Webライターの適性とは?向いている人の7つの特徴と必要スキル
( 最終更新日:2023年5月30日)
・自分にWebライターとしての適性があるのか?
・Webライターを長く続けていけるのか?
・Webライターとして収入を伸ばせるのか?
あらかじめWebライターが自分に合う仕事かどうかを知っておけば、少しでも不安がやわらいで、前向きな気持ちで挑戦できますよね。
そこで本記事では、Webライターに向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。「自分には向いていないかも……」と思っている人も、本記事を読んでいただければ、自身が持つWebライターの素質に気付けるかもしれません。不安を取り除き、前向きな気持ちでWebライターを始めてもらえたら幸いです。
目次
Webライターに向いている人の特徴
まずは、Webライターに向いている人の特徴を紹介します。当てはまる項目が多いほど、Webライターとして活躍できる可能性が高いと言えるでしょう。
一人で黙々と作業できる
基本的にWebライターは孤独です。何時間もパソコンに向かい、一人で作業する時間が大半でしょう。そのため「長時間のデスクワークが苦手」「一人での作業は孤独感がある」という人は、Webライターの仕事が苦痛に感じる可能性があります。
一方、「一人で集中して仕事をしたい」「人と話したり身体を動かしたりするよりもデスクワークが得意」という人は、Webライターの仕事にやりがいを感じやすいでしょう。
柔軟性がある
Webライターとして活躍するには、クライアントの指示や独自のルールなどに対し、柔軟に対応する力が求められます。Webライターの仕事は、原稿を納品したあとに、クライアントやディレクターから文章の修正指示を受けることも珍しくありません。このような修正指示は記事の質を高めたりメディアに統一感を出したりするために行われるものであり、原稿やライターの方を否定する意図があるものではありません。
しかし、自分のこだわりを突き通したり反発したりしたくなる人は、クライアントとうまく折り合いがつけられない場面が多くなり、仕事が継続して依頼されづらい可能性もあります。必ず指示に従うことが良いというわけではありませんし、自身の名前が載る記名記事なら妥協できない場面もあります。ですが、相手の意見を素直に取り入れられる柔軟性を持っている人のほうが気持ちよく仕事を続けていきやすい職種です。
スケジュール管理ができる
Webライターが受ける案件は納期が決まっているものがほとんどです。複数の案件を並行することもあるので「いつまでに何を終わらせるか」「どの案件から着手するか」などを考える必要もあります。納期に遅れてしまうとクライアントからの信頼度が下がるため、スケジュール管理ができない人は継続的に仕事を依頼してもらうのは難しいでしょう。
一方で、ライティングの仕事は不定期にやってくるため、突然メールやチャット、電話で「いついつまでに○本の記事が書けるか?」という相談もあります。依頼主は一刻でも早く依頼先を決めてしまいたいため、対応可否を速やかに返答する必要があります。そのためにも、自分が今どれだけの仕事を抱えていて、どれだけの余裕があり、どういった仕事ならいつまでに可能かを把握しておく必要があるのです。
情報収集が好き
Web記事は書籍や他の記事などから、場合によっては直接取材をして情報を集めて執筆するのが基本です。誤った情報が載っていたり、読者が知りたいことが不足していたりする記事は、質の良い記事とは言えません。読者が求める質の良い記事を書くためには、ていねいにリサーチすることが大切です。
「旅行に行くときは宿や観光地の情報を徹底的に調べる」「新しい飲食店は口コミや評価をチェックしてから行く」など普段から情報収集をする人であれば、質の良い記事を書けるライターになれるでしょう。
継続力がある
フリーのWebライターの場合、初心者の頃は仕事が獲得できなかったり報酬が少なかったりするなど、満足のいく結果をすぐに得るのは困難です。このような時期に挫折して辞めてしまう人が多くいるのも事実です。ただし、うまくいかない時期も辞めずに継続できた人ほどスキルが着々と伸び、報酬が上がるなどの良い結果が得られます。
成長意欲がある
Webライターとして収入を上げるためには、スキルを伸ばしたり新しい仕事に挑戦したりしなければなりません。しかし、フリーのWebライターとして活動する場合、身近に職場の先輩や上司のような存在はいません。
周囲に成長を促してくれるような存在がいない環境でも、スキルアップの時間を作り、自分自身を成長させられる人がWebライターとして活躍できるでしょう。
自主的に行動できる
Webライターとして仕事の単価を上げるには、新しい案件を得るために営業したり、既存のクライアントから他の作業を巻き取ったりする必要があります。クライアントへの提案や営業活動に自主的に取り組める人でなければ、収入を上げていくのは難しいでしょう。
待っているだけでは新しい仕事は降ってこないので、自主的に行動し、人脈や仕事の幅を広げられる人がWebライターとして活躍できます。
Webライターに向いていない人の特徴
次にWebライターに向いていない人の特徴を紹介します。当てはまった場合は、Webライターの仕事が楽しく感じられなかったり、収入が伸び悩んだりする可能性があります。
文章で自己表現をしたい
Webライターは、読者にとって読みやすい記事やクライアントの要望を反映させた記事を書くことが求められます。そのため、文章で自己表現をしたい人は、書きたいことが自由に書けずにやりがいを感じられない可能性があるでしょう。
ただし、自分のブログやSNSで自己表現をしながら、Webライターの仕事では読者やクライアントが求める記事を書く人もいます。このように状況に応じて文章の書き分けができる人であれば問題ないでしょう。
文章を書くのが苦痛
Webライターは、文章を書くのが特別好きである必要はありません。むしろ、文章を書くことが好きな人のなかには、自分が書きたいことを書くのが好きという方もいて、商業ライターとしてはうまくいかないケースもあることは上述の通りです。
しかし、文章を書くのが苦痛に感じる場合は、Webライターの仕事を続けることは難しい可能性があります。Webライターの仕事は文章を書く時間が大半です。フリーのWebライターであれば、1日に5,000~10,000文字ほど書くこともあります。文章を書くのが苦痛だけど文章に関わる仕事をしたいという人は、編集者やディレクターなどライターさんのサポートをする側の方が向いているかもしれません。
好奇心がない
Webライターは必ずしも好きなジャンルや興味のあるテーマの記事を書けるわけではありません。あまり興味が出ない分野の仕事を依頼されたとき、好奇心のない人だと、リサーチや執筆が苦痛に感じるかもしれません。確かに好きなジャンルの記事だけに絞って書くこともできますが、単価が安かったり案件数が少なかったりして、納得のいく仕事が見つからない可能性もあります。
また、Webライターとして収入を上げるには新しい仕事に挑戦したり、仕事の幅を広げたりすることも大切です。好奇心がない人はWebライターの仕事が楽しく感じられなかったり、収入を上げたりするのが難しいかもしれません。
自己管理ができない
フリーのWebライターは仕事をする時間や案件数を調整できる反面、怠けてしまうこともできます。また、周囲に同僚や上司がいるわけではないので、緊張感がなくなりやすい難点もあります。そのため、収入を伸ばしていくためには自分自身でモチベーションを上げたり、仕事をする時間を管理したりするなどの自己管理ができなければなりません。
「〇〇までに〇〇万円稼ぐ」といった目標を決め、達成するためにはどのくらいの案件をこなす必要があり、どのくらいの時間を仕事に充てなければならないかを逆算することが大切です。
コミュニケーションが極端に苦手
Webライターの仕事は一人で黙々と作業することが多いので、人とコミュニケーションを取るシーンが少ないと思われているかもしれません。しかし、仕事の打ち合わせなどでコミュニケーションを取り、クライアントの意向を読み取らなければならない場面も多くあります。
また、メールやビジネスチャットでコミュニケーションを取る機会も多いため、コミュニケーションが極端に苦手な人はクライアントとのやり取りが苦痛に感じる可能性もあるでしょう。
向き不向きよりも得意分野への熱量とスキルが重要
「自分にWebライターは向いていないかも」という場合でも、クライアントから求められる情報やスキルを持っていれば、Webライターとしては十分活躍できるチャンスがあります。
スキルを身に付ける手段はたくさんある
Webライターとして活躍するためには、スキルを伸ばし、クライアントから信頼してもらうことが必要不可欠です。そのため、向き・不向きよりも、どれだけスキルを身に付けられるかが勝負となるでしょう。
Webライターに必要なスキルは、本やインターネット、Webライタースクールなどさまざまな方法で身に付けられます。当社のブログだけでも、記事の構成からタイトル、見出し、執筆、見直しまで、原稿執筆に必要な知識は全てカバーできます。
- 全体の流れを概観:【記事作成のコツまとめ】読者の期待に応える!記事作成8つの手順とは
- 構成の作り方:文章構成の作り方|Webライティング・SEOに即活かせる「既知から未知へ」の基本原則
- タイトルの付け方:クリック率を上げるWeb記事タイトルの付け方8つのコツと具体例
- リード文の書き方:脱・初心者のためのリード文の書き方マニュアル|ワンパターン化を防ぐ4つのコツ
- 見出しの付け方:Webライティングにおける見出しの書き方|今日から真似できるテクニックも紹介
- 本文の書き方:Webライティングの書き方・ルールを解説!初心者でも失敗しない4つのコツも
- 原稿執筆後の見直し:プロの編集者がまとめた文章添削のポイント13選~ワンランク上の記事を目指して~
Webライターとして最低限必要なスキルは、次の段落で解説します。
執筆ジャンルによって得意・不得意がある
執筆の仕事において、特定分野への知識を平均以上に持っていることはアドバンテージになります。自分の得意分野を活かせば、誰にでもWebライターとして活躍できるチャンスはあります。
また、プロのライターや、文章を書くのが得意な人、情報収集が好きな人でも、苦手なジャンルの記事はスムーズに執筆できないものです。裏を返せば、Webライターに向いていないと感じていても、得意なジャンルであれば、文章を書いたりリサーチしたりするのが楽しくなって質の良い記事を執筆できる可能性もあります。
実績を重ね、自分の得意なジャンルの記事のみに絞って執筆できるようになれば、Webライターとして活躍できる可能性は高まるでしょう。
Webライターに最低限求められるスキル
Webライターとして活動するためには、最低限どんなスキルを持っておく必要があるのかについても解説していきましょう。
なお、Webライターの収入アップにつながるスキルや、スキルアップする方法は以下の記事で詳しく解説しています。Webライターになって稼げるようになりたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
正しい日本語文法の知識
読者に情報を正しく伝えるためには、日本語文法の知識が必要不可欠です。なんとなく理解した状態で、誤った文法を使っている人は意外と多くいます。すべての文法をマスターする必要はありませんが、小学校で習う程度の知識は押さえておきましょう。
基本的なPCスキル
Webライターとして活動するためには、基本的なPCスキルも身に付く必要があります。例えば、タイピングスキルはこなせる案件数を左右する重要なスキルです。Webライターは1日何千文字も書くので、タイピングが遅いとそれだけ執筆速度も落ちやすくなります。
また、仕事でよく使う以下のツールの使い方も押さえておきましょう。
- Word
- Excel
- Google Docs
- Google Sheets
- GmailやChatWork、Slackなどのコミュニケーションツール
そもそもパソコンを選ぶところから……という方は以下の記事を参照してみてください。
コミュニケーション能力
先述のとおり、Webライターが仕事をするうえでコミュニケーションを取ることは欠かせません。特にフリーライターの場合は、営業活動も含めてクライアントとコミュニケーションを取る場面も多いでしょう。Webライターに限らずですが、仕事をスムーズに進めるうえで、コミュニケーション能力は必須です。
基本的な部分で言えば報告・連絡・相談はできて当たり前です。そのうえで、クライアントの意向を正確に理解する力や、改善点・アイデアを持ち掛ける提案力も必要となるでしょう。
実際のところ、ライティング能力が今ひとつでも、コミュニケーション能力が高く貪欲に成長しようという人と仕事をしたいと思えるものです。ここで、当社ブログの過去の記事を一部引用してご紹介しましょう。
最初から全て完璧にできなくても、素直にアドバイスを聞いて学ぶ姿勢があれば十分信頼は獲得できますし、一緒に仕事をしたいと思ってもらえます。
この前もとある編集者が、「めちゃくちゃ上手というわけではないが、人格的に優れていて鍛え甲斐を感じるライターがいる。彼女にはこれからも依頼していきたい」という話をしていました。実のところ、素直さややり取りのしやすさといった情緒的な面こそ重視するという編集者は珍しくありません。スキルは仕事をしながら何とでも身につきますが、人格的な面は教えられるものではないですからね。
https://yosca.jp/writer/5968/ より
未経験からWebライターになる方法
ここまでの内容を読んで、Webライターになろうと決心がついた人に向けて、未経験からWebライターになる方法を紹介します。未経験からWebライターになる方法は、主に以下の2つが主流です。
- フリーライターになる
- 会社員ライターになる
以下の記事では、未経験からライターになる方法と、仕事の探し方をまとめております。ぜひ参考にしてみてください。
フリーライターになる
「Webライター」と聞いて多くの人がイメージするのはフリーライターでしょう。フリーライターは会社に所属せず、個人事業主として活動する働き方です。Webライティングの仕事はクラウドソーシングやSNSなどでも獲得できます。会社員ライターと異なり、働き方を自分で選べるのがメリットと言えるでしょう。
会社員ライターになる
Webメディアを運営している会社や、Web集客を得意とするマーケティング会社などに勤めることで、Webライターの仕事ができる可能性もあります。会社員ライターになると、記事の執筆だけでなく、他のライターが書いた記事のチェックやライターの採用活動など幅広く仕事を任せられるでしょう。フリーライターとの違いは「収入が安定している」「福利厚生が整っている」などがあります。
スキルを身に付ければライターを目指せる
自分の得意なことを活かしたりスキルを伸ばしたりすれば、誰にでもライターになれるチャンスはあります。自分に合う仕事内容や好きなジャンルを見つけられれば、より楽しく活動できるでしょう。
本記事で紹介した向いている人・向いていない人はあくまでも一例です。少しでもチャレンジしたいと思うのなら、実際にWeb記事を書いてみると、自身が持つWebライターの素質に気付けるかもしれません。
また、向いている人に当てはまったとしても、最初はスムーズに記事が書けないと悩むことは多くあるでしょう。Webライターとして収入を伸ばしていくには、そこからスキルを伸ばせるかどうかが大切です。
当社が提供する「あなたのライターキャリア講座」では、ライティングに必要な基礎思考力とライターとしてのキャリアビジョンの2つを軸にした講座を提供しています。「一人でスキルアップできるのか不安」「Webライターに必要なスキルを効率的に身に付けたい」と考えている方は、LINE・Twitter・メールからお気軽にご相談ください。
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