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コアアップデートでランキングが下がったら?今すぐできる2つの対策方法

コアアップデートでランキングが下がったら?今すぐできる2つの対策方法

最終更新日:2024年2月28日)

Googleコアアップデートとは、Googleが検索アルゴリズムの根幹を更新することで、検索結果の品質を向上させる取り組みです。

Googleコアアップデートは、Webサイトの運営者やマーケターにとって、無視できない重要なトピックです。なぜなら、コアアップデートによって、自社サイトの検索順位やアクセス数、収益などに大きな影響を受ける可能性があるからです。ご存知の通り、日本のYahoo!もGoogleの検索エンジンを採用している以上、Googleコアアップデートは日本で行われるほぼ全ての検索に影響を与えるといえます。

コアアップデートに対応するのは、小手先のテクニックでできるものではありません。重要なのは表層的な変化に振り回されるのではなく、コアアップデートの背景にあるGoogleの思想や方針を理解し、ユーザーにとって価値のあるサイトを作ること。本質を追求することこそがGoogleコアアップデートへの最大の対策となります。

◉本記事の著者
阿部道浩
株式会社YOSCA取締役。500名以上のライター志望者・企業のWeb担当者が受講している「あなたのライターキャリア講座」の開発・運営のほか、記事を作成・更新する全てのウェブ担当者・ライターに向けて「YOSCAブログ」での情報発信を行っている。 ▶X(Twitter)

この記事では、Googleコアアップデートについて、その歴史と種類、頻度と規模、SEO対策の変遷と役割、サイト運用に及ぼす影響、分析方法と対策、今後の準備などを詳しく解説します。

コアアップデートとは?

Googleは、検索エンジンとしての品質を高めるために、常に検索アルゴリズムを改良しています。改良は日々行われていますが、その内容や影響度によって、以下のように分類できます。

  • コアアップデート:検索アルゴリズムの根幹を更新するもので、検索結果に大きな変化をもたらすもの。
    • 例:パンダ、ペンギン、ハミングバードなど。
  • バグ修正や微調整:検索アルゴリズムの細かい部分を修正するもので、検索結果に小さな変化をもたらすもの。
  • フィーチャーアップデート:検索アルゴリズムに新しい機能や要素を追加するもので、検索結果に新しい体験を提供するもの。
    • 例:フィーチャードスニペット(強調スニペット)、モバイルフレンドリー、BERTなど。

直近2~3年のアップデートはこちらでGoogleが公開しています(英字)

Google Search Status Dashboard(2024/02/08現在)

この中で最も注目すべきなのがコアアップデート(core update)です。

コアアップデートは、Googleが検索アルゴリズムの根幹を更新することで、検索結果の品質を向上させる取り組みです。コアアップデートは、Webサイトの品質や信頼性、ユーザーのニーズや意図などを評価する基準を変更することで、検索結果に大きな変化をもたらします。

コアアップデートの歴史と種類

Googleは、2003年からコアアップデートを実施しています。コアアップデートは、それぞれに独自の名称や特徴があります。

代表的なコアアップデートをいくつか紹介しましょう。

  • パンダ(2011年2月):低品質や薄いコンテンツ、重複コンテンツなどをペナルティ対象としたコアアップデート。パンダによって、コンテンツの品質が検索順位に大きく影響するようになった。
  • ペンギン(2012年4月):不自然な被リンクやキーワードスパムなどをペナルティ対象としたコアアップデート。ペンギンによって、リンクの質や自然さが検索順位に大きく影響するようになった。
  • ハミングバード(2013年8月):検索キーワードの単語や文法だけでなく、意味や文脈を理解するようになったコアアップデート。ハミングバードによって、検索結果がユーザーのニーズや意図により適合するようになった。
  • モバイルフレンドリー(2015年4月):モバイル端末での閲覧に適したWebサイトを優遇するようになったコアアップデート。モバイルフレンドリーによって、モバイル端末での検索順位が変動するようになった。
  • ランクブレイン(2015年10月):人工知能を用いて検索キーワードの意味や関連性を分析するようになったコアアップデート。ランクブレインによって、検索結果の精度がより高くなった。
  • メディック(2018年8月):医療や健康、金融などのユーザーの生活に大きな影響を与える分野のWebサイトに対して、品質や信頼性をより厳しく評価するようになったコアアップデート。メディックによって、E-A-T(専門性、権威性、信頼性。今は経験が加わりE-E-A-T)という概念が注目されるようになった。
  • BERT(2019年10月):自然言語処理の技術を用いて、検索キーワードの文法や前後関係をより深く理解するようになったコアアップデート。BERTによって、長い検索キーワードや複雑な検索キーワードに対して、より適切な検索結果が表示されるようになった。
  • ページエクスペリエンス(2021年6月):Webページの表示速度や操作性、安全性などの要素を検索順位の要因として加えたコアアップデート。ページエクスペリエンスによって、ユーザーにとって快適なWebページが優遇されるようになった。

以上のように、Googleコアアップデートは、時代やユーザーのニーズに合わせて検索アルゴリズムの根幹を更新してきました。これらのコアアップデートは、Webサイトの品質や信頼性、ユーザーのニーズや意図、ページの表示速度や操作性などを重視する傾向にあります。これらの要素は、Googleが検索エンジンとしての使命を果たすために、必要不可欠なものです。

コアアップデートの頻度と規模

Googleコアアップデートの頻度と規模は、年々増加しています。

Googleは、コアアップデートを実施する際に、その発生時期や影響範囲を公式に発表するようになりました。以下の表は、2019年から2021年までのコアアップデートの発生時期と影響範囲を示したものです。

発生時期影響範囲
2019年3月全世界
2019年6月全世界
2019年9月全世界
2020年1月全世界
2020年5月全世界
2020年12月全世界
2021年6月全世界
2021年7月全世界

この表から分かるように、Googleコアアップデートは、少なくとも年に2回は発生しており、その影響範囲は全世界に及んでいます。つまり、どの国や地域のWebサイトも、コアアップデートの影響を受ける可能性があるということです。

また、コアアップデートの規模も年々大きくなっています。例えば、2020年5月のコアアップデートは、検索順位の変動が非常に大きく、多くのWebサイトが検索順位やアクセス数の大幅な上昇や下降を経験しました。

具体的な変更内容は公開されない

Googleコアアップデートについて、Googleから具体的な変更内容が明らかになることは基本的にありません。

Googleは、コアアップデートを実施する際に、その目的や方針を大まかに説明することはありますが、具体的にどのような基準や要素が変更されたか、どのようなWebサイトが影響を受けたか、どのような対策をすべきかなどは明らかにしません。

例えば、以下は2019年8月にアップされたコアアップデートに関するGoogle検索セントラルブログです。コアアップデートが実施されたことは述べられていますが、具体的な変更内容に触れられることはなく、サイト改善にあたっては従来のアドバイスをまとめたものになっています。

コア アップデートは大きな影響を広範囲に及ぼすため、その実施にあたっては周知を図ります。一部のサイトでは、コア アップデート後に掲載順位が下がったり、逆に上がったりすることがあります。 

2019 年 8 月の Google コア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと | Google 検索セントラル ブログ

このように、Googleコアアップデートは、具体的な変更内容が非公開であるため、その影響を正確に把握することや、その対策を具体的に行うことが難しいものです。

しかし、これは、Googleがコアアップデートの内容を隠しているということではありません。むしろ、Googleは、コアアップデートの内容を公開することで、検索アルゴリズムを悪用する人や、検索アルゴリズムに依存する人を防ぐために、非公開にしていると考えられます。Googleは、検索アルゴリズムに対応するために、特定の方法やテクニックを使うのではなく、ユーザーにとって価値のあるサイトを作ることを求めているのです。

株式会社YOSCAへSEOコンテンツの制作についてお問い合わせ

SEO対策の変遷とコアアップデートの役割 

Googleは自らをベータ版(つまり試作品)と位置づけ、常に改良を続けています。

例えば、わかりやすいので今までも頻繁に例として出しているGoogle自身も、当初はベータ版でした。なんとかビジネスとしての目処が付いてきた1999年9月21日にロゴからベータ版の文字列を外しています。「検索」という行為がどうやって直接の利益に結びつくのかが当時は誰もわかっていなかったわけですが、とにかくGoogleは「ベータ版としてやってみた」わけです。

Web2.0のビジネスモデル その2「ベータ版」 – GIGAZINE

ネット上での強大な力を持つ企業として認知されているGoogleですが、それでもその地位が絶対とはいえません。「検索されなくなる」未来も十分ありうることを考え、常にユーザーを満足させる検索結果を提示し続ける必要があるのです。

7月11日から開催されたフォーチュンのBrainstorm Techカンファレンスに登壇したグーグルの検索部門のプラバカ・ラグハヴァンは、「当社の調査では若者のほぼ40%が、レストランを探すときに、グーグルマップや検索を利用していない」と語った。彼らはその代わりに、TikTokやインスタグラムを利用しているのだという。

「検索をしない若者たち」に対処するグーグルの取り組み | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

その背景にあるのは、検索結果を磨こうとするGoogleと、そのGoogleを出し抜いて自分のサイトを上位表示させようとするサイト運営者の攻防です。

旧来のSEO対策:キーワード至上主義の時代

過去には、検索アルゴリズムの欠陥を突くようなSEO対策が横行していました。これらのSEO対策は、キーワード至上主義の時代と呼ばれることがあります。キーワード至上主義の時代とは、Googleがキーワードの出現頻度や被リンク数などを重視してウェブページの順位を決めていた時代のことです。

キーワード至上主義の時代のSEO対策は、キーワード密度や被リンク数を過度に重視する傾向がありました。

キーワード密度とは、ウェブページの中に特定のキーワードが何回出現するかの割合のことです。キーワード密度が高ければ高いほど、そのキーワードに関連するウェブページであるとGoogleが判断して、検索順位が上がると考えられていました。実際、今はほとんどないですが、以前はよく「キーワードをX回入れて記事を作って欲しい」といった依頼を受けていました。結果的に、どう考えても不自然で読みにくい文章になりつつも、仕方なく納品していました……。

被リンク数とは、他のウェブサイトから自分のウェブサイトにリンクされている数のことです。被リンク数が多ければ多いほど、そのウェブサイトが人気があるとGoogleが判断して、検索順位が上がると考えられていました。もう時効だと思うので打ち明けますが、私も大学生の頃(2010年頃)にインターンで関わっていた会社では、自社で作ったウェブサイトから人工的なリンクを何個も貼って被リンクを増やすというスパムを行っていました(^_^;) 当時のGoogleはそこまで精度が高くなかったので、その程度のインチキでも十分順位を上げることができました。

しかし、これらのSEO対策は、Googleの検索アルゴリズムの進化によって次第に効果がなくなっていきました。Googleの検索アルゴリズムは、ユーザー重視へのシフトを始めたのです。

これは記事制作を行う我々としては歓迎するところです。以前は機械を出し抜くためのコンテンツ、裏を返せば人間には意味のないコンテンツを大量に作る、ということも行っていました。売上にはなりますが、果たして意義があるのだろうかと疑問に思うことも多々ありました。Googleが進化を続けた結果、本当に人々にとって意味のあるコンテンツを考えること、創造することに注力できているのは、記事制作を行う者の端くれとしては喜ばしいと感じています。

Googleアルゴリズムの進化―ユーザー重視へのシフト 

Googleは、検索エンジンとして常に進化しています。その進化の中で最も重要な変化の一つが、ユーザー重視へのシフトです。当然、創業時からユーザーを重視する姿勢は変わらないのでしょうが、技術の進歩とともにやっと実現してきたという面が強いでしょう。

Googleは、ユーザーが検索するときに、最も関連性の高く、価値のある、信頼できる情報を提供することを目指しています。そのために、Googleは以下の3つの点に注力しています。

  1. ユーザーの検索意図を理解 
  2. 良質なコンテンツ(ユーザーにとって価値の高いコンテンツ)を評価
  3. ブラックハットSEO対策の強化

ユーザーの検索意図を理解

ユーザーが検索するときには、単にキーワードを入力するだけではありません。ユーザーは、何かを知りたい、学びたい、解決したい、購入したいなど、様々な目的やニーズを持っています。この目的やニーズを、検索意図と呼びます。Googleは、ユーザーの検索意図を正確に理解し、それに応えるような検索結果を表示することを目指しています。

しかし、検索意図を理解するのは簡単なことではありません。なぜなら、ユーザーは同じキーワードでも、異なる検索意図を持っていることがあるからです。

例えば、「iPhone」というキーワードで検索するユーザーは、以下のような検索意図を持っている可能性があります。

  • iPhoneの最新モデルやスペックを知りたい 
  • iPhoneの修理や交換方法を知りたい 
  • iPhoneのおすすめのアプリやゲームを知りたい 
  • iPhoneの価格やキャンペーン情報を知りたい 
  • iPhoneを購入したい

Googleは、これらの検索意図を区別するために、機械学習を導入しています。機械学習とは、人間のように学習や推論ができるコンピューターの技術のことです。一昔前の2019年になりますが、囲碁で驚異的な強さを見せた「Alpha Go」も機械学習を用いていました。

Googleは、機械学習の一種である自然言語処理(Natural Language Processing, NLP)を用いて、ユーザーの検索クエリ(検索窓に入れた言葉)やウェブページのテキストを分析し、その意味や内容を理解しています。

特に、2019年に導入されたBERTという機械学習モデルは、Googleの検索アルゴリズムに大きな変革をもたらしました。BERTは、文脈や前後関係を考慮して、自然言語を解釈することができます。これにより、Googleは、ユーザーの検索クエリのニュアンスや細かい違いを捉えることができるようになりました。例えば、「to」という単語は、英語では様々な意味や用法がありますが、BERTはその文脈に応じて正しく理解することができます。

BERTの導入により、Googleは、ユーザーの検索意図により近い検索結果を表示することができるようになりました。これは、ユーザーにとっても、ウェブサイト運営者にとっても、大きなメリットです。ユーザーは、より関連性の高い情報に素早くアクセスできます。ウェブサイト運営者は、自分のサイトが提供する価値やメッセージを、より正確に伝えることができます。

良質なコンテンツ(ユーザーにとって価値の高いコンテンツ)を評価

Googleは、ユーザーの検索意図を理解するだけではなく、ウェブページのコンテンツの質も評価しています。Googleは、ユーザーにとって価値の高い、信頼できる、正確・有益・魅力的なコンテンツを高く評価し、検索結果の上位に表示することを目指しています。

そのために、Googleは以下の3つの基準を用いて、ウェブページのコンテンツの質を判断しています。

  1. E-E-A-T(Experience,Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness):経験、専門性、権威性、信頼性 
  2. YMYL(Your Money or Your Life):お金や人生に関わる重要な情報 
  3. Core Web Vitals(CWV):ウェブページのパフォーマンスやユーザビリティ

それぞれの基準について、詳しく見ていきましょう。

E-E-A-T(Experience,Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)経験、専門性、権威性、信頼性

E-E-A-Tとは、ウェブページのコンテンツや作成者が持つ経験、専門性、権威性、信頼性のことです。当初はE-A-Tでしたが、後に経験(Experience)が加わってE-E-A-Tとなりました。

E-E-A-Tの高いウェブページは、ユーザーにとって有益な情報を提供し、ユーザーの問題を解決することができます。また、E-E-A-Tの高いウェブページは、他のウェブページや専門家からの被リンクや言及を得やすく、結果として検索エンジンからの評価も高くなりえます。

E-A-Tの高いウェブページを作成するためには、以下のようなポイントに注意する必要があります。

  • コンテンツの作成者や編集者のプロフィールや経歴を明記する
  • コンテンツの作成日や更新日を明記する
  • コンテンツの内容や目的を明確にする
  • コンテンツの情報源や根拠を示す
  • コンテンツの品質や正確性を保証する
  • コンテンツの分野やトピックに関する専門家や権威者からの意見や評価を取り入れる
  • コンテンツの分野やトピックに関する最新の知識や動向に対応する

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

参考記事
YMYL(Your Money or Your Life)お金や人生に関わる重要な情報 

YMYLとは、お金や人生に関わる重要な情報のことです。YMYL分野の情報は、ユーザーの健康や幸福、安全や財産などに影響を与える可能性があります。そのため、通常より高い品質が求められ、E-E-A-Tの観点がより強く求められます。

E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありませんが、E-E-A-T が優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効です。たとえば、Google のシステムでは、人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピックについては、E-E-A-T が優れたコンテンツを特に重視します。Google はこうしたトピックを「Your Money or Your Life」、または略して YMYL と呼びます。

有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

YMYL分野の例としては、以下のようなものがあります。

  • 医療や健康に関するウェブページ
  • 金融や法律に関するウェブページ
  • ニュースや政治に関するウェブページ
  • オンラインショッピングやオンライン決済に関するウェブページ
  • 個人情報や個人的な意見に関するウェブページ

YMYL分野のページを作成するためには、以下のようなポイントに注意する必要があります。

  • コンテンツの作成者や編集者がその分野やトピックに関する専門家や権威者であることを証明する
  • コンテンツの情報源や根拠が信頼できるものであることを示す
  • コンテンツの内容や目的がユーザーのニーズや期待に応えることを示す
  • コンテンツの品質や正確性を定期的にチェックし、必要に応じて更新する
  • コンテンツに関するユーザーのフィードバックや評価を受け入れ、改善に活用する
Core Web Vitals(CWV)ウェブページのパフォーマンスやユーザビリティ 

Core Web Vitalsとは、ウェブページのパフォーマンスやユーザビリティを測定する指標のことです。Googleは、CWVの高いウェブページを、ユーザーにとって快適な体験を提供するウェブページとして評価しています。CWVの高いウェブページは、ユーザーの満足度やエンゲージメントを高めることができます。また、CWVの高いウェブページは、検索エンジンからの評価も高くなります。CWVの評価は、以下の3つの要素に基づいて行われます。

  • LCP(Largest Contentful Paint):ウェブページの主要なコンテンツが表示されるまでの時間
  • FID(First Input Delay):ウェブページがユーザーの操作に反応するまでの時間
  • CLS(Cumulative Layout Shift):ウェブページのレイアウトが安定するまでの時間

CWVの高いウェブページを作成するためには、以下のようなポイントに注意する必要があります。

  • ウェブページのサイズや重さを最小限にする
  • ウェブページのロードやレンダリングを高速化する
  • ウェブページのインタラクティブ性や応答性を向上させる
  • ウェブページの安定性や予測可能性を確保する
  • ウェブページのデザインやレイアウトをユーザーにとって分かりやすくする

以上が、Googleがウェブページのコンテンツの質を評価する基準についての説明です。これらの基準を満たすことで、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを提供することができます。

ブラックハットSEO対策の強化

ブラックハットSEO対策とは、Googleが定めたガイドラインに反する不正な方法で、自社のWebサイトを検索順位上位に表示させようとする手法のことです。例えば、キーワードを不自然に詰め込んだり、他のサイトからリンクを買ったり、コンテンツをコピーしたり、検索エンジンとユーザーに別のページを見せたりするなどの方法があります。

Googleは検索スパム対策を定期的に公開しています。直近ですと2023年10月にも2023 年 10 月のスパム アップデート  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google for Developersとして公開している他、以前は2021 年の Google の検索スパム対策  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google for Developersのように1年間の検索スパム対策をまとめて報告してくれました。

この他、スパムをユーザーやサイト運営者が見つけた時に報告できるフォームを用意するなど、地道な努力のもとにブラックハットへの対策を行っています。Googleは常にアルゴリズムを改善しており、ブラックハットSEO対策を行っているサイトを見つけ出してペナルティを与えます。つまり、検索結果から実質的に締め出します。

このように、Googleは幾重にもわたるコアアップデートにより、ユーザーにとって検索体験をより良いものにする、「検索して良かった」を届けられるよう努力を重ねています。これは、ズルをして検索結果を意図的に操作しようとするサイト運営者を締め出し、真摯に実直に努力する運営者が評価されるという点で、極めて真っ当なことだと思います。

ここで、とあるホームページ制作会社さんに書かれていた以下の文言が印象的なので紹介しておきましょう。

2012年夏頃
Googleのアルゴリズム変更により検索順位が急上昇。以後、下請けの仕事が減り、元請け比率が高まる。また、枌谷のブログが頻繁にシェアされるようになり、「ベイジ=ブログ」の印象が業界内で強くなる。

これまでの歩み | 東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社 | 株式会社ベイジ | baigie Inc.
株式会社YOSCAへSEOコンテンツの制作についてお問い合わせ

コアアップデートの影響を受けた場合の対策 

コアアップデートで順位下落などの悪い影響を受けた場合、サイト運営者はどのような対策を行ったら良いのでしょうか。

前提)対策する必要がない場合もある

まず強調しておきたいのは、対策する必要がない場合もあるということです。ここまで繰り返してきた通り、Googleも完全ではありません。Googleが常に正解を示しているわけではなく、ただ改良されたアルゴリズムではたまたま評価が相対的に見て下がってしまったということもある、ということです。

この点はGoogle検索セントラルブログでも強調されています。先にも挙げた過去のコアアップデートに関するブログの別の箇所を引用しましょう。

一部のサイトでは、コア アップデート後に掲載順位が下がったり、逆に上がったりすることがあります。掲載順位が下がった場合はサイトを修正しようと思うかもしれませんが、間違った修正を行わないように注意してください。場合によっては、まったく修正の必要がないこともあります。

2019 年 8 月の Google コア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと | Google 検索セントラル ブログ 

「コアアップデートはぶっちゃけ気にするな」と喝破するようなブログもあります。あくまで気にするべきはユーザーの利便性であり、Googleのアップデートは副次的なものに過ぎないといえるでしょう。

とはいえ、順位が下がったままではアクセスや収益に大きな悪影響が残るというのもまた事実。ここはむしろチャンス、よりユーザーに求められるコンテンツにするにはどうすれば良いかと再考する絶好の機会と捉えて、改善できるところがないか見直してみましょう。

ここでは見直すべき観点を、

  1. コンテンツ:ユーザーが求める情報を提供する
  2. UX(ユーザーエクスペリエンス):使いやすいサイトを提供する

の2つに分けて見ていきます。

対策1)コンテンツ:ユーザーが求める情報を提供する

コアアップデートに対応するための最も重要な対策は、ユーザーが求める情報を提供することです。ユーザーが求める情報とは、ユーザーの検索意図やニーズに応えることができる、有益で独自性の高いコンテンツです。

ユーザーが求める情報を提供するためには、以下の3つのステップを踏む必要があります。

  1. ユーザーニーズの分析
  2. ニーズに合致したコンテンツ制作
  3. 多様な形でのコンテンツ提供

それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。

ステップ1)ユーザーニーズの分析 

ユーザーニーズの分析を行うことで、ユーザーにとって価値の高いコンテンツのテーマやキーワード、形式やチャネルを見つけることができます。ユーザーニーズの分析として、

  1. 外部分析→キーワード分析
  2. 内部分析→アクセス解析

以上2つの方法を見ていきましょう。

方法1)キーワード調査

キーワード調査を行うことで、ユーザーの検索意図や関心度、競合状況などを把握することができます。キーワード調査には、GoogleキーワードプランナーGoogleトレンドなどのツールを活用できます。キーワード調査を行う際には、以下のポイントに注意しましょう。

検索ボリューム

検索ボリュームが高いキーワードは、ユーザーの関心が高いことを示しますが、競合も多いことに注意が必要です。検索ボリュームが低いキーワードは、ニッチな需要があることを示しますが、コンバージョン率も高い可能性があります。検索ボリュームに応じて、キーワードの難易度や効果を判断しましょう。

関連キーワード

関連キーワードを調べることで、ユーザーの検索意図やニーズをより深く理解することができます。関連キーワードには、同義語や類義語、上位語や下位語、修飾語や関連語などがあります。関連キーワードを調べる際には、Googleの検索結果ページに表示される「関連する検索キーワード」や「検索候補」を参考にしましょう。

競合分析

競合分析を行うことで、自分のウェブサイトやコンテンツの差別化ポイントや改善点を見つけることができます。

競合分析を行う際には、以下のポイントに注目しましょう。

  • タイトルや見出し:タイトルや見出しは、コンテンツの内容や目的を表す重要な要素です。タイトルや見出しには、キーワードやユーザーのニーズを反映させることが必要です。競合のタイトルや見出しを分析することで、自分のコンテンツのタイトルや見出しを工夫するヒントを得ることができます。
  • コンテンツの長さや構成:コンテンツの長さや構成は、コンテンツの質や読みやすさに影響します。コンテンツの長さや構成には、ユーザーの検索意図やニーズに応じて最適なものがあります。競合のコンテンツの長さや構成を分析することで、自分のコンテンツの長さや構成を最適化するヒントを得ることができます。
  • メディアやリンクの利用:メディアやリンクは、コンテンツの魅力や信頼性を高める効果的な手段です。メディアやリンクには、画像や動画、音声やグラフ、外部リンクや内部リンクなどがあります。メディアやリンクを利用することで、コンテンツの情報量や視覚性、説得力や関連性を向上させることができます。競合のメディアやリンクの利用を分析することで、自分のコンテンツのメディアやリンクの利用を工夫するヒントを得ることができます。
方法2)アクセス解析

アクセス解析を行うことで、ウェブサイトやコンテンツの効果や改善点を客観的に評価することができます。アクセス解析を行えるツールとしてはGoogleアナリティクスが定番ですね。

アクセス解析を行う際には、以下のポイントに注意しましょう。

訪問者数

訪問者数は、ウェブサイトやコンテンツの人気や需要を示しますが、単純に多いだけでは意味がありません。新規訪問者とリピート訪問者の割合を分析することで、ウェブサイトやコンテンツの魅力や忠誠度を評価することができます。 

流入元

流入元とは、ウェブサイトやコンテンツにアクセスする前に訪問したウェブサイトや検索エンジンのことです。流入元を分析することで、ウェブサイトやコンテンツの集客力や認知度を評価することができます。 

閲覧ページ

閲覧ページとは、ウェブサイトやコンテンツの中で訪問者が閲覧したページのことです。閲覧ページを分析することで、ウェブサイトやコンテンツの人気や関連性を評価することができます。

滞在時間

滞在時間とは、ウェブサイトやコンテンツにアクセスした後に、どのくらいの時間を過ごしたかのことです。滞在時間は、ウェブサイトやコンテンツの興味や満足度を示しますが、単純に長いだけでは意味がありません。滞在時間を分析する際には、ページあたりの滞在時間(ページの内容や読みやすさを評価)や、サイト全体の滞在時間(サイトの魅力やエンゲージメントを評価)を確認しましょう。

離脱率

離脱率とは、ウェブサイトやコンテンツにアクセスした後に、他のページに移動せずに離れた割合のことです。離脱率は、ウェブサイトやコンテンツの不満や不足を示しますが、単純に高いだけでは意味がありません。離脱率を分析する際には、離脱ページを把握することと、離脱理由を想像することで、訪問者のニーズや期待に応えることができます。

ちなみに、離脱を防ぐライティング技術を以前まとめました。よろしければご覧ください。

参考記事

ステップ2)ニーズに合致したコンテンツ制作

繰り返しになりますが、コアアップデートの影響を受けた場合、最も重要かつ本質的な対策は、ユーザーが求める情報を提供することです。Googleは、ユーザーの検索意図に応えるコンテンツを高く評価し、検索結果で上位に表示します。そのため、ユーザーニーズに合致したコンテンツ制作を行うことが、コアアップデートに対応するための基本となります。

では、ユーザーニーズに合致したコンテンツとはどのようなものでしょうか?ここでは、以下の3つのポイントに基づいて詳説していきます。

  1. ユーザーにとって有益な情報提供
  2. 独自性の高いコンテンツ
  3. 質の高いコンテンツ
ポイント1)ユーザーにとって有益な情報提供

ユーザーにとって有益な情報とは、ユーザーが検索する目的に応える情報です。ユーザーが検索する目的は、大きく分けて以下の3つに分類できます。

  • 問題解決:ユーザーが抱える問題や課題を解決する方法や手順を知りたいとき
  • 疑問解決:ユーザーが気になることや知りたいことに対する答えや解説を知りたいとき
  • 新しい知識:ユーザーが興味や関心を持つ分野やトピックに関する新しい情報や知識を得たいとき

これらの目的に応えるコンテンツを作成することで、ユーザーに価値を提供し、満足度を高めることができます。また、ユーザーの検索意図を正確に把握することで、適切なキーワードやタイトル、見出し、本文などを設定することができます。

具体的には、以下のような方法でユーザーの検索意図を分析することができます。

  • Google検索でキーワードを入力し、検索結果や関連検索を確認する
  • Googleトレンドでキーワードの人気度や関連キーワードを調べる
  • Googleアナリティクスで自社サイトの検索流入キーワードやユーザー行動を分析する
  • Googleサーチコンソールで自社サイトの検索パフォーマンスやクリック率を分析する
  • ソーシャルメディアや口コミサイトでキーワードに関するユーザーの声やニーズを収集する

これらの方法を用いて、ユーザーが何を知りたいのか、何を解決したいのか、何に興味があるのかを明確にすることができます。その上で、ユーザーの目的に沿ったコンテンツを作成することが重要です。

ポイント2)独自性の高いコンテンツ

独自性の高いコンテンツとは、他のウェブサイトや競合と差別化されたコンテンツです。Googleは、同じような内容や情報が多く存在するコンテンツよりも、オリジナルでユニークなコンテンツを高く評価します。そのため、独自性の高いコンテンツを作成することで、検索結果で上位に表示される可能性が高まります。

では、独自性の高いコンテンツとはどのようなものでしょうか?ここでは、以下の3つのポイントを挙げてみます。

  • 自社の強みや特徴を活かしたコンテンツ
  • ユーザーのニーズに応える付加価値のあるコンテンツ
  • ユーザーの感情に訴えるストーリーやエピソードのあるコンテンツ

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

独自性1)自社の強みや特徴を活かしたコンテンツ

自社の強みや特徴を活かしたコンテンツとは、自社の商品やサービス、ブランド、理念、歴史、実績、ノウハウなどを紹介するコンテンツです。これらの要素は、他のウェブサイトや競合とは異なるものであり、自社の独自性を表現することができます。そのため、自社の強みや特徴を活かしたコンテンツを作成することで、ユーザーに自社の魅力や信頼性を伝えることができます。

具体的には、以下のような方法で自社の強みや特徴を活かしたコンテンツを作成することができます。

  • 自社の商品やサービスの特徴やメリット、使い方や活用事例などを紹介する
  • 自社のブランドの由来や理念、ビジョンやミッションなどを紹介する
  • 自社の歴史や沿革、社風や社員の声などを紹介する
  • 自社の実績や受賞歴、お客様の声や評判などを紹介する
  • 自社のノウハウや専門知識、コラムやインタビューなどを紹介する

これらの方法を用いて、自社の強みや特徴を活かしたコンテンツを作成することで、ユーザーに自社の存在価値や差別化を訴求することができます。

以下の記事は、メディア担当者の方が自社コンテンツを充実させるためのヒントになるようまとめております。顧客事例・イベント取材・社員インタビューなどで自社オリジナルのコンテンツを発信したい方の参考になれば幸いです。

参考記事

独自性2)ユーザーのニーズを超える付加価値のあるコンテンツ

ユーザーのニーズに応えるだけでは、独自性のあるコンテンツとは言えません。ユーザーが求める以上の情報を提供することで、独自性のあるコンテンツになります。

ユーザーが求める以上の情報とは、以下のようなものがあります。

  • 詳細なデータや統計:ユーザーが知りたい情報を数字やグラフで示すことで、信頼性や説得力を高める
  • 独自の分析や視点:ユーザーが知らない情報や新しい気づきを提供することで、付加価値を高める
  • 実践的なノウハウや事例:ユーザーが実際に役立つ情報や成功事例を提供することで、参考になる

当社のYOSCAブログの例を見てみましょう。

例えば、「詳細なデータや統計」という点では、以下のようにユーザーにアンケートを取って記事にしている例があります。

「【500人に調査】おすすめライター講座12選と失敗しない選び方」の一部「 ライター講座を受けてみようと思ったきっかけは何ですか?」
「【500人に調査】おすすめライター講座12選と失敗しない選び方」の一部「受講した講座で得た知識や技術が実際の仕事にどのように役立っているか」

【500人に調査】おすすめライター講座12選と失敗しない選び方より

 こうした調査を掲載した記事は軒並みGoogleからの評価が高く、ユーザーにとっても有益な情報提供ができていると手応えを感じています。

これらの情報を提供することで、ユーザーにとって有益で、他にはないコンテンツになります。例えば、我々は今回実施していませんが、「Googleコアアップデート」というキーワードで記事を書くとしたら、以下のような情報を提供することも可能でしょう。

  • Googleコアアップデートの頻度や規模、影響度をデータや統計で示す
  • Googleコアアップデートの背景や目的、傾向を独自の分析や視点で解説する
  • Googleコアアップデートに対応した実践的なノウハウや事例を紹介する

これらの情報を提供することで、ユーザーはGoogleコアアップデートに関する知識だけでなく、実際に役立つスキルやヒントも得ることができます。

独自性3)ユーザーの感情に訴えるストーリーやエピソードのあるコンテンツ

ユーザーが共感や感動、興味や好奇心などの感情を抱くようなコンテンツは、ユーザーにとって印象的で記憶に残りやすいものであり、自社のブランドや商品、サービスに対する関心や信頼を高めることができます。そのため、ユーザーの感情に訴えるストーリーやエピソードのあるコンテンツを作成することで、ユーザーとのつながりを強化することができます。

具体的には、以下のような方法でユーザーの感情に訴えるストーリーやエピソードのあるコンテンツを作成することができます。

  • 自社の商品やサービスの開発秘話や裏話、失敗談や成功談などを紹介する
  • 自社の商品やサービスを使ったユーザーの感想や体験談、変化や成果などを紹介する
  • 自社の商品やサービスに関連する業界のトレンドや話題、課題や問題などを紹介する
  • 自社の商品やサービスに関連する専門家や有名人、インフルエンサーなどの意見やコメントなどを紹介する
  • 自社の商品やサービスに関連するユーモアや驚き、感動などの要素を含める

これらの方法を用いて、ユーザーの感情に訴えるストーリーやエピソードのあるコンテンツを作成することで、ユーザーに自社の商品やサービスの魅力や価値を伝えることができます。

当社のYOSCAブログでも、ライター自身の体験談を赤裸々に語ってもらうコンテンツを多数掲載しています。良い面ばかりでなく悪い面も含めて率直に語ってもらうことでリアリティが増し、読者を引き込みます。自社で作る際の完成イメージにしていただければ幸いです。

参考記事

ポイント3)質の高いコンテンツ

質の高いコンテンツとは、ユーザーにとって信頼できる、正確で、分かりやすい、読みやすい、見やすい、聞きやすいなどの特徴を持つコンテンツです。これらのコンテンツは、ユーザーにとって有益な情報提供や独自性の高いコンテンツの前提となるものであり、Googleの評価基準の一つであるE-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)にも関係します。そのため、質の高いコンテンツを作成することで、ユーザーの満足度や信頼度を高めるとともに、Googleの評価を向上させることができます。

では、質の高いコンテンツとはどのようなものでしょうか?ここでは、以下の4つのポイントを挙げてみます。

  1. 信頼できる情報源や根拠の明示
  2. 正確で最新の情報の提供
  3. 分かりやすい言葉や表現の使用
  4. 読みやすい・見やすい・聞きやすいレイアウトやデザインの適用

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

質を高める方法1)信頼できる情報源や根拠の明示

自社の商品やサービスに関する情報や主張に対して、信頼できる第三者の情報源やデータ、研究などを引用や参照することです。これらの情報源や根拠は、ユーザーにとって自社の商品やサービスの信頼性や効果性を裏付けるものであり、Googleにとっても自社の商品やサービスの専門性や権威性を判断する材料となります。そのため、信頼できる情報源や根拠の明示を行うことで、ユーザーとGoogleの両方に自社の商品やサービスの価値を証明することができます。

具体的には、以下のような方法で信頼できる情報源や根拠の明示を行うことができます。

  • 自社の商品やサービスの特徴やメリット、効果などに関する科学的なデータや研究結果などを紹介する
  • 自社の商品やサービスの品質や安全性などに関する公的な認証や規格などを紹介する
  • 自社の商品やサービスの関連分野における専門家や有名人、インフルエンサーなどの意見やコメントなどを紹介する
  • 自社の商品やサービスに関する情報や主張に対して、引用や出典、参考文献などを明記する

これらの方法を用いて、信頼できる情報源や根拠の明示を行うことで、ユーザーとGoogleに自社の商品やサービスの信頼性や効果性を伝えることができます。

情報源の著作権の扱いについては以下を参照してください。

参考記事
質を高める方法2)正確で最新の情報の提供

自社の商品やサービスに関する情報や主張が事実に基づいており、時代や状況に合わせて更新されていることです。これらの情報は、ユーザーにとって自社の商品やサービスの正確性や有用性を保証するものであり、Googleにとっても自社の商品やサービスの信頼性や関連性を判断する材料となります。そのため、正確で最新の情報の提供を行うことで、ユーザーとGoogleの両方に自社の商品やサービスの価値を証明することができます。

具体的には、以下のような方法で正確で最新の情報の提供を行うことができます。

  • 自社の商品やサービスの特徴やメリット、効果などに関する情報や主張が事実に基づいていることを確認する
  • 自社の商品やサービスの品質や安全性などに関する情報や主張が最新のものであることを確認する
  • 自社の商品やサービスの関連分野における最新のトレンドや話題、課題や問題などに関する情報や主張を取り入れる
  • 自社の商品やサービスに関する情報や主張に対して、更新日や改訂日などを明記する
質を高める方法3)分かりやすい言葉や表現の使用

自社の商品やサービスに関する情報や主張を、ユーザーが理解しやすいように伝えることです。これらの言葉や表現は、ユーザーにとって自社の商品やサービスの内容や効果を明確にするものであり、Googleにとっても自社の商品やサービスの関連性や品質を判断する材料となります。そのため、分かりやすい言葉や表現の使用を行うことで、ユーザーとGoogleの両方に自社の商品やサービスの価値を証明することができます。

具体的には、以下のような方法で分かりやすい言葉や表現の使用を行うことができます。

  • 自社の商品やサービスの特徴やメリット、効果などに関する情報や主張を、具体的で簡潔な言葉で表現する
  • 自社の商品やサービスの品質や安全性などに関する情報や主張を、専門用語や難解な言葉を避けて、平易でわかりやすい言葉で表現する
  • 自社の商品やサービスの関連分野における最新のトレンドや話題、課題や問題などに関する情報や主張を、背景や経緯、意義や目的などを説明して、分かりやすく解説する
  • 自社の商品やサービスに関する情報や主張に対して、例示や比喩、メタファーなどを用いて、イメージしやすく表現する

これらの方法を用いて、分かりやすい言葉や表現の使用を行うことで、ユーザーとGoogleに自社の商品やサービスの内容や効果を伝えることができます。

表現方法や見直しについては以下の記事が参考になるでしょう。

参考記事
質を高める方法4)読みやすい・見やすい・聞きやすいレイアウトやデザインの適用

自社の商品やサービスに関する情報や主張を、ユーザーが快適に閲覧・視聴できるように配慮することです。これらのレイアウトやデザインは、ユーザーにとって自社の商品やサービスの魅力や価値を感じやすくするものであり、Googleにとっても自社の商品やサービスの品質やユーザビリティを判断する材料となります。そのため、読みやすい・見やすい・聞きやすいレイアウトやデザインの適用を行うことで、ユーザーとGoogleの両方に自社の商品やサービスの価値を証明することができます。

具体的には、以下のような方法で読みやすい・見やすい・聞きやすいレイアウトやデザインの適用を行うことができます。

  • 自社の商品やサービスの特徴やメリット、効果などに関する情報や主張を、見出しや段落、箇条書きなどで構造化して、読みやすくする
  • 自社の商品やサービスの品質や安全性などに関する情報や主張を、画像や動画、グラフや表などで視覚化して、見やすくする
  • 自社の商品やサービスの関連分野における最新のトレンドや話題、課題や問題などに関する情報や主張を、音声や動画、ポッドキャストなどで聴覚化して、聞きやすくする
  • 自社の商品やサービスに関する情報や主張に対して、色やフォント、サイズなどのデザイン要素を適切に調整して、見やすくする

これらの方法を用いて、読みやすい・見やすい・聞きやすいレイアウトやデザインの適用を行うことで、ユーザーとGoogleに自社の商品やサービスの魅力や価値を伝えることができます。

以上のように、ユーザーにとって有益な情報提供、独自性の高いコンテンツ、質の高いコンテンツを作成することが、コアアップデートに対応するための基本的な対策となります。これらのコンテンツを作成することで、ユーザーの満足度や信頼度を高めるとともに、Googleの評価を向上させることができます。

しかし、これらのコンテンツを作成するだけでは、コアアップデートに対応することはできません。コアアップデートに対応するためには、コンテンツの内容だけでなく、コンテンツの提供方法やユーザーの体験も重要な要素となります。次に、コンテンツの提供方法について見ていきましょう。

ステップ3)多様な形でのコンテンツ提供

ユーザーが求める情報を提供するだけでは、SEO対策として十分とは言えません。ユーザーがコンテンツに興味を持ち、長く滞在し、再訪したり、シェアしたりするようにするためには、多様な形でのコンテンツ提供が必要です。

多様な形でのコンテンツ提供とは、文字だけでなく、画像や動画、音声やインタラクティブな要素など、さまざまなメディアやフォーマットを使ってコンテンツを表現することです。これにより、ユーザーの好みや状況に応じて、最適なコンテンツを選択できるようになります。

多様な形でのコンテンツ提供の方法
ユーザーの好みや状況に応じて、最適なメディアやフォーマットを選択する

ユーザーは、自分の好みや状況に応じて、文字や画像、動画、音声などのメディアやフォーマットを選択します。例えば、読むのが好きなユーザーは、文字や画像を好みますが、聞くのが好きなユーザーは、音声や動画を好みます。また、移動中や暇なときは、音声や動画を聞いたり見たりすることができますが、仕事中や集中したいときは、文字や画像を読んだり見たりすることができます。そのため、ユーザーの好みや状況に応じて、最適なメディアやフォーマットを選択することが重要です。

コンテンツの目的や内容に応じて、最適なメディアやフォーマットを選択する

コンテンツの目的や内容に応じて、最適なメディアやフォーマットを選択することも重要です。例えば、説明や解説をする場合は、文字や画像、図解や動画などが効果的ですが、感想や評価をする場合は、音声や動画、インタラクティブな要素などが効果的です。また、データや統計を伝える場合は、表やグラフ、チャートなどが効果的ですが、ストーリーやエピソードを伝える場合は、動画や音声、インタラクティブな要素などが効果的です。そのため、コンテンツの目的や内容に応じて、最適なメディアやフォーマットを選択することが重要です。

メディアやフォーマットの組み合わせや切り替えを工夫する

メディアやフォーマットを組み合わせたり、切り替えたりすることで、ユーザーの飽きや疲れを防ぎ、興味を持続させることができます。例えば、文字だけのコンテンツは、ユーザーにとって読むのが大変ですが、画像や動画などを挿入することで、ユーザーにとって読みやすくなります。また、動画だけのコンテンツは、ユーザーにとって見るのが面倒ですが、音声や字幕などを付けることで、ユーザーにとって見やすくなります。そのため、メディアやフォーマットの組み合わせや切り替えを工夫することが重要です。

多様な形でのコンテンツ提供のメリット

多様な形でのコンテンツ提供には、以下のようなメリットがあります。

ユーザーの理解を促進する

文字だけでは伝わりにくい情報や、読者が読むのを嫌がりそうな長い情報、データを照らし合わせる必要がある情報、関係性やフローを表したい情報などは、図解や動画などで表現すると、ユーザーの理解を促進できます。

ユーザーの興味を引く

画像や動画、音声やインタラクティブな要素などは、文字よりもユーザーの注意を引きやすく、感情に訴える効果があります。

ユーザーのエンゲージメントを高める

インタラクティブな要素とは、ユーザーが操作したり、入力したり、選択したりすることで、コンテンツに反応する要素のことです。例えば、クイズやアンケート、カルーセルやスライダー、チャットボットやAIなどがあります。インタラクティブな要素を使うと、ユーザーのエンゲージメントを高めることができます。

対策2)UX(ユーザーエクスペリエンス):使いやすいサイトを提供する

UXとは、ユーザーがウェブサイトやアプリなどを利用する際に感じる満足度や快適さのことです。UXを高めることは、ユーザーの離脱率を減らし、リピート率やコンバージョン率を高めることにつながります。また、Googleのコアアップデートでは、UXを評価する指標も重視されています。そのため、UXの向上はSEO対策としても重要です。

サイト全体のUX向上

では、具体的にどのようにUXを向上させることができるのでしょうか?ここでは、サイト全体のUX向上について、以下の2つのポイントに分けて解説します。

  1. サイト速度の改善
  2. モバイルフレンドリー化
サイト速度の改善

サイト速度の改善 サイト速度とは、ウェブページが読み込まれるまでにかかる時間のことです。サイト速度が遅いと、ユーザーは待ち時間にイライラし、サイトを離れてしまう可能性が高くなります。実際に、Googleの調査によると、3秒以上かかるとユーザーの離脱率が53%に上がるというデータがあります。また、サイト速度はGoogleのランキング要因の一つでもあります。そのため、サイト速度を改善することは、UXとSEOの両方に有効な対策です。

では、どのようにサイト速度を改善することができるのでしょうか?ここでは、以下の4つの方法を紹介します。

  1. 画像圧縮
  2. 不要なコードの削減
  3. キャッシュの活用
  4. CDNの利用
画像圧縮

画像はウェブページの重要な要素ですが、同時に読み込み時間に影響する大きな要因でもあります。そのため、画像の品質を落とさない範囲で、できるだけファイルサイズを小さくすることが望ましいです。画像圧縮には、オンラインツールやプラグインなどを利用することができます。ちなみに、当ブログではEWWW Image Optimizer – WordPress プラグイン を使用しています。

不要なコードの削減

ウェブページのHTML、CSS、JavaScriptなどのコードを最適化することです。不要なスペースやコメントなどを削除したり、複数のファイルを一つにまとめたりすることで、コードの量を減らし、読み込み時間を短縮することができます。不要なコードの削減には、ミニファイツールやプラグインなどを利用することができます。ちなみに、当ブログではAutoptimize – WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語を使用しています。 

キャッシュの活用

ウェブページの一部をユーザーのブラウザに保存することです。キャッシュを利用することで、ユーザーが同じページに再訪したときに、サーバーからデータを取得する必要がなくなり、読み込み時間を短縮することができます。キャッシュの設定には、.htaccessファイルやプラグインなどを利用することができます。

CDNの利用

ウェブページのコンテンツを世界中の複数のサーバーに分散して配信することです。CDNを利用することで、ユーザーが最も近いサーバーからデータを取得できるようになり、読み込み時間を短縮することができます。また、サーバーの負荷を軽減することもできます。CDNの利用には、有料や無料のサービスを利用することができます。

以上の4つの方法を実践することで、サイト速度を改善し、UXを向上させることができます。サイト速度の測定には、GoogleのPageSpeed InsightsWebPageTestなどのツールを利用することができます。これらのツールでは、サイト速度のスコアや問題点、改善策などを表示してくれます。定期的にサイト速度を測定し、改善点を見つけて修正することが重要です。

モバイルフレンドリー化

モバイルフレンドリー化とは、ウェブサイトをスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスに最適化することです。モバイルフレンドリーなウェブサイトは、モバイルデバイスの画面サイズや操作性に合わせて、レイアウトやデザイン、フォントサイズなどを調整します。モバイルフレンドリー化することで、ユーザーはどのデバイスからでも快適にウェブサイトを閲覧できます。また、Googleはモバイルフレンドリーなウェブサイトを優遇するモバイルファーストインデックスを導入しています。そのため、モバイルフレンドリー化することは、UXとSEOの両方に有効な対策です。

では、どのようにモバイルフレンドリー化することができるのでしょうか?ここでは、以下の3つの方法を紹介します。

  1. レスポンシブデザインの導入
  2. AMPの導入
  3. タップしやすいボタン配置
レスポンシブデザインの導入

レスポンシブデザインとは、ウェブサイトのレイアウトやデザインを、デバイスの画面サイズに応じて自動的に調整することです。レスポンシブデザインを導入することで、ユーザーはどのデバイスからでも適切な表示を見ることができます。レスポンシブデザインを導入するには、CSSのメディアクエリやフレームワークなどを利用することができます。

AMPの導入

AMPとは、Accelerated Mobile Pagesの略で、モバイルデバイスで高速に読み込まれるように最適化されたウェブページのことです。AMPページは、HTML、CSS、JavaScriptなどのコードを簡素化し、キャッシュやプリレンダリングなどの技術を利用して、読み込み時間を短くすることが可能です。

AMPを導入することで、ウェブページの表示速度を高速化できるというメリットがあります。表示速度は、ユーザーの満足度やSEOにも大きく影響する要素です。しかし、AMPにはデメリットもあります。デザインや機能の制限や、運用の手間などが挙げられます。そのため、AMPを導入するかどうかは、自社のサイトの目的や特徴によって判断する必要があります。

AMPを導入する方法は、大きく分けて2つあります。1つ目は、WordPressなどのCMSを利用している場合に、プラグインを使って簡単にAMP化する方法です。2つ目は、AMP HTMLという専用のタグを使って、AMPページを手動で作成する方法です。詳しい作成方法まではこちらの記事では触れられないので、気になる方は調べてみてください。未経験でもGPT-4やCopilotなどの生成AIがコーディングを補佐してくれますよ。

タップしやすいボタン配置

タップしやすいボタン配置とは、モバイルデバイスでウェブサイトを操作する際に、指でタップするボタンやリンクなどを適切なサイズや位置に配置することです。タップしやすいボタン配置をすることで、ユーザーはウェブサイトを快適に操作できます。タップしやすいボタン配置をするには、以下の点に注意することができます。

  • ボタンやリンクのサイズを大きくする
  • ボタンやリンクの間隔を十分に空ける
  • ボタンやリンクの色や形を目立たせる
  • ボタンやリンクのテキストをわかりやすくする

以上の3つの方法を実践することで、モバイルフレンドリー化をすることができます。

モバイルフレンドリー化のチェックには、Googleのモバイルフレンドリーテストモバイルユーザビリティレポートなどのツールを利用することができます。これらのツールでは、モバイルフレンドリーかどうかの判定や問題点、改善策などを表示してくれます。定期的にモバイルフレンドリー化のチェックを行い、改善点を見つけて修正することが重要です。

記事のUX向上

記事のUX向上は、UXとSEOの両方に有効な対策です。記事のUXを向上させることで、ユーザーの満足度や快適さを高めるとともに、Googleのコアアップデートにも対応できるようになります。

記事のUX向上のために工夫したい点をまとめました。

  1. 記事の構成と見出しの工夫
  2. 記事内容と文体の工夫

これらについては既にまとめているものが多数あるので、そちらを紹介するに留めておきます。

参考記事

加えて、記事内で読者を迷わせない、情報へのアクセスを容易にする工夫も求められます。具体的には、

  1. 目次機能の導入(このブログではTable of Contents Plus – WordPress プラグイン を採用しています)
  2. 関連記事への内部リンク(参考記事として紹介しています)
  3. 記事内の見出しなどへのリンク(例えばこのリンクで見出しにジャンプします)

などがあります。この記事のように1万文字を優に超えるような場合は、スマホで顕著ですが自分の居場所が分かりにくくなりますよね。おもてなしの意味を込めて、少し多めに記事内のリンクを入れています。

今後のコアアップデートに向けて―持続可能なSEO戦略の構築を

ここまで、Googleコアアップデートとは何か、どのような影響があるか、どのように対策すべきかについて解説してきました。

コアアップデートは、Googleが検索結果の質を高めるために行うものであり、私たちのサイト運営にも大きな影響を与えます。そのため、コアアップデートに対応することは、SEO対策の必須事項と言えます。

しかし、コアアップデートに対応するだけでは、SEOの成功は保証されません。コアアップデートは、年に数回の不定期なものであり、その都度変更内容が非公開であることが多いからです。コアアップデートに振り回されるのではなく、コアアップデートに対応できるような持続可能なSEO戦略を構築することが重要です。

持続可能なSEO戦略の構築には、以下の2つのポイントがあります。

  1. ユーザーにとって有益で信頼できるコンテンツを制作する
  2. 最新のトレンドを把握する

ユーザーにとって有益で信頼できるコンテンツを制作する

まず、ユーザーにとって有益で信頼できるコンテンツを制作することは、SEOの基本です。コアアップデートの目的は、ユーザーの検索ニーズに応える最適なページを上位表示することです。そのため、ユーザーの悩みや願望を理解し、それに対する解決策や価値提供をするコンテンツを作ることが求められます。

具体的な方法については先述した対策1)コンテンツ:ユーザーが求める情報を提供するをご覧ください。

最新のトレンドを把握する

次に、最新のトレンドを把握することも、SEO戦略において重要です。

コアアップデートは、Googleが検索ユーザーのニーズや行動に合わせて行うものです。そのため、検索ユーザーのニーズや行動が変化すると、コアアップデートの内容も変化する可能性があります。また、コアアップデート以外にも、SEOやWebマーケティングの分野では常に新しい情報や技術が出てきます。これらのトレンドを見逃さないようにすることで、自分のサイトに適用できるかどうかを判断し、必要に応じて対応することができます。

フォローしておきたい情報源は、公式であれば

非公式だけど有名どころだと、

あたりは押さえておきたいですね。

コアアップデートは、ユーザーのためを思って愚直にコンテンツを作り続けてきた運営者にとっては大きなチャンスでもあります。努力を正当に評価してもらうためにも、最新のトレンドを把握することで、コアアップデートに乗っかり、検索順位やアクセス数を向上させることができるかもしれませんよ。

〈おまけ〉よくある質問

アップデート後のランキング変動は一時的でしょうか?

コアアップデートが実施されると、検索結果の順位に大きな変動が起こります。これは、Googleが検索アルゴリズムの根幹を更新し、検索ユーザーにとってより良いページを上位に表示しようとするためです。しかし、この変動は一時的なものなのでしょうか?それとも恒久的なものなのでしょうか?

過去の傾向に基づく分析

過去のコアアップデートの傾向を分析すると、以下のことがわかります。

  • コアアップデートの展開は、約2週間から数カ月かけて行われることが多い
  • 展開中は、検索順位に大きな変動が起こることが多い
  • 展開後は、検索順位が安定することが多い
  • しかし、展開後も検索順位が変動することがある
  • これは、Googleがコアアップデートの効果を評価し、必要に応じて調整を行うためである

つまり、コアアップデート後のランキング変動は、一時的なものと恒久的なものが混在していると言えます。展開中や展開直後の変動は、一時的なものである可能性が高いですが、展開後にも変動が起こる可能性があります。その場合は、恒久的なものである可能性が高いです。

小規模サイトでも影響を受けますか?

はい、小規模サイトでもGoogleコアアップデートの影響を受ける可能性があります。

Googleコアアップデートは、Googleが検索結果の品質や関連性を向上させるために、検索アルゴリズムの根幹を更新するものです。そのため、ウェブサイトの規模に関係なく、検索順位やアクセス数に変動が起こることがあります。

終わりに

コアアップデートというと、大抵のWeb担当者は「自分のサイトが急落しないか」と戦々恐々とします。Web業界にピリピリとした雰囲気が漂うのがコアアップデートですが、考えてみてください、下がるサイトがあるなら必ず上がるサイトがあります。真っ当な努力と真摯な姿勢が評価されるようアップデートが繰り返されていることを考えると、むしろ歓迎すべきものだといえるでしょう。(ここまで述べてきた通り、アップデートも完全ではないので、真っ当に努力しているサイトが落とされたらそれは悲劇なのですが(^_^;)

成功しているブロガーの方も、以前(2020年3月)こんなことをおっしゃっていました。

やっぱり雑なサイトは落ちましたね。「なんでこのサイト上がってるんだろう」て不思議に思ってたやつは1位から圏外に飛ばされたりしました。 

月100万円以上稼ぐ有名ブロガー3名に「ブログで成功するコツ」を聞いてきた | 株式会社LIG(リグ)|DX支援・システム開発・Web制作

本文の内容と重なりますが、やはり一つ一つのコンテンツに注力することが最大のコアアップデート対策だといえます。同時に情報収集を怠らず、振り回されないまでもGoogleの意図を常日頃から把握するよう努めることも責任あるWeb担当者の任務でしょう。

この記事が、Googleのコアアップデートに対する正しい理解の一助になれば幸いです。

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阿部道浩
新潟県三条市出身。2011年に都内の私立大学を卒業後、在学中からインターンとして参画していたモバイルサイト運営会社に就職。Webコンテンツの制作・編集業務に携わった後、2012年に記事作成を専門とする株式会社YOSCAを代表の宮嵜と二人で立ち上げる。編集業務のほか、法人営業、マーケティング、編集およびライターのマネジメントを経て、現在は「あなたのライターキャリア講座」の開発・運営を主に行っている。趣味は読書で、世界の古典文学から経営書まで年間100冊前後読む。