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相互リンクの罠を避ける!SEO対策で重要なルールと5つのプロセス

相互リンクの罠を避ける!SEO対策で重要なルールと5つのプロセス

最終更新日:2024年6月18日)

相互リンクによるSEO効果は、適切に管理をした場合にのみ発揮されます。ペナルティによって逆効果になるリスクもあるため、相互リンクの設置前には正しい知識を学ぶことが重要です。

本記事では、相互リンクを成功させる具体的なプロセスと、SEO効果を高めるためのポイントをまとめました。検索順位が下がったときの対処法についても、詳しく解説をしています。

◉本記事の著者
片山雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。

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相互リンクとは

相互リンクとは、異なるウェブサイト間でお互いのリンクを設置し合うことです。いずれかのウェブサイトに訪れたユーザーが、リンクを辿って行き交う流れを作れるため、設置するとアクセス増加の効果が期待できます。

相互リンクのイメージ

SEOの観点では、ウェブサイトの専門性や権威性を高める手段として、相互リンクが利用されることもあります。ただし、Googleなどの検索エンジンは、ユーザーにとって有益なリンクのみを評価する傾向があるため、必ずしもSEOにつながるとは限りません。

かえって検索表示順位が下がるリスクもあるので、相互リンクの設置は慎重に判断する必要があります。

Googleガイドラインによる相互リンクの見解

かつて、相互リンクを増やすことは有効なSEO対策でしたが、2024年2月現在では状況が変わっています。Googleは大規模なリンクスパムへの対抗策として、2019年に相互リンクの効果を抑制しました。

リンクスパムの 90% 以上が Google のシステムによって検出され、有料リンクや相互リンクなどの手法の効果が抑制されました。

Google の検索スパム対策 – ウェブスパム レポート 2019より

また、Googleは「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」においても、以下の行為をリンクスパムにみなす可能性があることを明記しています。

  • 過剰な相互リンクの設置
  • 相互リンクのみを目的としたパートナーページの作成
  • 自動化されたプログラムやサービスによる相互リンクの設置

つまり、ユーザーの利便性を考慮せず、ドメインパワーの向上のみを目的にした相互リンクは、ペナルティの対象になる可能性があります

相互リンクはプラス面にもマイナス面にも働く

相互リンクを活用したSEO戦略は、施策の内容によって効果が変わります。具体的にどのような効果があるのか、以下では「良い影響」と「悪い影響」に分けて解説します。

関連性が高いリンクはドメインパワー向上につながる

関連性が高いウェブサイトを相互リンクすると、ユーザーが求めている情報にたどり着きやすくなるため、基本的にはドメインパワーの向上につながります。

相互リンクには、自身のウェブサイトの専門性を高める効果と、不足している情報を補う効果があります。たとえば、国内旅行のスポット情報をまとめたウェブサイトの運営を考えてみましょう。

一般的に、旅行関連のウェブサイトに訪れるユーザーは、宿泊施設のレビューやパッケージの価格、旅行に役立つアイテムなどの情報を求めています。これらの情報がまとめられたウェブサイトと相互リンクをすると、ユーザーの情報収集をサポートできるため、結果的にお互いのドメインパワーが向上すると考えられます。

一方で、医療やガーデニングのように旅行分野とかけ離れているウェブサイトとの相互リンクは、有効なSEO対策にはなりません。一部、役立つ情報もあるかもしれませんが、お互いのウェブサイトを行き交うユーザーが少ないためです。

Googleなどの検索エンジンは、ユーザーの利便性を重視する傾向があるため、相互リンクの相手はユーザー視点で選ぶことが重要です。

ガイドライン違反でドメインパワーが下がることも

前述のGoogleに限らず、検索エンジンのガイドラインに違反する相互リンクは、ドメインパワーの低下を招く可能性があります。どのようなウェブサイトが該当するのか、以下では一例を紹介します。

<ガイドライン違反のリスクがある施策>
・情報の質が悪い、または関連性が低いウェブサイトとの相互リンク
・ドメインパワー向上のみを目的とした大量の相互リンク
・自身のコンテンツに設置する目的で、相互リンク集のページを作成
・自動化プログラムを使った、短期間での相互リンク対策
・無差別な相互リンクの受け入れ(自身のウェブサイトへの設置なし)

ガイドラインに違反すると、検索エンジンはそのウェブサイトをスパムとみなし、検索表示順位を下げる傾向があります。つまり、SEOの観点ではペナルティを受けるため、相互リンク先は慎重に選びましょう。

参考記事

相互リンクをSEO戦略にとり入れるメリット

SEO対策に有効な相互リンクを設置すると、ウェブサイトのドメインパワーが向上するため、結果的として各コンテンツの検索順位が上がります。ここからは、具体的にどのようなメリットが生じるのかについて解説します。

E-E-A-Tを満たすコンテンツになる

E-E-A-Tとは、検索エンジンがウェブサイトやコンテンツの品質を評価する基準です。具体的には、「経験(Experience)」「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」の要素があり、Googleの公式ガイドラインでもE-E-A-Tの重要性が示されています。

相互リンクの施策は、特に専門性と信頼性の強化に役立ちます。相互リンク先のウェブサイトにレビュー情報や口コミ、体験談などがある場合は、経験の要素も補えると考えられます。

E-E-A-Tを活用した施策については、下記の記事でも詳しく解説しています。SEO対策の軸や基本となるので、併せてチェックしてみてください。

参考記事

外部からのアクセスを期待できる

相互リンクは、検索エンジン以外からのアクセスを増やす施策としても有効です。

たとえば、旅行ブログが宿泊予約サイトと相互リンクをすると、ユーザーの新たな流入経路をお互いに作れます。その結果、コンテンツへのアクセス数や滞在時間が増えると、ドメインパワーにも良い影響をもたらすため、最終的にはSEO対策にもつながる可能性があります。

ユーザーの流入経路を増やす施策は、ドメインパワーの向上を目指すウェブサイトだけではなく、CVを目的としたビジネスにも有効です。

ユーザーの利便性(UX)が高まる

適切な相互リンクの設置は、ユーザーの利便性(UX)を高めます。UXが向上すると、検索エンジンで高く評価されるのに加えて、CVやファンの獲得にもつながります。

では、仮に海外旅行関連のウェブサイトを運営する場合は、どのようなリンク先があると利便性が高まるでしょうか。ウェブサイトを利用するユーザーの立場になり、いくつか例を考えてみましょう。

分かりやすいものとしては、現地でのアクセス方法や宿泊施設、スポット情報をまとめたコンテンツが挙げられます。さらに踏み込むと、観光客が意識したい法律・文化に関する情報や、海外で役立つスマートフォン用のアプリなども、ユーザーからの需要があると考えられます。

このような方向性で施策を考えると、ユーザーの滞在時間を延ばすことや再訪問率を高めることにつながり、長期的なSEO対策として機能します

相互リンクをSEO戦略にとり入れるデメリット

相互リンクにこだわりすぎると、SEO戦略の効率を下げてしまうことがあります。かえって逆効果になる可能性もあるため、以下で紹介するデメリットも併せて確認しておきましょう。

ペナルティを受けるリスクがある

前述の通り、相互リンク施策の方向性を誤ると、検索エンジンからペナルティを受けるリスクがあります。

ペナルティを避けるには、検索エンジンの相互リンク(被リンク)に関するガイドラインを確認し、その上でSEO戦略を立てることが重要です。また、訪れたユーザーを混乱させないように、自然な相互リンクを心がける必要があるでしょう。

Googleは上記でまとめた行為のほか、被リンクの購入も明確に禁止しています。相互リンクで検索順位を操作しようとすると、気づかないうちにガイドラインに違反する可能性が高まるので、常にユーザーファーストを意識してください。

相互リンク先の調査が必要になる

適切な相互リンク先を選ぶには、さまざまなウェブサイトの調査が必要です。実際の調査では、コンテンツの内容に加えて信頼性・権威性の判断も欠かせないため、事前の想定以上に手間がかかるかもしれません。

<相互リンク先の調査で必要なプロセス>
コンテンツの品質評価:有益な情報が充実しているか
関連性の確認:自身のウェブサイトと関連性があるか
ドメインの権威性:誰(どこ)が運営しているか、信頼に値する情報源か
スパムの検証:過去にペナルティを受けていないか、スパムに関与していないか

一見すると有益なコンテンツであっても、E-E-A-Tを満たしていない場合は低品質とみなされる可能性があるので注意してください。

参考記事

相互リンクの獲得と更新に手間がかかる

適切な相互リンクを獲得し、かつ維持するプロセスは、時間と労力を要する作業です。

まず相互リンクを設置するには、リンク先のウェブサイトから承諾を得る必要があります。基本的には、双方のウェブサイトにとって有益であることが条件となるため、交渉や検証が複数回に及ぶケースもあるでしょう。

また、相互リンク先の運用方針が変更されることも想定しなければなりません。たとえば、リンク先のコンテンツが削除されたり、ウェブサイトが閉鎖されたりした場合は、設置したリンク情報の更新が必要です。

これらのプロセスを継続するには、時間や労力だけではなく、場合によっては金銭的なコストもかかります。そのため、リソースが限られている小規模なウェブサイトでは、安定かつ継続した相互リンク施策が難しいかもしれません。

相互リンクを設置するまでのプロセス

一般的に、ウェブサイトに適した相互リンクを設置するには、以下の手順を踏みます。

  1. コンテンツを充実させる
  2. 相互リンク先を調査する
  3. 候補となるウェブサイトに連絡する
  4. 相互リンク先とルールをすり合わせる
  5. 相互リンクを設置する

以下では各プロセスに分けて、具体的な動き方や注意点などを紹介します。

手順1.コンテンツを充実させる

相互リンクを設置する最初のステップは、魅力的で価値のあるコンテンツの制作です。基本的には、ほかのウェブサイトが「リンクを設置したい」と感じるコンテンツがないと、相互リンクの承認は得られません。

施策例としては、ユニークでオリジナリティのある情報の追加、高品質なコンテンツ(画像や動画など)の設置、情報収集に役立つツール・UIの開発などがあります。相互リンク先の選択肢を増やしつつ、SEO戦略としての効果も見込めるので、優れたコンテンツの制作には重点的に取り組みましょう。

手順2.相互リンク先を調査する

次のステップでは、SEO戦略に役立つ相互リンク先を調べて、各ウェブサイトを調査します。関連性のあるウェブサイトが前提条件ですが、E-E-A-Tの各要素も意識する必要があります。

中でも専門性や権威性、信頼性については、ウェブサイトの外観だけでは判断できません。魅力的なデザインが使われていても、「記載されている情報が正しいか」「明確なエビデンスは記載されているか」「誰が制作しているのか」は分からないためです。

見た目だけで判断するのではなく、可能な範囲でコンテンツの内容を精査しましょう。

手順3.候補となるウェブサイトに連絡する

候補となるウェブサイトがいくつか見つかったら、問い合わせページなどにアクセスし、相互リンクの設置を依頼します。スムーズに交渉を進めるために、プロフェッショナルかつ誠実な対応を心がけましょう。

以下では、問い合わせフォームやメールを利用する場合を想定して、相手先に送るメッセージの例を紹介します。

件名:[相手のウェブサイト名]と[自身のウェブサイト名]の相互リンクについて

○○様
初めまして、[自身のウェブサイト名]の運営者である△△と申します。先日、[相手のウェブサイト名]を拝見したところ、~(感銘を受けたコンテンツや特徴)に感銘を受けました。私たちのウェブサイトも、~(相手のウェブサイトとの共通点や関連性)に関する情報を提供しており、相互リンクを行うことで、両サイトの訪問者に付加価値を生み出せると感じております。
具体的には、~(リンク設置を希望する自身のコンテンツ)に、~(相手のウェブサイトのページ)へのリンクを設置したいと考えております。もしご興味がありましたら、詳細についてお話できる機会をいただけますと幸いです。
お忙しい中恐れ入りますが、ご検討いただけますと幸いです。ご返信を心よりお待ちしております。

上記を参考にしながら、できるだけ好印象を与えられるメッセージを考えてみてください。

手順4.相互リンク先とルールをすり合わせる

ウェブサイトの運営者によって、相互リンクの設置方法は異なる可能性があります。そのため、お互いのリンクを設置する前には、場所や方法、表示するテキスト、リンク属性などのルールをすり合わせましょう。

実際にリンクを設置した後にも、相手先にチェックを依頼すると確実です。

手順5.相手のリンクを設置する

手順4ですり合わせたルールに従って、自身のウェブサイトに相手のリンクを設置します。特にルールを求められなかった場合は、ユーザーが自然な形でアクセスできる位置を心がけましょう。

相互リンク先やユーザーに誤解を与えないためには、透明性と誠実さを意識することが重要です。

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相互リンクのSEO効果を高めるポイント

相互リンクのSEO効果は、計画の立て方や運営者の意識によって変わります。ペナルティのリスクを下げ、かつ検索順位の向上へとつなげられるように、以下のポイントも確認しておきましょう。

数よりも質を重視する

相互リンクのSEO施策で重要になるのは、リンクを設置する相手のウェブサイトが、自身のサイト訪問者に「価値のあるコンテンツを提供しているか」という点です。無計画に数を増やすような施策では、ユーザーの利便性を高めることはできません。

ウェブ上のユーザーは情報収集を目的にしているため、無関係な相互リンクを100個設置するよりも、関連性のある相互リンクを1つ設置する施策のほうが有効です。数よりも質を重視して、ユーザーにとって価値のあるウェブサイトを目指しましょう。

テーマが類似する相互リンク先を選ぶ

関連性のある相互リンク先を選ぶには、テーマやジャンルで候補を絞ることが有効です。ウェブ上には膨大なコンテンツがあるため、一つひとつを精査することはできません。

たとえば、旅行に関するウェブサイトを運営している場合は、「国内旅行 スポット」「旅行 お得情報」などのクエリで検索をかけて、候補となるコンテンツを探します。検索エンジンを活用しながら、テーマ・ジャンルが類似するウェブサイトを見つけましょう。

ページランクの高さを選定基準にする

ページランクとは、ウェブサイトの人気度や重要度を数値化したものです。検索エンジンがウェブサイトを評価するために使用しており、ページの質や被リンク数、リンク元の信頼性など、多くの要因に基づいて計算されます。

ページランクが高いウェブサイトから相互リンクをされると、自身のウェブサイトの信頼性や権威性にも寄与する可能性があります。なお、Googleは2016年からページランクの公開を停止しましたが、Ahrefsなどの専用のSEOツールを用いると、類似したデータを確認できます。

参考記事

設置後にSNSで運用する

相互リンクを設置した後には、SNSによるアプローチを考えましょう。

相互リンクが完成したことをSNSで共有すると、ユーザーからの関心を集められる可能性があります。また、相互リンク先に一定程度のユーザーが流入するため、相手先と良好な関係を維持することにも役立ちます。

お互いのウェブサイトがSNSで運用をすれば、両サイトのドメインパワーが向上し、相乗効果を生み出せるかもしれません。

相互リンクで表示順位が下がったときの対処法

相互リンクによって検索順位が下がった場合は、本格的なペナルティを受ける前に、迅速な対応が求められます。

まずは、自身のリンクに「rel=”nofollow”」属性を追加するように、相手先のウェブサイトに連絡を入れましょう。この属性が追加されたリンクは、検索エンジンのクロール対象から外れるため、相互リンクによる悪影響を抑えることができます。

また、相互リンク自体を解除する方法も選択肢になります。しかし、自身のウェブサイトでリンクを削除しても、相手サイトに自身のリンクが残る場合は、検索順位が下がったときの対策にはなりません。そのため、この方法では相手先とコミュニケーションを図り、お互いに承諾をしてから解除することが重要です。

相手先が対応しない場合には、Googleサーチコンソール内の「リンク否認ツール」を利用する方法が最終手段として考えられます。リンク否認ツールを使うと、ほかのウェブサイトからの被リンクを拒否できるため、検索順位を回復できる可能性があります。ただし、リンク否認ツールは使用するリスクや対応のコツもあるため、むやみに使用することは控えたほうが望ましいです。

相互リンク施策ではガイドラインを細かくチェックしよう

適切な相互リンクを増やす施策は、有効とされるSEO戦略の一つです。特に意識したいポイントは、質の高い相互リンクを確保し、検索エンジンのガイドラインに沿って管理をすることです。

なお、相互リンクによるSEO効果は限られるため、確実に検索順位が上がるとは限りません。期待していた成果が出ない場合は、ほかのSEO対策にも取り組みましょう。

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片山 雄平
1988年生まれのフリーライター兼編集者。2012年からフリーライターとして活動し、2015年には編集者として株式会社YOSCAに参画。金融やビジネス、資産運用系のジャンルを中心に、5,000本以上の執筆・編集経験を持つ。他にも中小企業への取材や他ライターのディレクション等、様々な形でコンテンツ制作に携わっている。