ナチュラルリンクとは?SEO効果を高めるコツと増やし方7選ナチュラルリンクとは?SEO効果を高めるコツと増やし方7選
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ナチュラルリンクとは?SEO効果を高めるコツと増やし方7選

ナチュラルリンクとは?SEO効果を高めるコツと増やし方7選

最終更新日:2024年5月1日)

外部サイトから自然に張られたナチュラルリンクは、検索エンジンが評価する要素の一つです。ただし、ペナルティ対象とされる被リンクもあるため、安易に増やすことは得策ではありません。

良質なナチュラルリンクにはどのような特徴があり、どういった方向性で増やせば良いのでしょうか。本記事では、SEO対策に役立つナチュラルリンクの基礎知識や、実践的なテクニックを紹介します。

◉本記事の著者
片山雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。

ナチュラルリンクとは?SEO対策で必要な理由

ナチュラルリンクとは、外部のウェブサイトから自然な方法で獲得した被リンクです。ホワイトハットSEO(※)には欠かせない要素であり、良質なナチュラルリンクの数が多いほど、Googleなどの検索エンジンは高く評価する傾向があります。

(※)検索エンジンが推奨するSEO施策のこと。一方で、検索エンジンのルールに背く施策は「ブラックハットSEO」と呼ばれる。

通常、ナチュラルリンクは外部のウェブサイト運営者やユーザーなどによって増やされるものです。一般的にはどのように設置されるのか、分かりやすい例を紹介しましょう。

<ナチュラルリンクの例>
・参考文献として引用される(アンケート結果など)
・専門家の意見として紹介される(研究レポートやコラムなど)
・周りと共有したいユーザーが拡散する(トレンドニュースなど)

上記のほか、Q&Aサイトで情報源として張られるものや、業界のディレクトリサイトに登録されたリンクなどもナチュラルリンクに該当します。

Googleによるナチュラルリンクの解釈

Googleのガイドラインには、「ナチュラルリンク」という用語は登場しません。ただし、Googleはウェブ上のリンクを”投票”と位置づけており、良質な情報源となるコンテンツを高く評価しています。

4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。

Google「Google が掲げる 10 の事実

一方で、ユーザーの利便性を損なうナチュラルリンクは、Googleのペナルティ対象になるかもしれません。検索順位が下がるだけではなく、検索結果から除外されるリスクもあるので、ナチュラルリンクを無暗に増やす施策は控えましょう。

良質なナチュラルリンクとは?5つの特徴

検索エンジンから評価されるには、以下のように良質なナチュラルリンクを増やすことが重要です。

  • 関連性が高いコンテンツからの被リンク
  • リンク元の信頼性・権威性が高い
  • IPアドレスやドメインが分散している
  • アンカーテキストや設置場所が最適化されている
  • 有料の相互リンク・被リンクではない

具体的にどのようなナチュラルリンクが該当するのか、詳しく見ていきましょう。

関連性が高いコンテンツからの被リンク

Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの情報収集を助けるリンクを高く評価します。そのため、自身のウェブサイトと関連性が高いコンテンツからの被リンクは、良質なナチュラルリンクといえるでしょう。

仮に旅行関連のウェブサイトを運営している場合、どのようなコンテンツとの関連性が高いでしょうか。以下では一例を紹介します。

  • 各地域に特化した観光スポットのコンテンツ
  • 海外旅行で注意したい文化をまとめたウェブサイト
  • 安全な旅行のためのガイド情報をまとめたコンテンツ
  • 宿泊施設や観光施設のレビューサイト
  • お得な経路(飛行機や鉄道など)を紹介するウェブサイト

一方で、当ブログのようにSEOの基礎知識をまとめたコンテンツは、旅行ジャンルとの関連性がほとんどありません。このようなウェブサイト間での被リンクは、検索エンジンからの評価にはつながらないと考えられます。

リンク元の信頼性・権威性が高い

前述の通り、Googleは被リンクをウェブ上の投票と位置づけています。そのため、信頼性・権威性が高いウェブサイトからの被リンクも、良質なナチュラルリンクに該当します。

コンテンツにおける信頼性とは、発信している情報の正確さや透明性を推しはかる指標です。また、信頼できる情報源として広く認知されているほど、権威性が高いウェブサイトと判断されます。

ここまでの内容を踏まえて、信頼性・権威性が高いウェブサイトの特徴を考えてみましょう。

<信頼性・権威性が高いウェブサイトの例>
・政府の公式サイト
・教育機関や研究機関のウェブサイト
・著名な専門家が運用しているブログ
・ブランド力や認知度が高い大企業のウェブサイト

上記のようなウェブサイトから被リンクされると、多くのユーザーは信頼できる情報源とみなします。

IPアドレスやドメインが分散している

IPアドレスやドメインは、簡単にいうとウェブ上の住所を表す情報です。リンク元のIPアドレスやドメインが分散しているウェブサイトは、多くの運営者やユーザーから価値を認められたコンテンツと言い換えられます。

一方で、同一のIPアドレスやドメインから大量に被リンクされている場合、検索エンジンのアルゴリズムは人為的な操作(不正行為)を疑います。つまり、ペナルティの対象になる可能性があるため、特定のパートナーに大量の被リンクを依頼するような行為は避けるべきでしょう。

もしペナルティ対象の被リンクが意図せず増えてしまった場合は、否認ツールなどで迅速に対処することが重要です。被リンクを否認する方法については、後述で詳しく解説します。

アンカーテキストや設置場所が最適化されている

ユーザーの情報収集を手助けする目的で、アンカーテキストや設置場所が最適化されている被リンクは、良質なナチュラルリンクといえます。

アンカーテキストとは、コンテンツ内に張ったリンクの内容を示すテキストです。以下のように、リンク先の内容が分かるアンカーテキストが記載されていると、ウェブサイトのUX(ユーザー体験)を向上させることができます。

<アンカーテキストの例>
・ページ名をそのままリンクつき文章にする例:検索ボリュームの調べ方とは?SEO戦略に活かす5つのポイント
・コンテンツ内容を簡単にまとめる例:相互リンクのSEO対策やプロセス
・ニーズに合わせてアナウンスをする例:内部リンク対策をチェックしたい方はこちら

また、UXを向上させるには、ユーザーが「この情報も知りたい」「詳しく解説してほしい」と感じる位置にリンクが挿入されていることも重要です。外部サイトの運営者とコンタクトを取れる場合は、被リンクの設置場所を交渉してみましょう。

有料の相互リンク・被リンクではない

有料リンクの取引は、検索ランキングの操作に利用される可能性があります。そのため、Googleは有料の相互リンクや被リンクをペナルティ対象にしています。

参考:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

仮に検索エンジンから発見されなかったとしても、金銭のやり取りが生じている場合はナチュラルリンクとはいえません。そもそもコンテンツ自体が評価されていなければ、施策の効果は一時的なもので終わってしまいます。

ナチュラルリンクに限らず、SEO対策は常にユーザーファーストを前提にすることが重要です。「ユーザーが知りたがっているか」「ウェブサイトの利便性が上がるか」という観点から、各施策が有効かどうかを考えてみてください。

良質なナチュラルリンクを増やす方法

検索エンジンから評価される被リンクを増やすには、どのようなSEO対策を選べば良いでしょうか。ここからは、良質なナチュラルリンクを増やす方法や考え方を紹介します。

1.E-E-A-Tを満たす独自のコンテンツを発信する

E-E-A-Tとは、ウェブサイトやコンテンツの品質を評価するための指標で、それぞれ「経験・専門性・権威性・信頼性」を表す用語です。かつてはE-A-Tとして知られていましたが、Googleは2022年に更新した品質評価ガイドラインで、経験(Experience)を評価対象に加える方針を明らかにしました。

このたび、検索結果の評価を改善するために、E-A-T に E(経験)を追加しました。つまり、実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。

Google検索セントラル「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google for Developers

E-E-A-Tを満たす独自のコンテンツは、多くのユーザーにとって価値があるものです。有益かつ信頼できる情報源となるため、外部のウェブサイトから引用される可能性も高いでしょう。

E-E-A-Tを活用した戦略については、下記のページで詳しく解説しています。SEOの前提や基礎知識ともいえる要素なので、本記事と併せてチェックしてみてください。

参考記事

2.ニュースなどの最新情報を発信する

さまざまな業界において、ニュースなどの最新情報は価値の高いコンテンツです。外部サイトの運営者から引用されたり、SNSで拡散されたりする可能性があるため、最新情報の発信は良質なナチュラルリンクの獲得につながります。

ただし、基本的には情報が古くなるほど価値が下がるので、迅速性や速報性にこだわる必要があります。つまり、日頃からこまめに情報収集をしたり、分野によっては海外のウェブサイトを確認したりなど、継続的な努力が欠かせません。

また、スピードを意識したコンテンツ製作では、情報の正確性にも注意する必要があります。事実とは異なるデータや分析内容を紹介すると、ウェブサイトの信頼性・権威性が下がってしまいます。

そのため、信ぴょう性の高い情報源や、一次情報の発信元はあらかじめ整理しておきましょう。

3.コンテンツ内で他社を紹介する

記事内で他社の商品やサービスを紹介すると、それに気づいた他社が被リンクをしてくれる可能性があります。たとえば、当ブログでは記事作成代行サービスを紹介するコンテンツで、20以上の他社サービスを紹介しています。

参考記事

他社を紹介しやすいコンテンツとしては、比較記事や業界分析のレポート、参加したイベントのレポートなどが挙げられます。マーケティング面では逆効果とも思える施策ですが、競合他社ではなくパートナー企業を紹介する方法もあるでしょう。

また、競合他社を紹介したとしても、差別化ができている場合はあえて比較記事を作ることで、自社商品・サービスの魅力を伝えられます。

4.外部の運営者に向けてプレスリリースを出す

プレスリリースとは、専用のメディアに一次情報を提供し、さまざまなユーザーに告知・報道してもらうサービスです。告知した情報がウェブサイト運営者の目に留まれば、引用や拡散といった形で被リンクをされるかもしれません。

外部の運営者に向けてプレスリリースを出す場合は、以下のポイントを意識することが重要です。

<プレスリリースを出すポイント>
・自身のウェブサイトと関連性が高いサービスを選ぶ
・「誰に価値があるのか」「その情報がなぜ有益なのか」を示す
・アンケート結果など、引用の価値があるコンテンツにする

また、プレスリリースの対象コンテンツにSEO対策をすると、検索エンジンからの流入も見込めます。そのため、業界に関わるキーワードを積極的に入れるなど、特にタイトルや見出しには工夫をとり入れましょう。

5.SNSとシェアボタンを活用する

X(旧Twitter)やFacebookなど、SNSで拡散されたリンクも一種のナチュラルリンクです。SEOの観点でいうと、SNS上での共有は被リンクにカウントされませんが、拡散されると外部サイトの運営者に注目されるかもしれません。

SNSを活用する場合は、コンテンツにシェアボタンを設置する方法が効果的です。ターゲット層がよく利用しているSNSのシェアボタンを設置すると、同じ業界内で拡散される可能性が高まります。

また、コンテンツを製作したら検索されやすいキーワードを含めて紹介文を張るなど、SNSのこまめな更新も意識してみてください。

6.モバイルフレンドリーなウェブサイトにする

モバイルフレンドリーとは、コンテンツをモバイル端末でも読みやすい状態にすることです。Googleは公式サイト上で、スマートフォンなどに配慮したコンテンツを優先的にランキングすることを明記しています。

Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを優先的に使用します。これをモバイルファースト インデックスと呼びます。

Google検索セントラル「モバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法 | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

モバイルフレンドリーに配慮すると、検索順位に影響するだけではなく、SNSでも拡散されやすくなる効果が期待できます。実際にどのような施策があるのか、以下で一例を紹介します。

<モバイルフレンドリーの施策例>
・画面サイズに合わせてレイアウトが自動調整される仕組みにする
・モバイル端末でも読みやすい文字サイズにする
・タップのしやすさを意識して、リンクやボタンの間隔を調整する
・ページの読み込み速度をアップする(画像の最適化など)

ナチュラルリンクの獲得だけではなく、SEO戦略としての優先度も高いため、上記のような施策は積極的に進めましょう。

7.無料のツールやアプリを開発する

無料のツールやアプリは、直接利益に結びつくものではありません。しかし、マーケティング施策としては有効であり、多くのナチュラルリンクを獲得できる可能性があります。

当社の業界(コンテンツ製作)を例にすると、SEO分析に役立つ共起語ツールや、図表を自動作成するアプリなどが有効と考えられます。これらのツール・アプリを無料で公開すると、業界内の専門家やプロなどが被リンクを設置してくれるかもしれません。また、業務を支援する便利なツールとして、SNS上で拡散される可能性もあります。

ただし、ツール・アプリの開発にはコストがかかるため、一概に有効な施策とはいえません。ナチュラルリンクの獲得に行き詰まったら、一つの選択肢として検討してみてください。

ナチュラルリンクもペナルティ対象になる?施策の注意点

被リンクは自然に増えたものであっても、リンク元のウェブサイトによってはペナルティ対象になる場合があります。参考として、以下ではGoogleがスパムリンクとみなす可能性がある被リンクの特徴をまとめました。

<ペナルティの対象に含まれるナチュラルリンク>
・検索順位の上昇を目的として、有料で取引されたリンク
・過剰な相互リンク
・自動化ツールなどで獲得した被リンク
・質の低いディレクトリやウェブサイトからの被リンク
・ウェブ掲示板において、作為的に大量に埋め込まれたリンク など
参考:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

検索エンジンからのペナルティを避けるには、どのようにナチュラルリンクを増やせば良いでしょうか。ここからは、被リンク施策で注意したいポイントを解説します。

スパムリンクは否認する

スパムリンクを見つけたら、ペナルティを受ける前に対処する必要があります。運営者に削除してもらう方法が確実ですが、ウェブサイトによってはコンタクトを図れなかったり、削除依頼に対応してもらえなかったりする場合もあるでしょう。

そのため、自身で被リンクのSEO効果を無効化する「否認」について理解しておく必要があります。たとえば、Google Search Consoleでは以下の手順を踏むと、特定の被リンクを検索エンジンの評価対象から外せます。

<Google Search Consoleで否認する手順>
手順1:公式サイトにアクセスする
手順2:ログインし、ウェブサイトを登録する
手順3:被リンクの一覧を表示する
手順4:外部リンクの一覧から、否認するドメインやURLを選別する
手順5:否認する被リンクをテキストファイルにまとめる
手順6:作成したテキストファイルをアップロードする
参考:Google「サイトへのリンクを否認する – Search Console ヘルプ

なお、スパムリンクはいつ設置されるか分からないため、被リンクの状況はこまめに確認してください。

ナチュラルリンクの数だけにこだわらない

良質なナチュラルリンクは多いほど望ましいですが、質より量を重視する施策にはリスクがあります。たとえば、被リンク用のウェブサイトを別に運営したり、関連性の低いウェブサイトにまで相互リンクを依頼したりする作為的な方法は、原則としてペナルティ対象になってしまいます。

仮にペナルティを受けなかったとしても、このような施策では短期的な効果しか見込めません。被リンクは自然に増やしてこそ価値があるので、まずはコンテンツの質にこだわることが重要です。

有益なコンテンツを発信し、その結果としてナチュラルリンクが増えるような状態を目指しましょう。

コンテンツのテーマを拡げすぎない

被リンクを増やす目的で無暗にテーマを拡げると、ウェブサイト全体の方向性が定まらなくなります。程度によってはE-E-A-Tの専門性が下がったり、外部サイトとの関連性を損なったりするため、SEOの観点ではかえって逆効果になることもあるでしょう。

必要に応じてテーマを拡大することは問題ありませんが、基本的には当初に設定したコンセプトの範囲で、有益なコンテンツを生み出すことが成功につながります。

良質なナチュラルリンクは、意図的に増やせるものではありません。E-E-A-Tを満たすコンテンツ製作を行い、有益かつ独自性のあるウェブサイトを作り上げた結果として、徐々に増えていくものです。

ナチュラルリンクの数を基準にすると、誤ったSEO対策に進んでしまう可能性があるので、まずはウェブサイト全体の方向性を決めてから計画を立ててみてください。

本記事のテクニックや内容が、貴社のビジネスにプラスとなりましたら幸いです。実際のプロセスで不安や懸念などがございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

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片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。