SEOに最適なタイトル文字数は?効果的に作成するポイントと考え方SEOに最適なタイトル文字数は?効果的に作成するポイントと考え方
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SEOに最適なタイトル文字数は?効果的に作成するポイントと考え方

SEOに最適なタイトル文字数は?効果的に作成するポイントと考え方

最終更新日:2024年6月4日)

ウェブコンテンツのタイトルは、多くの検索ユーザーが最初に見る要素です。検索エンジンからの流入や評価に影響するため、タイトル作成に時間をかけている製作者は多いでしょう。

SEO効果を考えた場合、タイトルの文字数はどれくらいが望ましいのでしょうか。また、タイトルを最適化するには、文字数以外のポイントも意識する必要があります。

そこで本記事では、SEOに最適なタイトルの文字数や書き方、キーワードの選び方などをまとめました。見落としがちなタイトルタグとh1タグの違いについても、初心者向けに詳しく解説します。

◉本記事の著者
片山雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。

SEOのタイトルは32文字以内が目安

SEO対策を意識した場合、コンテンツのタイトルは32文字が目安になります。32文字以内のタイトルにすると、以下のような効果が期待できます。

  • PCユーザーが見たときに、タイトルの大部分が表示される
  • モバイル端末ではすべての文字が表示される
  • X(旧Twitter)やFacebookでもタイトルが省略されない

通常、タイトルの文字数は全角を1文字、半角を0.5文字として計算します。たとえば、「SEO対策に役立つテクニック」というタイトルは、12.5文字(全角が11文字、半角が1.5文字)になります。

なお、上記の目安は2024年5月現在のものであり、検索エンジンの仕様によって変わる可能性があります。コンテンツの内容によっては、25文字前後でタイトルが省略されることもあるので、あくまで参考程度にしてください。

タイトルが省略されることを防ぎたい場合は、実際の検索結果をチェックした上で調整する方法が確実です。

タイトルタグとは?

Googleなどの検索エンジンは、ウェブページのタイトルを「タイトルタグ(titleタグ)」から読み取ります。

タイトルタグとは、ページタイトルの設定に使われるHTMLタグです。サイト運営者が独自に設定できる要素であり、設定したタイトルタグは以下の場所に表示されます。

  • 検索エンジンの検索結果
  • ブラウザのタブ
  • SNSでページをシェアした場合の投稿

通常、タイトルタグはページ内容を簡潔に表しており、検索結果では最も大きいテキストで表示されます。検索ユーザーにとっては、「なにを知れるか」や「知りたい情報があるか」を判断する要素なので、タイトルタグの書き方によってクリック率やアクセス数は変わってきます。

h1タグとの違い

h1タグとは、ページ内部の先頭に表示される見出し用のタグです。通常、タイトルタグはページ内部に表示されないため、代わりにページタイトルを表す要素としてh1が使われます。

タイトルタグとh1タグは、いずれもページ内容を簡潔に表す要素ですが、厳密には表示場所や目的などが異なります。

主な違いタイトルタグh1タグ

表示場所
・検索結果画面・ブラウザのタブ・SNSのシェア画面
ページ内部
読み手アクセス前のユーザーアクセス後のユーザー
検索エンジンの認識記事のタイトル記事の見出し
複数設置不可

SEOの観点では、タイトルタグとh1タグを同じにすることは問題がないとされています。別の内容を設定するケースとしては、アクセスの前後で伝えたい要点が変わる場合や、複数のh1タグを設置する場合などがあります。

タイトルタグの確認方法や設定手順

WordPressなどのコンテンツ管理システム(CMS)では、タイトルを入力するとh1タグにも反映されるケースが一般的です。ただし、使うシステムやアップロード手順によっては、いずれかの設定に不備が生じるかもしれません。

不安な方は、SEO用の分析ツールなどでページの要素を調べてみましょう。代表的なツールとしては、ラッコ株式会社が提供する「TITLE & META情報抽出」があります。

<タイトルタグを確認する手順>
手順1:「TITLE & META情報抽出」にアクセスする
手順2:ページURLを入力し「抽出」を選択する
手順3:「TITLE」の内容を確認する

上記のTITLEに問題がある場合は、HTMLファイルの編集によってタイトルタグを指定できます。実際の手順は以下の通りです。

<タイトルタグを手動で設定する手順>
手順1:HTMLファイルの編集画面を開く
手順2:<head></head>で囲まれた部分を見つける
手順3:<head>内に<title></title>を入力する
手順4:<title></title>の間に、表示させたいタイトルタグを入力する

仮に「SEO対策10選!役に立つテクニック集」をタイトルにしたい場合は、「<title>SEO対策10選!役に立つテクニック集</title>」のように入力します。<head></head>で囲まれた部分については、キーボードの「Ctrl+F」を押して「<head>」と入力すると、該当部分をページ内検索で見つけられます。

タイトルタグがSEOで重要な理由

SEO対策において、タイトルタグの設定はなぜ必要になるのでしょうか。ここからは、Googleの見解を交えてタイトルタグの重要性を解説します。

ページタイトルが検索エンジンの評価に影響するため

著名なGoogleスタッフであるJohn Mueller氏によると、タイトルタグは検索エンジンからのSEO評価に影響します。以下の文章は、同氏が2021年9月に録画された映像で述べたものです。

引用:Search Engine Journal「Google Still Uses Original Page Titles For Search Rankings

<John Mueller氏の見解(日本語訳)>
今後どのように変化するかはわかりませんが、現時点ではタイトルタグやその要素を、引き続き(検索エンジンの)ランキングに使用します。
(タイトルタグやその要素は)ウェブサイトのすべてを置き換えるほどのものではありませんが、評価要素のひとつになります。仮にGoogleが検索結果にキーワードを表示しなくなっても、あなたがページタイトルから消したキーワードはランキングに影響すると思われます。

John Mueller氏の発言から、タイトルタグはSEO評価に関わる要素であり、今後もしばらくは検索順位に影響すると予想されます。また、ジャンルや内容によってはユーザーのクリック率(関心度)が変わるため、タイトルタグの最適化は有効なSEO対策になり得ます。

Googleによって自動変更される可能性があるため

検索エンジンのアップデートにより、2021年8月以降はGoogle側がタイトルタグを書きかえる動きが顕著になりました。これは、各ページのタイトルタグを最適化することで、検索エンジンの質を高めるための施策と考えられます。

Googleにタイトルタグを自動変更されると、訴求したいキーワードや内容が省かれるかもしれません。また、John Mueller氏も2021年9月の録画映像で、以下のような見解を述べています。

引用:Search Engine Journal「Google Still Uses Original Page Titles For Search Rankings

<John Mueller氏の見解(日本語訳)>
ページタイトルについては、いつも「タイトルはGoogleが自動変更したものに従うべきですか?(明らかにGoogleのほうが詳しいので)」という質問がきます。
答えはノーです。Googleのアルゴリズムは物事を観察して理解しますが、あなたのサイトを一番知っているのはあなた自身です。自身のユーザーを一番知っているのも、あなた自身でしょう。ですので、あなたはGoogleのアルゴリズムに対して、盲目的に従うことはしないでしょう。(以下省略)

本来、ウェブサイトは検索エンジンではなく、ユーザーから評価されるものです。Googleのアルゴリズムは豊富なデータをもっていますが、必ずしも正しいとは限りません。

したがって、タイトルタグはページの内容や検索意図を踏まえて、サイト運営者が適切に設定することが望ましいでしょう。ただし、それでもGoogle側に自動変更される可能性があるため、タイトルタグは定期的に確認することをおすすめします。

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SEOに最適なタイトル文字数の考え方

SEOに最適なタイトル文字数は、ページの目的や活用方法、ユーザー属性などによって変わります。

  • PCを想定する場合:26~32文字
  • モバイル端末を想定する場合:30~35文字
  • SNSで活用する場合:サービスによって異なる

なぜ上記の文字数が目安になるのか、以下でひとつずつ詳しく解説します。

PCを想定する場合

PCユーザーを想定している場合、タイトルの長さは26~32文字が目安になります。主な理由としては、以下の点が挙げられます。

  • 省略されない長さが平均して30文字程度であるため
  • 検索エンジンの表示変更に対応するため

仮に30文字まで表示される場合、32文字のタイトルで省略されるのは2文字です。ページによって許容範囲は変わりますが、2文字程度であればタイトルの意味が変わることはほとんどないでしょう。

また、Googleなどの検索エンジンは、表示するタイトルの文字数を変更する場合があります。このような変更は予告なしで行われるため、平均である30文字から多少減らされたとしても、影響がでない文字数にすることも重要です。

ただし、10文字などの短いタイトルにすると、ページの要点を伝えきれない可能性がでてきます。ほかの上位コンテンツと比べて、情報量が少ないように見える弊害もあるため、基本的には26文字以上を意識するとよいでしょう。

モバイル端末を想定する場合

スマートフォンなどのモバイル端末を想定する場合、タイトルの文字数は30~35文字が目安になります。PCユーザーと異なる理由としては、以下の点が挙げられます。

  • モバイル端末のほうが表示される文字数が多いため
  • 省略されない長さが平均して35文字程度であるため

40文字以上まで表示されることもありますが、実際の文字数はデバイスによって変わります。さまざまなモバイル端末に対応したい場合は、35文字以内に抑えることが無難です。

また、タイトルを35文字以内に抑えると、PCユーザーにも対応しやすくなります。

SNSで活用する場合

SNSでのシェアや拡散を狙う場合は、各サービスの仕様を確認することが重要です。時期や端末で変わる可能性はありますが、2024年5月現在における表示文字数は以下の通りです。

  • X(旧Twitter):34文字が上限
  • Facebook:PCは50文字、モバイル端末は48文字が上限
  • Instagram:15~20文字が上限

SEOを意識しつつ複数のSNSを活用する場合は、25文字前後が目安になるでしょう。Instagramでは5~10文字ほど省略されますが、タイトルが短すぎると内容が薄い印象を与えてしまいます。

伝えたいキーワードを前半部にもってくるなど、末尾が省略されても内容をイメージできるような工夫をしてみてください。

SEOに最適なタイトルを書くポイント5つ

ページタイトルには目安となる文字数がある一方で、明確なルールはありません。ただし、Googleはサイト運営者に向けたガイドラインで、最適なタイトルの考え方を紹介しています。

※参考:Google検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド
※参考:Google検索セントラル「Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更

ここからはGoogleのガイドラインを参考に、SEOに最適なタイトルを書くポイントを解説します。また、クリック率を上げるタイトル作成のコツについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

参考記事

1.対策キーワードを入れる

検索流入を狙うコンテンツでは、タイトルに対策キーワードを入れる方法が有効になります。対策キーワードとは、ユーザーが実際に検索する語句や単語(検索クエリ)のことです。

ただし、キーワードの乱用は逆効果であり、Googleは不正行為とみなす可能性を示唆しています。

同じ語句を何度も繰り返しても無意味なだけです。「Foobar, foo bar, foobars, foo bars」のようなタイトル テキストはユーザーの利便性を下げるものであり、このようなキーワードの乱用は Google やユーザーから不正行為と見なされる可能性があります。

Google検索セントラル「Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更

タイトルにつかう対策キーワードの数は、基本的にはひとつで問題ありません。よほどのことがない限り、複数回つかうことは避けましょう。

2.ページ内容を明確かつ簡潔に示す

前述の通り、タイトルはページ内容をユーザーに伝えるための要素です。検索結果を見たときに「なにを知れるのか」を示す必要があるので、ページ内容を明確かつ簡潔に示すタイトルを目指しましょう。

タイトルが思いつかない場合は、そのページで収集できる情報や伝えたいことを箇条書きにすると、アイデアを整理しやすくなります。

3.自コンテンツや競合ページとの重複を避ける

良いタイトルの定義として、Googleは「そのページに固有であること」を挙げています。ページに固有とは、自身で製作したほかのコンテンツや、競合ページと似通っていないことを意味します。

検索上位のページは参考になりますが、タイトルを一言一句同じにすることは望ましくありません。盗用とみなされるリスクもあるので、使用する語句や組み合わせを変えるなどの工夫をしましょう。

4.ブランディングを意識する

ここでいうブランディングとは、作成したページがユーザーに伝える価値のことです。ブランディングを意識すると、ユーザーが読むメリットを明確にできるため、クリック率やアクセス数の増加につなげられます。

イメージがわかない場合は、ユーザーが「なぜ読みたいと思えるのか」という視点から考えてみましょう。コンテンツ自体を作成する際にも、同じ視点で見出しや内容を構成すると、ユーザーの検索意図を満たせる可能性が高まります。

5.不要な情報をできるだけ削る

さまざまな情報やキーワードを詰めこむと、ユーザーに伝えたいことや要点が増えるため、複雑なタイトルになってしまいます。ページタイトルは簡潔であることが望ましいので、不要な情報はできるだけ削る必要があります。

たとえば、「SEOのタイトルのつけ方と修正方法!ディスクリプションや見出しはどうする?」のようなタイトルは、最も伝えたいことが不明瞭です。ユーザーの混乱を招かないように、メインとなるキーワードや情報を絞る必要があるでしょう。

コンテンツ自体が複雑化している場合は、ページ内容の修正やリライトも検討してください。

生成AIにSEOのタイトルを作らせる方法

ChatGPTなどの生成AIがつくったタイトルは、SEOに有効といえるのでしょうか。結論からいうと、方法によっては良いタイトルを作成できる可能性があります。

一般的な生成AIは、短時間で大量のアイデアを生み出すことができ、指示書(プロンプト)によってルールを守らせることも可能です。参考として、以下ではChatGPTにタイトルを作成させる指示書の例を紹介します。

<指示書(プロンプト)の例>

  • 添付したテキストファイルのタイトルを考えてください。
  • タイトルはテキスト内容を簡潔かつ明確に表したものにしてください。
  • タイトルの文字数は25~32文字の範囲です。
  • 対策キーワードの「〇〇」を入れてください。
  • 重要なキーワードや情報は前半部に入れてください。

生成AIは上記のような指示でタイトルを作成してくれますが、基本的には簡素なものになりがちです。固有性や訴求力が損なわれる場合もあるので、基本的には複数のタイトルを考えさせて、最終的には自身で調整することが望ましいでしょう。

なお、生成AIはサービスによって仕様が異なり、ファイルを添付できないものもあります。

SEOのタイトルに入れるキーワードの考え方

SEOのタイトルに入れる対策キーワードは、どのように選ぶとよいでしょうか。基本的には検索クエリとの関連性が高く、ページ内容を表すキーワードが望ましいとされています。

以下では、対策キーワード以外の重要性が高い語句も含めて、タイトルに入れるキーワードの考え方を解説します。

サジェストキーワードなどから検索意図を分析する

サジェストキーワードとは、検索キーワードの入力中に提案される検索キーワードです。たとえば「SEO タイトル」で検索すると、「SEO タイトル ディスクリプション」や「SEO タイトル 文字数 スマホ」などのサジェストキーワードが表示されます。

通常、サジェストキーワードにはユーザーの検索意図を踏まえた語句が表示されます。そのため、ひとつ一つのサジェストワードを深堀りすると、ユーザーが知りたがっている情報をイメージしやすくなるでしょう。

ユーザーの検索意図を分析する際には、関連キーワードや共起語も役立ちます。これらのキーワードの違いや実際の分析方法については、下記の記事で詳しく解説しています。

参考記事

検索ボリュームから対策キーワードを決める

検索ボリュームとは、あるキーワードの検索回数を表したデータです。SEOの分析ツールなどで調べることができ、仮に検索ボリュームが「3,000」と表示されている場合は、1ヵ月間に3,000回検索されたことを意味します。

検索流入の数を増やすには、ある程度の検索ボリュームをもつキーワードを選ぶことが重要です。ただし、検索ボリュームが多いビッグワードは競合サイトが多いので、必ずしもアクセス数につながるとは限りません。検索エンジンの表示順位が低いと、そもそもユーザーから視認されないこともあります。

一方で、検索ボリュームがほとんどないキーワードも避けたほうがよいでしょう。検索上位は獲得できるかもしれませんが、そもそも検索するユーザーが少ないためです。

検索ボリュームの調べ方やSEO戦略の考え方については、下記の記事で詳しく解説しています。長期的なSEO施策には欠かせない知識なので、本記事とあわせてチェックしてみてください。

参考記事

SEOのタイトル文字数は目的に合わせて考えよう

SEOに最適なタイトルの文字数は、コンテンツをどのように展開するかで変わります。検索流入のみを狙う場合であっても、主なユーザーが使用するデバイスや、検索エンジンの仕様に合わせることが重要です。

まずは「だれのためのコンテンツなのか」「どんなユーザーの流入を狙うのか」を整理して、目的に合った文字数を考えてみてください。

本記事の内容が、貴社のビジネスにプラスとなりましたら幸いです。株式会社YOSCAでは、タイトル作成も含めたコンテンツ製作をサポートしております。検索流入(SEO)のほか、特定のユーザー層や媒体に合わせたタイトル作成も可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。

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片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。