1円の案件が受注できたから、次は1.5円の案件にしか応募しない!」と自分の最低単価を上げながら営業していました。

ただし、応募しているけれど提案が通らないということも往々にしてあります。そういう場合は、応募文を作り直してみましょう。

私の場合は、以下のポイントに従ってポートフォリオやプロフィールを何度もブラッシュアップしました。

ポートフォリオ・プロフィールの見直しポイント
  • 実績を追記する
  • 自分の強みやメリットをアピールする
  • 文章力を示せるサンプル記事やブログを作る
提案文の見直しポイント
  • 案件に適した提案文になっているか
  • 読みやすく端的に書けているか
  • 自分を採用するメリットをアピールできているか

プロフィールや提案文をこまめに見直しつつ、たくさん営業しましょう。営業活動は疲れますが、たくさん営業していると、通りやすい提案文や通りやすいジャンルの傾向が掴めてきます。営業活動にも慣れ、実績も増えてくると、スムーズに案件が受注できるようになります。

営業方法については、「フリーライターのよりどころラジオ」でも「営業活動の失敗談」として取り上げています。失敗談から学べることも多いので、ぜひ聴いてみてください。

【単価を上げる方法2】クライアントに交渉して単価を上げてもらう

クライアントに交渉して単価を上げてもらうのも1つの方法です。

単価交渉をする場合は、「なぜその単価なのか」という根拠を提示しましょう。

単価交渉の根拠例>
  • 修正が少なくなってきた
  • 自分が受けている単価の平均が上がった
  • 入稿や装飾などの作業も請け負うことを提案

単価交渉には賛否両論あり、積極的にすべきという人もいれば、するべきではないという人もいます。

実際のところ、私はクライアントに単価交渉をしたことはありません。ですがありがたいことに、私の文章を評価してくださり、クライアントの方から単価アップのお話を何度かいただいたことがあります。

単価交渉をするもしないもライターの自由です。そこで重要になるのがクライアントとの関係性だと私は考えます。自分がクライアントに対して貢献していて、クライアントも評価してくれていると感じれば、交渉の余地はあるでしょう。長く一緒に仕事をしていくためには、お互いが納得していることが不可欠だからです。

〈打開策2〉効率化を意識して執筆する

「1記事かくのに時間がかかりすぎてしまう」という課題には、「効率化を意識して執筆する」という打開策があります。

効率を追求すれば、書くスピードが上がりますし疲れにくくなります。私なりの効率化を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

効率よく記事を執筆する方法

  • 「リサーチは2時間以内」など、時間を区切る
  • 情報がなかなか出てこない場合は、切り口を変えて検索してみる
  • 見直しの手間を軽減する
  • 文章の型を意識する(PREP法)
  • コピペチェックに引っかからないよう、リサーチ内容を簡単にまとめてから自分の言葉で記述する

リサーチをしていると、気づけば何時間もかかってしまっていることがあります。記事執筆のためにリサーチは必要ですが、深入りするとキリがなくなってしまいます。「リサーチは2時間まで」など、時間を決めるのがおすすめです。

また、リサーチする際は情報の粒度を意識するのが重要です。細かい情報まで検索しているとキリがなくなってしまうからです。「この部分は概要の解説なのでざっくりリサーチ」「この部分は詳細を解説するので詳しくリサーチ」など、情報の粒度を意識すれば、効率よくリサーチできます。

「切り口を変えて検索する」という方法も役立ちます。「この情報がほしいのにどこにもない……!」とインターネットの無限の世界に旅立ってしまうことも。そんな場合は、切り口を変えて検索してみるとすぐに情報が見つかったりしますよ。

文章執筆を効率化するには、PREP法を意識しましょう。

  • P(Point):結論
  • R(Reason):理由
  • E(Example):具体例
  • P(Point):結論

PREP法についての詳細は、以下の記事をご参照ください。

記事が執筆できても、見直しに時間がかかってしまうことがあります。クライアントによってレギュレーションが違うので、慣れるまでは大変ですよね。クライアントごとにレギュレーションノートをまとめておけば、見直しも楽になります。

最後の難関がコピペチェックです。「コピペなんてしてないのに、一致率が高くなってしまった!」というのはライターあるあるです。あとは提出するだけなのに、一致率が下がらなくて気づけば1時間経過……ということも。

コピペチェックに引っかからないようにするには、参照サイトを参考にしすぎないことです。もちろん情報の参照元としては利用するのですが、参考にしすぎると引きずられて、文章が似てしまいがちです。私は、調べた情報を箇条書きでメモしておき、文章は自分の言葉で執筆するようにしていました。すると、コピペチェックに引っかかることが格段に減り、かなり時短になりました。

ただし、自分の言葉で書いているはずなのに、長い固有名詞を多用している場合は一致率が高くなることがあります。削れる固有名詞はなるべく削ったり、指示語に置き換えてみたりすると、一致率の上がりすぎを防げるのでおすすめです。

〈打開策3〉営業活動する場所を広げる

案件数を増やしたい、高単価の案件を受注したいと思っても、営業する場所が少ないとチャンスも少なくなってしまいます。複数のサービスを併用して営業場所を広げることでチャンスが増え、稼げる可能性が高まります。

「このサイトで高単価案件をゲットした」という情報が飛び交っていますが、実際に使ってみないとわからないことがたくさんあります。登録無料のサイトが多いので、とりあえず複数のサイトに登録して利用してみましょう。

ライターが営業する方法は、大きく分けて4つあります。

  • クラウドソーシングを使う
  • 求人サイトを使う
  • 仲介型を使う
  • 直接営業する

1つずつ解説します。

1.クラウドソーシングを使う

ライターの案件探しとしてメジャーなのが、クラウドソーシングを使うという方法です。

クラウドソーシングのサイトは上記の2つが有名ですが、ほかにもたくさんあります。

ライターの沖ケイタさんがツイートにまとめてくださっているので、参考にしてみてください。

私が利用しているクラウドソーシングサイトは、クラウドワークスとランサーズの2つです。素晴らしいクライアントと出会うことができ、ライターになった当初からお付き合いを続けています。

2.求人サイトを使う

求人サイトにもライターの募集がたくさんあります。

ライター案件探しにおすすめの求人サイト

私が特におすすめしたいのはWantedlyで、WebやIT系の企業の求人が多いのが魅力です。Wantedlyの規約で報酬に関する記述がないのがネックですが、カジュアル面談ができるので報酬についても気軽に相談できます。

3.仲介型サイトを使う

仲介型サイトは、主に編集プロダクションが運営しているライター募集サイトです。

主な仲介型サイトの例

テストライティングを設けているサイトもあり、合格するとライターとして登録できます。

お仕事は紹介制であることが多く、案件が獲得できるタイミングはつかめませんが、登録だけでもしておいて損はありません。

4.直接営業する

上記以外だと、自分で直接営業するという方法があります。

  • 企業やメディアのサイトから応募
  • Twitterで探す

気になる企業やメディアがライターを募集していれば、フォームから申し込みましょう。募集していなければ直接メールを送るというのも方法の1つです。

Twitterでもライターの案件を探せます。「#ライター募集」で検索すると、いろいろな企業や個人がライターを募っているツイートが出てくるので、気になる案件に応募してみましょう。私もTwitter経由で応募したクライアントと、現在でも継続してお仕事をさせていただいています。


ざっと書き出しただけでも、これだけの営業方法があります。正解はありませんが、不正解もありません。肝心なのは、自分に合うクライアントに出会えるかどうかです。出会えるまで、ある程度は手当たり次第に営業して自分でチャンスを作り出すほかありません。

「クラウドワークスしか利用しない!」と最初から1本に絞るのではなく、複数のサービスを併用してみましょう。ただし、多すぎても管理しきれないため、徐々に絞り込んでいくことも必要です。

「たくさん営業しないといけないなんて、疲れる」と思うかもしれません。私も毎日のように面談や選考の予定を入れていて、大変だった時期があります。ですがある意味、営業方法に正解がないからこそ、経験を積み重ねて自分自身のやり方を確立できるところが面白さでもあります。

努力は必ず実りますので、無理をしすぎない程度に頑張ってみてください。

数をこなして、自分に合う方法を見つけよう

営業も執筆も、はじめから効率よくできるわけではありません。数をこなして、自分に合う方法をつかむことが大切です。

「習うより慣れよ」という言葉があります。ライターとしてやっていくためのノウハウを人から教わることももちろん大切ですが、自分で実践してみないとなかなか身につきません。

継続案件を受注できるようになって、クライアントとの付き合いが長くなると、文章の書き方で悩むことが減り、執筆効率が上がります。

同じテーマで何本も執筆していると、リサーチの能率が上がって時間短縮になります。

何度も営業していると、選考に通りやすい提案文の傾向がつかめますし、文章力も自然と上がります。

量をこなして経験を重ねていくことが、時間や労力はかかりますが結局は近道になるのです。

まとめ

ライターがつらい、厳しいと感じる瞬間と、それを打開する方法について解説しました。

つらい、厳しいと感じること自体は避けて通れません。疲れることも、落ち込むこともあります。けれど一番つらいのは、「こんなに労力をかけているのに、結局成果が出なかったらどうしよう」と不安になってしまうことなのではないでしょうか。

努力は必ず自分に返ってきます。たくさん行動した分だけ結果も出ます。

体を壊しては元も子もないので無理は禁物ですが、自分自身に過剰に制限をかけてしまっているケースは意外と多いです。やってみたら案外できた!ということは決して少なくありません。自分を信じて、つらい時期を乗り越えるために行動してみてください。

【番外編】ライターになるための準備

最後までお読みいただき、ありがとうございました。ライターの辛さ、厳しさをメインにお話したので、「私にライターがつとまるだろうか」と不安になった方もいるかもしれません。

私も、ライターになる前は不安で仕方ありませんでした。「文章を書くのは好きだけれど、仕事として執筆した経験はない。そんな私でもライターになれるのだろうか」と悩んでいました。

もしこれを読んでいるあなたが、ライターになることを躊躇しているのだとしたら、「文章をちゃんと執筆できるのかわからないから怖い」という気持ちがどこかにあるのではないでしょうか。少なくとも私にはありました。ライターとして生計を立てること以前に、「私にライターになる能力があるのだろうか」と、不安と恐怖を感じていました。

ライターとしてやっていくためには、営業方法や仕事の効率化について知ることも大切です。ですが大前提として、「文章を書くとはどういうことか」を学ぶ必要があります。

私はライターになるための準備として、「あなたのライターキャリア講座」を受講しました。まさに「文章を書くとはどういうことか」について、基礎を論理的に教えてくれる講座だと感じたからです。

講座では、ロジックの立て方や文章の型、情報の分類の仕方などについて学び、ライターとしての基礎力を身につけることができました。全5回の添削も非常に勉強になり、ライターになる前に受講しておいてよかったと感じています。

気になった方はぜひ、資料請求してみてください!

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YOSCAの「あなたのライターキャリア講座」修了後、フリーランスライターとしてデビュー。Webマーケティング、キャリア・転職、ファッションなど幅広いジャンルで執筆中。